避妊に失敗した際の新しい緊急避妊薬として注目されているジョセイ(Josei)。従来のアフターピルよりも長い有効時間、高い妊娠阻止率が期待でき、より幅広い状況で利用できる薬剤として知られています。
ジョセイは比較的新しい薬なのでまだ情報が少なく、不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、この薬はエラのジェネリック医薬品であり、有効成分や効果についても違いがなく、十分な研究と臨床試験により有効性と安全性が確認されています。この記事では、ジョセイの妊娠阻止効果や価格、副作用、他のアフターピルとの違い、そして安全な入手方法をわかりやすく解説していきます。ジョセイの使用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

名古屋大学医学部卒業。現在は久保田産婦人科病院にて産婦人科医として勤務。これまで多数の女性の健康課題に向き合い、臨床の第一線で診療を続けている。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医の資格を持ち、医療現場と職場環境の両面から女性の健康を支えている。
目次
ジョセイとエラワン、エラの違い
アフターピルの中でも、ジョセイはあまり聞いたことないという方も多いのではないでしょうか。ここではジョセイとエラワン、エラとの違いを紹介します。
項目 | ジョセイ(Josei) | エラワン | エラ |
---|---|---|---|
医薬品 | ジェネリック医薬品 | 先発医薬品 | ジェネリック医薬品 |
有効成分 | ウリプリスタル酢酸エステル | ウリプリスタル酢酸エステル | ウリプリスタル酢酸エステル |
有効時間 | 120時間 | 120時間 | 120時間 |
ジョセイとエラワン、エラは有効成分や効果に違いはなく、先発医薬品かジェネリック医薬品かの違いのみです。
ジョセイは比較的新しいアフターピルであるため、ネット上の情報が限られており、不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、有効成分においてエラワン、エラとの違いはなく、同等の効果を持っているので、安心してご使用いただけます。
以下ではジョセイの特徴についてより詳しく解説します。
ジョセイは120時間有効の新しいアフターピル

ジョセイは、性交渉後120時間以内に服用することで妊娠を防ぐ効果が期待される緊急避妊薬です。
通常のアフターピルよりも長い時間効果が持続するため、より幅広い状況で利用できる薬剤として注目されています。
ジョセイの主成分であるウリプリスタル酢酸エステルは、海外において子宮筋腫や月経過多の治療にも使用される多機能な薬剤です。
それでは、ジョセイの具体的な効果や価格、副作用について詳しく見ていきましょう。
ジョセイの妊娠阻止効果
ジョセイの特徴は、レボノルゲストレルを有効成分とする緊急避妊薬であることです。性交渉後なるべく早く服用することが重要です。
以下の表で具体的な妊娠阻止率を見てみましょう。
服用時間 | ジョセイの妊娠阻止率 |
---|---|
24時間以内 | 99% |
48時間以内 | 99% |
72時間以内 | 98.9% |
120時間以内 | 98.9% |
このように、ジョセイは120時間(5日間)アフターピルであり、服用までの時間が経過しても効果がほとんど低下しません。しかし、服用が早ければ早いほど効果はより高くなります Fitので、できるだけ早く服用することが推奨されます。
ジョセイの作用機序は、主に排卵の抑制と受精の妨害です。排卵前に服用した場合、排卵を遅らせたり抑制したりします 。ただし、既に排卵が始まっている場合や排卵後の場合は効果が限定的です。
ジョセイはレボノルゲストレル系のアフターピルであり、エラ(ウリプリスタル酢酸エステル)と同様に120時間(5日間)の有効時間を持つ緊急避妊薬です。ただし、通常の避妊方法の代替として定期的に使用することは推奨されていないので、あくまで緊急の避妊法として使用してください。
ジョセイの価格
ジョセイの価格は、従来のアフターピルと比較するとやや高めに設定されています。一般的に、ジョセイの価格は1回分で15,000円〜20,000円程度です。
以下はあるオンライン診療の料金表です。
72時間以内に服用する従来のアフターピル(レボノルゲストレル)は、8,800円(税込)程度ですが、ジョセイは16,500円(税込)で提供しています。
従来のアフターピルと比べると経済的に負担に感じてしまうかもしれませんが、ジョセイは有効時間も長く、高い妊娠阻止率が期待できます。
副作用についても比較的症状が少ないと言われているため、ジョセイの使用を検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
緊急アフピルであれば、避妊専門の医師が常に在籍しており、24時間365日待ち時間なしで無料相談が可能で、国内で承認されているジョセイを8,800円(税込)で販売しております。心配な方やアフターピルの購入を迷われている方は、お気軽にご相談ください。

