「ピルを処方してもらうのにわざわざ病院に行くのは面倒だ」と感じている女性は多いのではないでしょうか。現代の忙しい女性におすすめなのが、オンライン診療です。
この記事では、オンライン診療でピルを処方してもらうメリットやクリニックの選び方、実際の流れを詳しく解説します。さらに、目的別のピルの種類や特徴も紹介します。時間や場所を気にせず、安心してピルを入手できる方法を探っていきましょう。
ピル処方ならオンライン診療がおすすめ!メリット3選
近年、オンライン診療でもピルの処方が可能になりました。ここでは、ピル処方をオンライン診療で済ませるメリットを3つ紹介します。
メリット1|時間と場所の制約がない
多くの病院は平日の朝から夕方までの診療を行っており、日中は仕事や家事で忙しいという方にとっては継続的な通院が難しい場合があります。
オンライン診療なら、病院の診療時間に縛られることがないため、仕事終わりに病院に寄る時間がない方でも、帰宅後にゆっくりしながら自宅で診察を受けることが可能です。
場所の制約もないため、近くに婦人科がない方でも、わざわざ車や電車に乗って出向く必要がありません。
メリット2|プライバシーが守られる
ピルの処方はデリケートな問題なので、周りの人に知られたくないという方も多いです。
オンライン診療であれば、待合室で他の患者さんと顔を合わせることもなく、プライバシーを守りながら診察を受けることができます。通話やチャットなどを使って医師とやり取りを行うため、診察の様子を他の人に聞かれる心配もありません。
また、処方されたピルは自宅に郵送されます。中身がわからないように配慮して郵送されるため、家族などの同居人にバレる心配もありません。
メリット3|事前に取り扱っているピルや診察料金を確認できる
オンライン診療の隠れたメリットは、診察前に詳細な情報をチェックできることです。
従来の対面診療では、実際に診察を受けるまでどの薬剤を処方してもらえるのか、診察料を含めていくらかかるのかが分からないことがありました。
オンライン診療では、サイトで事前にピルの種類や料金などの情報を確認することができます。複数のクリニックを比較検討することもできるので、自分に最適なクリニックをじっくり選ぶことが可能です。
オンライン診療と病院はどっちが安いの?
ピル処方の多くは自由診療のため、医療機関が独自に料金を設定することができます。そのため、「病院とオンライン診療どちらが安い」ということは一概に断言できません。
ただし、オンライン診療の多くは料金体系を明確に提示している傾向があります。初診料、再診料、ピルの種類ごとの料金などが分かりやすく記載されていることが多いので、事前に確認することで料金を比較することが可能です。
対面診療では、交通費や待ち時間による機会損失など、間接的な出費も考慮する必要があります。さらに、実際に行ってみたら想定よりも高額になってしまったなんてことも起こり得ます。
オンライン診療ではこれらの出費が削減できるうえ、定期便やまとめ買いによる割引をしている場合もあるため、双方を比較した場合に経済的なメリットがあるのはオンライン診療といえるでしょう。
ピル処方のオンライン診療の選び方
オンライン診療でピルを処方してもらう場合、いくつかのクリニックから選ぶことになります。それぞれサービス内容や料金が異なるため、ご自身に合ったオンライン診療を選ぶことが大切です。
選び方1|目的に合ったピルが選べるか
目的 | ピルの名称 |
---|---|
避妊 | トリキュラー、マーベロン、ラベルフィーユ |
緊急避妊 | ノルレボ、レボノルゲストレル、エラ |
ニキビ改善 | マーベロン、ファボワール |
生理痛緩和 | ジェミーナ、ファボワール |
PMS改善 | ヤーズ |
月経困難症 | ルナベルULD,フリウェルULD |
月経移動 | プラノバール |
ピルには、低用量ピル、中用量ピル、アフターピルなど様々な種類があります。
オンライン診療によって処方できるピルの種類が異なりますので、上記の表を参考に、ご自身の目的や体質に合ったピルを処方してくれる病院を選びましょう。
選び方2|急ぎの場合は即日発送に対応しているか
