「ゴムが破れてるかも…」と思ったら、まずは落ち着いて、本当に破れているかどうかを確認する必要があります。
この記事では、ゴムが破れていないか確認する方法と、破れていた場合の対処法、破れる原因や装着時に確認すべきポイントについて詳しく解説します。望まない妊娠を防ぐために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ゴムが破れてないか確認する方法
コンドームは、破損していると本来の避妊効果を果たせません。望まない妊娠を防ぐためには、使用前と使用後にしっかりと確認することが重要です。
ここでは、コンドームが破れていないかを確認する方法を2つ紹介します。
確認方法1|使用前であれば軽く膨らませてみる
使用前のコンドームであれば、個包装から取り出した後、軽く息を吹き込んで膨らませてみましょう。この時、爪などで傷つけないよう注意してください。膨らませることで、小さな穴や破れがないか、視覚的に確認しやすくなります。
もし、空気が漏れる音や、膨らまない部分があれば、破損している可能性が高いので、使用は控えましょう。新しいものと交換することをおすすめします。
確認方法2|軽く絞って漏れてこないか確認する
使用後のコンドームであれば、内部に精液が入っている状態だと思います。この場合、コンドームの根元をしっかりと持ち、優しく絞ってみましょう。
もし、破れや穴があれば、そこから精液が漏れてきます。目視で確認しづらい小さな破損も、この方法であれば見つけやすくなります。ただし、強く絞りすぎると、そのせいで破損してしまう可能性があるので、優しく確認するようにしてください。
ゴムが破れる4つの原因
コンドームが破れてしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか。考えられる原因を3つ紹介します。
破れる原因1|保管状態が悪く劣化していた
高温多湿の場所や直射日光の当たる場所にコンドームを保管すると、ゴムが劣化しやすくなります。劣化したコンドームは、あらかじめ塗布されている潤滑液が乾くことで、ゴムが乾燥しやすくなり、その結果、破れやすくなってしまうのです。
また、お財布に入れて持ち歩いていると、体温や摩擦で劣化が進む可能性があります。常時持ち歩くことも大切ですが、その場合は定期的に新しいコンドームと交換し、使用する前は劣化していないか確認するようにしましょう。
破れる原因2|装着時に傷つけてしまう
爪やアクセサリーなどで、コンドームを装着する際にうっかり傷つけてしまうことがあります。また、開封時に一緒に破いてしまうこともあるため、必ず端に寄せて、反対側から開封するようにしましょう。
また、爪を短く切る、指輪を外すなどの対処をして、コンドームを傷つけないように注意することが大切です。
正しいコンドームの使用方法は以下を参考にしてください。
(編集部作成)
破れる原因3|サイズが合わず破れやすくなってしまう
コンドームのサイズが合っていないと、装着時にきつすぎたり、ゆるすぎたりして破損しやすくなるため、注意しましょう。
小さすぎるサイズを無理に装着すると、伸びきって破れてしまう可能性があります。大きすぎても、空気が入ることでかえって破れやすくなったり、中で外れてしまうリスクがあるため危険です。
事前に自分に合ったサイズのコンドームを把握して、選ぶようにしましょう。
破れる原因4|二重付けによる破損
コンドームを二重に装着すると、避妊効果を高めるというのは間違いです。むしろ、ゴム同士の摩擦により破れやすくなるため、控えてください。
コンドームは、1枚で十分な避妊効果が得られます。本来の避妊効果を十分に引き出すためには、適切なサイズと正しい装着方法を守ることが重要です。
ゴムが破れてたらすぐにアフターピルを服用しよう!
万が一、コンドームが破れていることに気づいたら、すぐにアフターピルを服用しましょう。
緊急避妊薬とも呼ばれるアフターピルは、性行為後72〜120時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待できます。主なアフターピルの種類と効果は以下の表を参考にしてください。
種類 | 120時間有効アフターピル | 72時間有効アフターピル |
商品名 | エラ、エラワン、ジョセイ | ノルレボ、レボノルゲストレル錠、マドンナ |
有効成分 | ウリプリスタール酢酸エステル | レボノルゲストレル |
避妊率 | 120時間以内の服用で98.9% | 72時間以内の服用で85% |
120時間有効のアフターピルは、有効時間や避妊率において72時間のアフターピルよりも優位です。ただし、価格も約2倍になるため、性行為からの経過時間や金銭的な事情を考慮して選択することをおすすめします。
アフターピルは、あくまでも緊急避妊薬であり、通常の避妊方法として使用することはできません。服用を希望する場合は、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
夜間や休日ですぐに婦人科に行くことができない、忙しくて通院する暇が無いのであれば、オンライン診療でも処方してもらうこともできます。望まない妊娠を防ぐためには、迷わずアフターピルを服用することが大切です。
参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」
ゴム破れてないか確認に関するよくある質問
ゴムの破損は、予期せぬ妊娠につながる可能性があるため、必ず確認するようにしましょう。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。
- ゴムが破れたかどうか分からない場合はどうすればよいですか?
- コンドームの使用後、破れているかどうかわからない場合は、まず目視で丁寧に確認します。水を入れて膨らませる方法もありますが、衛生面や正確性の観点から、おすすめしません。
少しでも不安がある場合は、躊躇せずにアフターピルを服用しておくことをおすすめします。
- ゴムが破れて中に残ったかもしれない
- コンドームが中に残ってしまった場合、まずは落ち着いて指でつかめるか試してみてください。無理に取り出そうとすると、状況を悪化させる恐れがあるため、難しければ迷わず婦人科に行くことが大切です。
放置すると膣炎を引き起こす恐れがあるため、できれば2日以内には医療機関を受診するようにしてください。
関連記事:「ゴムが中に残ったらどうする?安全な取り方と避妊失敗時の対処法を紹介」
- ゴムの使用期限はどのくらいですか?
- コンドームには使用期限があります。未開封の場合は、製造日から数年が目安です。素材や種類によってもことなりますが、目安としては製造から5年程度と覚えておくとよいでしょう。
ただし、個包装に記載されている使用期限を必ず確認し、期限切れのものは使用しないでください。
また、使用期限に達していなくても、劣化していないとは限りません。使用する際には、異常がないか必ず確認するようにしてください。
まとめ
コンドームが破れていないか確認する方法は、使う前に軽く膨らませてみたり、軽く絞って漏れてこないか確認すると良いでしょう。
コンドームが破れる原因としては、装着時に傷つけてしまったり、サイズが合わなかったり、保管状態が悪く劣化していることが考えられます。
もしコンドームが破れてしまったら、すぐにアフターピルを服用することが重要です。夜間や休日などで婦人科に行くことができなかったり、忙しくて通院する暇が無い場合は、自宅から簡単に処方を受けられるオンライン診療の利用を検討してみてください。
コンドームを安全に使うためには、正しい使用方法と保管方法を守ることが大切です。少しでも不安がある場合は、専門家や医療機関に相談しましょう。