ピルの正しい飲み方を解説! 初めての方でも安心して服用できる知識を身につけよう

ピルを飲むとき、「本当にこの飲み方で大丈夫?」と不安になる方も多いはず。毎日同じ時間に飲むのは大変ですし、飲み忘れたらどうすればいいのか、心配になることもあるでしょう。

この記事では、ピルの正しい飲み方や21錠タイプと28錠タイプの飲み方の違い、そして初めてピルを飲む方への注意点を詳しく解説します。正しい知識を身につけることで、安心して服用を続けられるようになるでしょう。

医師 新田凌也
当記事の監修医師
医師:新田 凌也
島根大学医学部卒業卒業後、神戸大学医学部附属病院、丹波医療センター研修。ミライメディカルクリニックでオンライン診療全般を担当。

ピルの正しい飲み方のポイント3つ

低用量ピルは正しく服用することで、その効果を最大限に発揮できます。初めて服用する方や、改めて飲み方を確認したい方のために、低用量ピルの正しい飲み方について詳しくご説明します。

ポイント1|毎日同じ時間に服用する

低用量ピルは、毎日同じ時間に服用することが重要です。毎日同じ時間に服用することで、体内のホルモンバランスを一定に保ち、避妊効果を安定させることができます。

2〜3時間程度のずれは問題ありませんが、毎日大きく時間がずれると、避妊効果が低下する可能性があります。生活パターンを思い出し、同じ時間に服用できそうなタイミングを検討してから開始するのがおすすめです。

スマホのアラームを設定する場合は、繰り返しを「毎日」に設定します。普段使用しているものとは違うピル専用のサウンドを設定しておくと、聞いただけで服用タイミングだと気づけるのでおすすめです。

ポイント2|生理開始から5日以内に服用を開始する

低用量ピルの服用開始日は、生理開始日から5日以内が推奨されています。

2シート目以降も、休薬期間が終了した翌日から服用を開始します。28錠タイプのピルの場合、休薬期間(または偽薬の期間)が終わったら、すぐに次のシートの服用を開始します。

ポイント3|飲み忘れに注意し、適切に対処する

低用量ピルは飲み忘れに注意が必要です。飲み忘れてしまった場合は、気づいた時点で直ちに1錠服用してください。1日2錠服用することになりますが、問題はありません。

もし2日以上飲み忘れてしまった場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。飲み忘れの日数や状況に応じて、適切な対処法を教えていただけます。ピルの種類によっても、対処法が異なる場合がありますので、必ず確認してください。

種類別!低用量ピルの正しい飲み方

低用量ピルにはシートの種類があり、それぞれ飲み方が異なります。初めて服用する方はもちろん、2シート目以降の方も、改めて正しい飲み方を確認しておきましょう。

参考:医薬品医療機器情報提供HP「ファボワール錠21_28 患者向医薬品ガイド

1シート21錠の正しい飲み方

21錠タイプのピルは、21日間連続で毎日1錠服用し、その後7日間の休薬期間を設けるタイプのピルです。具体的な飲み方は以下の通りです。

1シートの錠数21錠
服用期間21日間連続
休薬期間7日間
次のシート7日間の休薬後、29日目から再開

21錠を飲み終えたら、7日間休薬期間を設けます。この休薬期間中に消退出血(生理のような出血)が起こります。休薬期間が終了したら、次のシートの服用を開始します。生理が終わっていなくても、7日間の休薬期間後は次のシートを服用してください。

1シート28錠の正しい飲み方

28錠タイプのピルは、28日間連続で服用するタイプのピルです。休薬期間がないため、飲み忘れのリスクが低くなります。具体的な飲み方は以下の通りです。

1シートの錠数28錠
服用期間28日間連続
休薬期間なし(プラセボ錠を7日間服用)
次のシート29日目から新しいシートを開始

28錠タイプのピルには、ホルモンを含む実薬とホルモンを含まないプラセボ錠(偽薬)の2種類が含まれています。一般的には、21錠が実薬、7錠がプラセボ錠です。シートに記載されている番号順に、毎日1錠ずつ服用します。

28錠タイプのピルは、毎日服用を続けることで飲み忘れを防ぎやすく、次のシートの開始日を間違える心配もありません。実薬と偽薬の色が異なるピルなら、今どの種類の錠剤を服用しているかを簡単に確認できます。

ピルを初めて飲む方への注意点

初めてピルを服用する方は、いくつか注意しておきたい点があります。服用方法を正しく理解し、安心してピルを使用するために、以下の点に注意してください。

注意点1|飲み始めに不正出血が起こることがある

ピルを飲み始めてから数ヶ月間は、不正出血が起こることがあります。これは体がピルに順応している過程で起こるもので、2〜3シート目を飲み終わる頃には不正出血の頻度や量が減少することが多いです。

しかし、出血が続く、または量が多い場合は、医師に相談することをおすすめします。28錠タイプのピルであっても、飲み忘れがなければ、不正出血は徐々に減少していくはずです。

注意点2|定期的な検診が必要

低用量ピルには血栓症のリスクがあります。特に服用開始から3ヶ月以内は血栓症の発症リスクが高いため、定期的な血圧測定や体重測定による管理が不可欠です。

また、乳がんや子宮頸がんの早期発見、高血圧などの生活習慣病の予防や性感染症の予防の為に定期的な検診を受けることが大切です。

注意点3|副作用が続く場合は種類の変更を検討しよう

ピルには吐き気や頭痛、乳房の張りなどの副作用が現れることがあります。これらの副作用は、多くの場合、軽度で一時的なものですが、症状が続く場合は、医師に相談し、ピルの種類を変更するなどの対策を検討しましょう。

ピルの種類は様々なので、自分に合ったピルを見つけることが大切です。「別のピルにしたら副作用が落ち着いた」ということもありますので、副作用がある場合は我慢せず、気軽に医師に相談してみてください。

低用量ピルを処方してもらうならミライメディカルクリニックがおすすめ

低用量ピルの処方を受けるには、婦人科を受診するのが一般的ですが、忙しくてなかなか時間が取れないという方もいるかもしれません。

そんな方におすすめなのが、オンライン診療のミライメディカルクリニックです。自宅や職場など、インターネット環境があればどこからでも受診できるので、手軽に低用量ピルを処方してもらうことができます。

診察後はレターパックで郵送され、最短当日発送で低用量ピルを受け取ることが可能です。電話で気軽に診察を受けられるので、担当医師以外と顔を合わせる必要もありません。低用量ピルの服用に興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

低用量ピルの飲み方で重要なのは、毎日同じ時間に服用することです。また、生理開始から5日以内に飲み始めることも、効果を得るために大切なポイントです。

飲み忘れには十分注意し、万が一忘れてしまった場合は、気づいた時点ですぐに1錠服用し、その日の分も通常通り服用しましょう。

ピルには1シート21錠タイプと28錠タイプがあり、それぞれ休薬期間や偽薬の有無が異なります。自分のライフスタイルに合わせて、医師と相談しながら適切な種類を選びましょう。

初めてピルを飲む場合、飲み始めに不正出血が起こる可能性がありますが、多くの場合は一時的なものです。しかし、副作用が長引く場合は、ピルの中断や種類の変更を検討しましょう。また、ピル服用中は定期的な検診を受けることも重要です。

これらのポイントを押さえ、正しくピルを服用することで、避妊効果や生理痛の軽減などの効果が期待できます。ピルの処方を希望される方は、ミライメディカルクリニックなどの信頼できる医療機関にご相談ください。

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