安全日とは?妊娠の仕組みと正しい避妊方法をわかりやすく解説

「安全日なら大丈夫!」そう思って避妊を怠っていませんか?安全日でも妊娠する可能性は決してゼロではありません。

この記事では、安全日とは何か、妊娠する仕組みや生理のメカニズム、そして正しい避妊方法についてわかりやすく解説します。安全日についての正しい知識を身につけて、望まない妊娠からあなたの大切な身体を守りましょう。

安全日は妊娠しにくい日、危険日は妊娠しやすい日のこと

(編集部作成)

安全日と危険日は、妊娠の可能性に関連した言葉です。

妊娠を希望しない場合に、性交渉を行っても妊娠する可能性が低い時期を「安全日」、妊娠する可能性が高い時期を「危険日」と呼びます。

ただし、避妊せずに性交渉を行った場合はいつ妊娠してもおかしくないため、医学的には「安全日」という概念は存在しません。

安全日は生理前から生理中にかけての期間

安全日とは、生理が始まる前や生理中など、妊娠する可能性が比較的低い期間のことです。一般的に、排卵日から離れている時期は妊娠しにくいと考えられています。

しかし、安全日だからといって、絶対に妊娠しないわけではありません。安全日でも妊娠する可能性はありますので、避妊を希望する場合は安易に中出しをしないでください。

危険日は排卵日の前後数日間

危険日とは、排卵日の前後数日間のことです。排卵日は、卵巣から成熟した卵子が排出される日で、この時期に性交渉を行うと妊娠する可能性が高くなります。

危険日における膣内射精による妊娠確率は、一般的に30~50%程度※と言われています。しかし、これはあくまでも目安であり、個々の体質や状況によって異なります。妊娠を希望しない場合は、危険日には特に注意が必要です。

※参考「Changes with age in the level and duration of fertility in the menstrual cycle.

なぜ安全日と呼ばれるの?生理と排卵、妊娠する仕組み

安全日とは、生理周期の中で妊娠の可能性が低いと考えられている期間のことです。なぜ安全日と呼ばれるのか、生理と排卵、そして妊娠の仕組みと合わせて解説していきます。

引用元:東京都福祉局「妊娠のために知っておきたい知識

妊娠の成立には、「射精→排卵→受精→着床」の4つの段階があります。

排卵は、卵巣から成熟した卵子が放出されることです。妊娠するためには、卵子が精子と出会い、受精する必要があります。つまり、排卵が起こらなければ、妊娠はしません。

また、受精したとしても着床しなければ妊娠しません。受精したら、その受精卵は4〜6日かけて卵管から子宮へ移動します。子宮に到達すると、分厚くなっている子宮内膜に潜り込みます。その後、数日間かけて順調に成長することができれば、妊娠成立です。

女性の体は、毎月周期的に排卵したり、子宮内膜を厚くすることで妊娠に備えています。これが生理周期です。妊娠が成立しなければ、子宮内膜が剥がれ落ちて体外に排出され、生理が起こる仕組みとなっています。

前述の通り、排卵のタイミングで精液が膣内に入らなければ妊娠することはありません。ただし、膣内で射精されなくても、我慢汁に精液が混ざることで妊娠する可能性があります。また、排卵のタイミングは毎月きっかりと正しいタイミングで起こるとは限りません。

これは、「安全日でも排卵が起こる可能性はゼロではない」ということです。妊娠を希望しない場合は、安全日だからといって油断せず、適切な避妊をするようにしましょう。

安全日でも避妊しよう!望まない妊娠を防ぐ3つの方法

安全日でも妊娠する可能性はゼロではありません。妊娠を望まない場合、安全日だからと油断せずに、適切な避妊方法を実践することが大切です。

ここでは、望まない妊娠を防ぐための正しい避妊方法を3つご紹介します。

避妊方法1|コンドームの使用

コンドームは、薬局やコンビニエンスストアなどで手軽に入手できる避妊具です。男性が性行為の前に装着することで、精子が女性の体内に侵入するのを防ぎます。

正しく使用すれば、妊娠確率はわずか2%程度です。高い避妊効果が期待できるうえ、性感染症の予防にも効果があります。

参考:厚生労働省「各種避妊法使用開始1年間の失敗率(妊娠率)

避妊方法2|低用量ピルの服用

低用量ピルは、女性が毎日服用するタイプの避妊薬です。ホルモンの働きで排卵を抑え、妊娠しにくい状態にします。

低用量ピルは、正しく服用すれば、非常に高い避妊効果が期待できます。ただし、性感染症の予防はできないため、コンドームとの併用がおすすめです。

また、服用を始めるには、医師の診察を受ける必要があります。飲み始めてすぐに避妊効果が出るわけではないため、注意が必要です。

避妊方法3|緊急避妊ならアフターピル

アフターピルは、性行為後72〜120時間以内に服用することで、排卵から着床までの段階を阻害し、妊娠を防ぐための緊急避妊薬です。避妊に失敗した場合や、避妊をせずに性行為をしてしまった場合に服用します。

主なアフターピルの種類と効果は以下の表を参考にしてください。

種類120時間有効アフターピル72時間有効アフターピル
商品名エラ、エラワン、ジョセイノルレボ、レボノルゲストレル錠、マドンナ
有効成分ウリプリスタール酢酸エステルレボノルゲストレル
避妊率120時間以内の服用で98.9%72時間以内の服用で85%

72時間有効のアフターピルと比べて、120時間有効のアフターピルは、有効時間や避妊率において優位です。ただし、価格も約2倍になるため、性行為からの経過時間や金銭的な事情を考慮して選択することをおすすめします。

アフターピルは、あくまでも緊急避妊薬であり、通常の避妊方法として使用することはできません。服用を希望する場合は、医師の診察を受けるようにしましょう。

アフターピルの処方ならオンライン診療がおすすめ!

オンライン診療のメリット

(編集部作成)

従来、アフターピルを入手するには婦人科を受診する必要がありましたが、近年ではオンライン診療で処方を受けられるクリニックが増えています。

オンライン診療は、自宅にいながらスマホやPCで医師の診察を受け、アフターピルを処方してもらえる便利なサービスです。

自宅や職場など、ご都合の良い場所で気軽に受診できるため、婦人科の受診には抵抗がある、忙しくてなかなか通院できないといった人でも、すぐに利用することができます。

オンライン診療は、時間や場所の制約を受けずに、安心してアフターピルを入手できる便利な手段です。ぜひ一つの選択肢としてご検討下さい。

参考:厚生労働省「健康・医療 オンライン診療について

まとめ

安全日は、妊娠しにくい日のことです。一般的に、生理が始まる前から生理中にかけての期間が安全日とされています。しかし、このタイミングは必ずしもきっかり訪れるとは限りません。そのため、「妊娠しないから大丈夫」と油断するのは危険です。

また、妊娠の可能性を高めるのは、排卵日の前後数日間です。この時期は危険日と呼ばれ、特に注意が必要です。妊娠したくないのであれば、この時期の性行為は避けた方がいいでしょう。

たとえ安全日でも、望まない妊娠を防ぐためには、コンドームや低用量ピルなど、適切な避妊方法をとることが大切です。もしもの場合は、アフターピルという選択肢もあります。

避妊失敗によるアフターピル処方については、夜間や休日でもすぐに診察を受けられるオンライン診療が便利です。ぜひ、ご自身の状況に合わせて、適切な方法を選択してください。

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