トラネキサム酸

トラネキサム酸とは

トラネキサム酸は、アミノ酸の一種で、医療分野では止血剤や抗炎症剤として使用されてきました。

近年、美容分野においても注目を集めており、シミや肝斑、炎症性ニキビの改善や予防に効果があることが知られています。

トラネキサム酸がシミに効く、3つの作用

トラネキサム酸は、美白有効成分として医薬部外品に配合されることが厚生労働省により認められています。

根拠となる3つの作用を紹介します。

作用1：メラニン色素生成に関わる、プロスミンを抑える

トラネキサム酸は、プラスミンという酵素の生成を抑えます。
プラスミンは、メラニン生成を促進する物質を活性化させるため、その作用を抑えることでメラニン生成が抑制されます。

これにより、シミの発生を根本から防ぎ、肌全体のトーンアップに繋がります。

作用2：シミを作る細胞メラノサイトの活性化抑制

メラノサイトはメラニンを生成する細胞ですが、トラネキサム酸はメラノサイトの活性化を抑制することで、メラニン生成を抑制します。

これにより、既にできてしまったシミが濃くなるのを防ぎ、新たなシミができるのを抑えます。

作用3：炎症の抑制作用

炎症は、シミの悪化や新たなシミの発生を招く要因となります。トラネキサム酸は、炎症を抑えることで、ニキビ跡などの色素沈着やシミの悪化を防ぎます。

トラネキサム酸はメラニンの生成を抑える作用があり、既存のシミを薄くするだけでなく、新たなシミの発生を予防することが可能です。肝斑にも効果が高いとされています。

参考：J-Stage「肝斑に対するトラネキサム酸療法」

トラネキサム酸の価格目安は1,650〜4,200円程度

美容目的で処方してもらう場合、トラネキサム酸は保険適用外となります。

自由診療のため、価格はクリニックによって異なる点に注意しましょう。

美容目的で処方されるトラネキサム酸は、250mg〜750mgを1日2回〜3回に分けて服用するケースが一般的です。服用量や回数は症状や体質に応じて医師が判断しますが、1ヶ月分の価格目安は1,650〜4,200円程度となります。

また、トラネキサム酸配合の市販薬は購入可能ですが、トラネキサム酸単体での薬剤は販売されていないため、適切な用量や使用法を相談するためにも、医師の診察を受けて処方してもらうことをおすすめします。

トラネキサム酸の主な副作用は？食欲不振や発疹に注意

トラネキサム酸は、一般的に安全性の高い薬剤ですが、まれに副作用が現れることがあります。

主な副作用としては、消化器系の症状（吐き気、嘔吐、下痢など）や、皮膚の症状（発疹、かゆみなど）です。

また、人工透析を受けている人や血栓性の病気のリスクがある人がトラネキサム酸を服用すると、病気を悪化させる可能性があるため、服用できない場合があります。

上記以外の症状であっても、発疹や消化器症状など、体調の変化を感じた場合は、服用を中止し、速やかに医師または薬剤師に相談しましょう。

参考：日本医薬情報センター「トラネキサム酸錠」

トラネキサム酸を飲む方におすすめの、シミ対策方法 4選

トラネキサム酸の効果が出るまでには、一般的に4週間程度の期間が必要です。その間も、日々のケアでシミの悪化を防ぎ、予防しましょう。

トラネキサム酸の内服と平行して、シミの悪化や予防のためにできるケアを4つ紹介します。

シミ対策1｜化粧水や加湿器で肌の潤いを保つ

例えば、乾燥した肌はバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなるため、化粧水や乳液でしっかりと保湿し、肌のバリア機能を高めましょう。加湿器を使用するのも効果的です。

シミ対策2｜メラニン生成を抑制する栄養素を摂取する

メラニン生成を抑える栄養素を積極的に摂取することも重要です。

これらの栄養素はサプリメントでも摂取できますが、バランスの取れた食事から摂取することが理想です。

シミ対策3｜日焼け止めや日傘で紫外線対策を徹底する

シミの最大の原因である紫外線対策も欠かせません。日焼け止めを毎日塗ることはもちろん、日傘や帽子、サングラスなども活用して、紫外線から肌を徹底的に守りましょう。

日焼け止めを選ぶ際は、SPF値とPA値に注目し、使用シーンに合わせて適切なものを選びましょう。（SPFはUVB（紫外線B波）、PAはUVA（紫外線A波）から肌を守る効果を示す指標で、数値が大きいほど防御効果が高い）

日常使いにはSPF30、PA++程度で十分ですが、レジャーなど、長時間屋外で過ごす場合は、SPF50+、PA++++を選びましょう。

シミ対策4：美容効果を高めるには、シナール・ユベラとの組み合わせが効果的

シミや肝斑の治療では、医師の判断でビタミンCやEなどを含む薬と併用されることもあります。ご自身に合った治療方法については、医師にご相談ください。

おすすめは、トラネキサム酸＋シナール＋ユベラの併用です。

トラネキサム酸がメラニン生成を抑制し、ビタミンCとEの相乗効果で美白効果を高めます。

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トラネキサム酸錠は、医薬品のため処方してもらうには、医師による診察が必要になります。
また、トラネキサム酸の効果を実感するには、継続して服用する必要があるため、定期的な通院が必要になります。

忙しくてなかなか通院する時間が取れないという方もいるかもしれません。
通院が難しい方には、オンライン診療という選択肢もあります。

インターネット環境があれば、ご自宅などから医師の診察を受けることが可能で、トラネキサム酸錠の処方についても相談できます。
オンライン診療のミライメディカルクリニックであれば、自宅にいながら診察から処方まで完結できるので、忙しい方でも手軽に通院を続けることができるのでおすすめです。

また、美容目的のトラネキサム酸は保険適用外の自由診療となります。クリニックによって価格設定が異なるため、対面診療では事前に費用を確認できないのが不安要素の一つです。

ミライメディカルクリニックであればサイトに金額が記載されているため、費用面でも安心して受診することができます。

トラネキサム酸の服用を検討している方は、ぜひ利用してみてください。

参考：厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」

トラネキサム酸の効果に関するよくある質問

ここでは、トラネキサム酸の効果に関するよくある質問とその回答を紹介します。