診察からピルの発送までにかかる時間はオンライン診療によって異なります。そのため、緊急避妊などですぐにピルが必要な状況では、即日発送の有無を確認してから選ぶようにしましょう。
診察の時間帯や在庫状況など、様々な要因に左右される可能性は考慮しなければなりませんがオンライン診療によっては、早めの発送が約束される追加オプションもありますので、利用を希望する場合は確認してみてください。
選び方3|口コミが悪くないか
実際に利用した人の口コミを見ることで、病院の評判やサービス内容を把握することができます。あまりにも悪い口コミが多い場合は慎重に検討したほうがよいでしょう。
「〇〇クリニック ピル処方 口コミ」などのキーワードで検索すると、口コミサイトや比較サイトを見つけることが可能です。ただし、口コミはあくまでも個人の意見であるため、参考程度に留めておきましょう。
ピルのオンライン処方の流れを4ステップで解説
ピルのオンライン処方は、スマホやパソコンから手軽に利用できる便利なサービスです。ここでは、オンライン処方の流れを4つのステップに分けて解説していきます。
1オンライン予約と問診
まずは、ピルのオンライン処方を行っているクリニックを選び、オンライン予約を行います。多くのクリニックでは、サイトやアプリから24時間いつでも予約を受け付けています。予約が完了したら、問診票に必要事項を記入します。問診票では、年齢や既往歴、現在の健康状態、ピルの服用経験などについて質問されますので、正確に回答しましょう。
2オンライン診察
予約した日時に、通話やビデオ診察などでオンライン診察が行われます。医師は、問診票の内容や診察時の様子などを確認し、ピルの処方について判断します。このタイミングで、不安な点や疑問点があれば気兼ねなく質問してみましょう。
3処方と決済
医師がピルの処方を決定したら、決済に進みます。決済方法は、クレジットカード決済や銀行振込など、クリニックによって異なるため、事前に確認しておくと安心です。決済が完了すると、処方箋が発行されます。
4薬の配送と服用開始
処方箋に基づき、クリニックからピルが配送されます。配送方法は、クリニックによって異なりますが、多くの場合、郵送で自宅に届けられます。ピルが届いたら、医師の指示に従って服用を開始しましょう。服用中に副作用や気になることがあれば、クリニックに相談することが可能です。
オンライン診療で処方できるピルの種類は主に4つ
オンライン診療では、大きく分けて以下の4種類のピルを処方してもらえます。それぞれ特徴や価格帯が異なるため、ご自身のニーズに合わせて選択することが大切です。
種類 | 超低用量ピル | 低用量ピル | 中用量ピル | アフターピル |
---|---|---|---|---|
特徴 | ホルモン含有量が最も低く、月経困難症や子宮内膜症の治療に用いられます。副作用も比較的少ない傾向にあります。 | 避妊効果に加え、月経前症候群(PMS)や月経不順、ニキビなどの改善効果も期待できます。 | ホルモン含有量が多いため、月経周期を調整したり、月経困難症の症状を緩和したりする効果があります。 | 性行為後72〜120時間以内に服用することで、妊娠を回避できる可能性があります。緊急避妊薬とも呼ばれます。 |
価格目安 | 2,000円~3,000円程度 (1シートあたり) | 1,500円~2,500円程度 (1シートあたり) | 2,000円~3,000円程度 (1シートあたり) | 10,000円~15,000円程度 (1回あたり) |
オンライン診療でピルを処方してもらう際は、ご自身の症状や目的に合ったピルを選ぶことが重要です。医師との相談を通じて、最適なピルを見つけましょう。
まとめ
オンライン診療によるピル処方は、現代の女性のライフスタイルに適した選択肢として注目されています。時間や場所の制約がなく、プライバシーが守られるなど多くのメリットがあり、事前に詳細を確認できるという透明性もあります。
ピル処方のオンライン診療を選ぶ際は、目的に合ったピルが選べるか、急ぎの場合は即日発送に対応しているか、口コミが悪くないかなどを確認しましょう。
診療の流れは、予約と問診、オンライン診察、処方と決済、薬の配送と服用開始の4ステップで進みます。気になる方は、ぜひ一度オンライン診療でのピル処方を検討してみてはいかがでしょうか。