ジョセイの副作用

ジョセイは従来のアフターピルと比べて副作用が少ない薬剤として知られていますが、完全に副作用がないわけではありません。
主な副作用としては、以下のようなものがあります。
- 吐き気
- 頭痛
- 腹痛
- 眠気
これらの症状は通常、24時間程度で落ち着くことが多いです。
また、ジョセイの服用後は、次の月経周期に影響が出る可能性があります。特に注意すべき点として、服用後3週間経っても消退出血が起きない場合は、妊娠の可能性を考えて妊娠検査する必要があります。
ジョセイと従来のアフターピルとの比較
ジョセイが、従来のアフターピルであるノルレボ、レボノルゲストレルと違うポイントは主に有効成分にあります。
項目 | ジョセイ | 従来のアフターピル (ノルレボ、レボノルゲストレル錠) |
---|---|---|
有効成分 | ウリプリスタル酢酸エステル | レボノルゲストレル |
有効時間 | 120時間 | 72時間 |
体型 | BMI30以上でも服用可能 | BMI30未満 |
以下でジョセイと従来のアフターピルとの違いを詳しく見ていきましょう。
有効時間の比較:ジョセイとヤッペ法
項目 | 24時間以内 | 72時間以内 | 120時間以内 |
---|---|---|---|
ジョセイ | 99.9% | 98.9% | 98.9% |
ヤッペ法 | 75-85% | 65-75% | 効果が著しく低下、非推奨 |
ジョセイの主成分であるレボノルゲストレルは、性交渉後できるだけ早く服用することで高い妊娠阻止効果を発揮します。特に24時間以内の服用では約99%という高い妊娠阻止率が期待できます。
一方、従来のヤッペ法(通常の低用量ピルを大量服用する方法)は、24時間以内でも75-85%程度の妊娠阻止率にとどまります。また、副作用も強い傾向があります。
つまり、ジョセイは従来のヤッペ法と比較して、より高い妊娠阻止率を持ち、副作用も比較的軽減されているのが特徴です。ただし、いずれの方法も性交後できるだけ早く服用することが重要です。
体格による効果の違い:BMI30以上でも効果維持されやすい
ジョセイは体重や BMI が高い女性でも効果が維持されやすいという特徴があります。BMIとは、肥満や低体重の判定などに用いられる指数のことです。
一般的なアフターピルは、BMI 30以上の女性では効果が低下する可能性がありますが、ジョセイはそのような影響を受けにくいとされています。ただし、BMIが上昇するにつれ有効性は減少するので注意が必要です。
特に、意図しない妊娠を避けたい肥満気味の女性は、銅付加IUD(子宮内避妊用具)が望ましい場合もあります。
ジョセイ服用時の注意点
ジョセイは緊急避妊薬として高い効果を発揮しますが、正しく服用しないと十分な効果が得られない可能性があります。
ここでは、ジョセイを服用する際に注意すべき点について詳しく解説します。適切な服用方法を理解し、効果的に使用することで、望まない妊娠のリスクを最小限に抑えることができます。
注意点1|2~3時間以内の嘔吐は再服用すること
ジョセイを服用した後、2~3時間以内に嘔吐してしまった場合は、薬の成分が十分に吸収されていない可能性があります。このような状況では、再度ジョセイを服用する必要があります。
例えば、ジョセイを服用して2時間後に嘔吐してしまった場合、すぐに医療機関に連絡し、再服用の指示を仰ぐことが推奨されます。医師の判断により、追加で1錠のジョセイを服用することになるでしょう。
ただし、3時間以上経過してから嘔吐した場合は、薬の成分が既に体内に吸収されているため、再服用の必要はありません。
嘔吐のリスクを軽減するために、以下のような対策を取ることができます。
- 夜寝る前に服用する
- 服用前後は暴飲・暴食を避ける
- 横になって休息を取る
吐き気がつらいときは、吐き気止めを併用しても問題ありませんが、念のため医師の指示に従ってください。
注意点2|服用後の性行為は必ず避妊する
ジョセイを服用した後も、次の月経が来るまでは確実な避妊が必要不可欠です。この点は非常に重要で、多くの人が見落としがちな注意点です。
ジョセイは服用前の性行為に対してのみ効果を発揮し、服用後の性行為に対しては避妊効果がありません。ジョセイを服用したから大丈夫だと思い込み避妊なしで性行為をすると、新たな妊娠のリスクが生じます。
アフターピル服用から3週間後に、妊娠検査薬で避妊成功を確認できるまで、性行為は控えましょう。もし避けられない場合は、必ずコンドームなどで避妊してください。
注意点3|妊娠中は服用NG
ジョセイは妊婦や妊娠している可能性のある女性には使用が禁忌とされています。これは、ジョセイが胎児に悪影響を与える可能性があるためです。
例えば、月経が遅れていて妊娠の可能性がある場合、ジョセイの服用前にまずは妊娠検査をする必要があります。妊娠検査で陽性反応が出た場合は、ジョセイを服用してはいけません。
また、アフターピル(緊急避妊薬)の成分は乳汁中に移行することが知られています。そのため、服用後24時間は授乳を避けましょう。
妊娠の可能性がある場合は、必ず医師に相談し、適切な指示を受けてください。また、ジョセイを服用した後に妊娠が判明した場合も、速やかに医療機関を受診し、医師の指示に従う必要があります。
ジョセイを処方してもらうならオンライン診療がおすすめ

