中用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が配合された医薬品です。低用量ピルと比べてホルモン含有量が多いため、月経移動や月経困難症やPMSの改善、婦人科系の病気の改善にも効果が期待できます。
この記事では、中用量ピルの持つ効果や正しい服用方法、そして低用量ピル、アフターピルとの違いをわかりやすく解説します。

目次
中用量ピルは月経移動に最適なピル

中用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が配合された医薬品です。
低用量ピルと比べてホルモン含有量が多く、1錠あたりのエストロゲン配合量は0.05mg以上となっています。月経移動を主な目的として用いられることが多いピルで、日本では「プラノバール」という1種類のみが使用されています。
中用量ピルの主な効果は3つ
中用量ピルは主に、「月経移動」「月経困難症やPMSの症状改善」「月経不順の改善」の3つの効果のために処方されることが多いです。
月経移動 | 旅行や結婚式など大切な予定に合わせて、生理を早めたり、遅らせたりすることができる |
月経困難症や PMSの症状改善 | 重い生理痛や気分の落ち込みといった症状に悩まされている方に有効 |
月経不順の改善 | 不規則な生理周期を改善し、月経を安定させる効果がある |
以前は緊急避妊(ヤッペ法)として、プラノバールが処方されることもありましたが、避妊効果の割に副作用も多く、現在ではあまり推奨されていません。
中用量ピルを服用できない人
中用量ピルは、すべての方が服用できるわけではありません。
- 妊娠の可能性がある方
- 肝臓の悪い方
- ヘビースモーカー
- 血栓症の既往歴がある方
重い肝障害のある方、血栓症の既往歴がある方は服用できません。また、重度の消化管障害がある方も服用を控える必要があります。
40歳以上で初めてピルの処方を希望する方、35歳以上で1日に15本以上のタバコを吸う方、BMI値が30以上の方も、医師との相談が必要です。他にも服用できない条件がいくつかありますので、服用する場合は適切な診察を受けるようにしてください。
月経移動する際の中用量ピルの正しい飲み方
中用量ピルは、生理を早めたり遅らせたりする目的で使用されることがあります。ここでは、月経移動の際の服用方法を紹介します。
生理を早めたい場合
生理を早めたい場合は、生理が始まってから5日以内に服用を開始します。最低10日間は服用を続ける必要があり、服用を中止してから2〜4日後に生理が始まります。
生理を遅らせる場合
生理を3日遅らせたい場合は3日間、生理を1週間遅らせたい場合は1週間続けます。最大10〜14日程度まで生理を遅らせることが可能ですが、長期間服用する場合は医師に相談することをおすすめします。
中用量ピルと低用量ピル、アフターピルの違い
中用量ピル、低用量ピル、アフターピル。これらは名前が似ていますが、使用目的やホルモンの含有量、副作用、費用などが異なります。それぞれの違いを理解し、自分に合ったピルを選ぶことが大切です。
中用量ピルは治療目的の場合に保険適用されることがあり、避妊目的の低用量ピルとアフターピルは自費診療となります。
中用量ピルを処方してもらうならミライメディカルクリニックがおすすめ

中用量ピルを服用するには、必ず医師の診察と処方箋が必要です。月経移動を目的とする場合は、遅くても生理予定日の1週間前までには、産婦人科を受診しましょう。
ミライメディカルクリニックなら、オンライン診療なので、自宅から気軽に中用量ピルを処方してもらうことが可能です。スマホやパソコンがあれば電話診察を受けることができ、薬剤はレターパックで届きます。
待ち時間や移動時間も削減できるため、忙しい方でも利用しやすいのが特徴です。周りの目が気になったり、病院に出向くのが面倒という方は、ぜひミライメディカルクリニックを活用してみてください。
中用量ピルに関するよくある質問
中用量ピルに関するよくある質問とその回答を紹介します。
- プラノバールは太りやすいってほんと?
- 中用量ピルを服用すると、むくみや食欲の変化を感じる方もいます。「体重増加につながるのでは」と心配される方もいるかもしれませんが、中用量ピル自体に直接体重を増加させる作用はありません。
- 中用量ピルに緊急避妊効果はある?
- 中用量ピルに緊急避妊の効果はあります。しかし、妊娠阻止率が低く、副作用が強く出る可能性があるため、現在では緊急避妊として使用されることはほとんどありません。
緊急避妊薬としての服用を検討しているのであれば、中用量ピルではなく、アフターピルを服用するようにしましょう。
<妊娠阻止率>
24時間以内 | 48時間以内 | 72時間以内 | |
---|---|---|---|
プラノバール | 77% | 36% | 31% |
アフターピル(ノルレボ) | 95% | 85% | 58% |
まとめ

中用量ピルは、主に生理日の移動を目的として使用されるお薬です。月経困難症やPMS(月経前症候群)の改善、さらには婦人科系の病気の改善にも効果が期待できます。
ただし、重い肝障害や血栓症の既往がある方、特定の年齢や喫煙習慣、BMI値に該当する方は服用できない場合がありますので注意が必要です。
中用量ピルを使って生理日を調整する際は、早めたい場合と遅らせたい場合で飲み方が異なります。正しい服用方法については、医師の指示に従うことが重要です。
また、中用量ピルと低用量ピル、アフターピルは、使用目的や含有量、副作用、費用などが異なりますので、それぞれの違いを理解しておくことも大切です。
中用量ピルの処方を希望される場合は、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。オンライン診療なので、通院の手間や待ち時間を省き、自宅にいながら医師の診察を受けることができます。
中用量ピルについてさらに詳しく知りたい方、自分に合ったピルを選びたい方は、ぜひ一度ミライメディカルクリニックに医師にご相談ください。