ジョセイの処方を希望する場合、オンライン診療と産婦人科の両方が選択肢として挙げられます。
産婦人科は対面診療なので、医師が直接診察し必要な検査を行えますが、ジョセイを希望しても、診察前にどの薬が処方されるか確定できないという不確実性があるので注意が必要です。
そのため、より確実にジョセイを処方してもらう方法としておすすめなのが、オンライン診療です。
オンライン診療では、事前にジョセイを処方しているクリニックかどうかを確認でき、希望通りの薬剤を処方してもらえる可能性が高くなります。
また、オンライン診療は、自宅にいながら医師の診察を受け、薬を処方してもらえるというのもメリットの一つです。
特に緊急性の高いアフターピルの場合、土日関係なく診察を受け付けているオンライン診療は非常に有効な選択肢となります。
オンライン診療でジョセイを処方してもらう流れは、以下のとおりです。

例えば、金曜日の夜に避妊に失敗したことに気づいた場合、週明けの月曜に産婦人科を探して受診するよりも、すぐにオンライン診療を利用してジョセイを処方してもらう方が、より早く対応できます。
厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では、緊急避妊薬の処方について以下のように述べられています。
「2020 年 4 月以降、オンライン診療を実施する医師は厚生労働省が指定する研修を受講しなければならない。」
引用:厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」
このように、オンライン診療であっても、医師は適切な研修を受けているので安心して利用が可能です。
プライバシーが守られ、迅速に対応できるオンライン診療は、ジョセイを処方してもらう方法として非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
まとめ
ジョセイは、レボノルゲストレルを主成分とする緊急避妊薬(アフターピル)です。
従来のヤッペ法(通常の低用量ピルを大量服用する方法)と比べ、副作用が少なく、より高い妊娠阻止効果を持つという特徴があります。ジョセイの主成分はレボノルゲストレルで、ノルレボやマドンナと同じ有効成分を持ちます。
妊娠阻止率は24時間以内で約99%、72時間以内でも約75-85%と比較的高いですが、72時間を超えると効果が低下するため、できるだけ早く服用することが重要です。
価格は1回分で8,000円〜15,000円程度で、購入先によって価格が異なります。副作用としては吐き気、頭痛、不正出血などが報告されていますが、ヤッペ法と比較すると比較的軽減されています。ジョセイの処方を希望する場合は、オンライン診療がおすすめです。事前に処方可能な薬剤を確認できるので、希望のアフターピルを処方してもらいやすい傾向にあります。
また、自宅にいながら医師に相談でき、夜間や休日でもすぐに相談することができるのでおすすめです。
緊急アフピルであれば、避妊専門の医師が常に在籍しており、24時間365日待ち時間なしで無料相談が可能で、国内で承認されているジョセイを8,800円(税込)で販売しております。心配な方やアフターピルの購入を迷われている方は、お気軽にご相談ください。
