アフターピルは、避妊に失敗したり、避妊をしない性交渉があった場合に、望まない妊娠を防ぐために服用する緊急避妊薬です。
適切に服用できれば、アフターピルの避妊阻止率は80%を超えると言われていますが、効果を最大限に発揮させるためには、正しい飲み方を守る必要があります。
本記事では、アフターピルの正しい飲み方や注意点、種類、入手方法などについて詳しく解説していきます。緊急時に備えて、正しい知識を身につけておきましょう。
アフターピルの正しい飲み方のポイント
アフターピルには、排卵を抑制したり、受精や着床を阻害する効果があります。排卵前後に限らず、一定の確率で妊娠するのを防ぐことが可能です。
適切に服用すれば8割以上の確率で妊娠を阻止できますが、正しい飲み方を知らないと、十分な効果が得られない可能性があります。
アフターピルを正しく飲むために、以下の4つのポイントに注意しましょう。
- できるだけ早く服用する
- 水または白湯で飲む
- 処方された用量を守る
- 服用後に嘔吐した場合は再度服用する
また、アフターピルは医療機関で処方される医薬品であるため、服用前に医師や薬剤師に相談し、自分に合った正しい飲み方を確認することが大切です。
ポイント1.できるだけ早く服用する
アフターピルは、時間が経つにつれて避妊効果が低下するため、できるだけ早く服用することが重要です。
従来のアフターピルは、性交渉から72時間以内に服用することが一つの時間的な目安とされていましたが、最近では120時間有効の新しいアフターピルもあります。
120時間有効のアフターピルは、受精後でも着床を防ぐ効果が期待できるので、より長い時間枠で高い避妊効果を維持できるようになりました。
しかしいずれにせよ、服用が早ければ早いほど避妊効果は高くなります。金曜日の夜に避妊に失敗したとして、その場合、遅くとも月曜日の夜までにアフターピルを服用することが望ましいでしょう。
休日や深夜などは閉まっている産婦人科も多いため、近くで空いている病院がない場合は24時間365日対応のオンライン診療を利用するのもおすすめです。
オンライン診療なら、今すぐにでもスマホやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受けることができます。
処方されたアフターピルは、自宅に郵送してもらえるサービスもあるので、緊急時はぜひ利用してみてください。
ポイント2.水または白湯で飲む
お茶やジュース、炭酸飲料などで飲んでしまうと、薬の吸収に影響を与える可能性があるので、アフターピルは、水または白湯で服用するようにしましょう。
特にカフェインやアルコール、炭酸飲料は、胃酸の分泌を促進したり、胃の動きを活発にしたりする作用があり、アフターピルの成分が十分に吸収されない恐れがあります。
また、グレープフルーツジュースも注意が必要です。
グレープフルーツを含む特定の柑橘類の摂取は、アフターピルの血中濃度が上昇し、副作用が強く出てしまうことがあります。
どの飲料がどれくらいアフターピルの効果に影響があるか分からないため、必ず水または白湯で服用するようにしましょう。
ポイント3.処方された用量を守る
アフターピルは、医師から処方された用量・用法を守って服用することが大切です。
医師は患者の年齢、体重、症状の程度、ほかの薬との相互作用などを考慮して、最適な用量を処方しています。
自己判断で服用量を増やしたり、服用間隔を短くしたりしないようにしましょう。
例えば、アフターピルのレボノルゲストレルにおける服用方法は、性交渉から72時間以内に1錠を服用するというものです。
「1錠では不安だから、念のためにもう1錠飲んでおこう」と考える人もいるかもしれませんが、服用量を増やすことで、副作用のリスクが高まる恐れがあります。
また、レボノルゲストレルは1回の服用で十分な効果がある薬のため、医師により「72時間以内に1錠」という処方を受けているのであれば、追加で服用する必要はありません。
医師の指示を守り、決められた用量・用法を守ることで、アフターピルを安全かつ効果的に使用できます。
ポイント4.服用後に嘔吐した場合は再度服用する
アフターピルの服用後、まれに吐き気や嘔吐といった副作用が起こることがあります。
副作用の多くは一時的かつ短期的な症状なので、不安になる必要はありませんが、服用後2時間以内に嘔吐した場合は注意が必要です。
アフターピルは、服用後2時間ほどで胃から吸収されますが、もし、その前に嘔吐してしまうと、薬が十分に吸収されない可能性があります。
そのため、服用後2時間以内に嘔吐した場合は、再度アフターピルを服用するように推奨されています。
ですが、嘔吐してしまったからといって自己判断で追加服用するのは控えてください。嘔吐してしまった場合は慌てずに、まずは処方を受けた医師や薬剤師に相談しましょう。
吐き気や嘔吐の症状に不安がある場合は、軽減するポイントとして以下の方法を試してみてください。
- 空腹時ではなく食後に服用する
- 服用後は安静に体を休める
- 刺激の強い食べ物を摂取しない
アフターピルの服用後は、吐き気や嘔吐にかかわらず副作用が出ることがあります。体調の変化に注意し、副作用が強い場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
アフターピルの価格
アフターピルの価格は、医療機関や薬剤の種類によって価格が異なります。また、病院で受診する場合は、薬代のほかに診療代や検査代も追加で発生することもあります。
医療機関によって価格が異なる理由は、アフターピルが保険適用外の自由診療だからです。
自由診療の場合、医療機関が自由に価格を設定できるため、処方を受ける病院や薬局によってばらつきがあります。
アフターピルの種類ごとの価格の違いは以下の通りです。
前述したように、アフターピルは、保険適用外のため全額自己負担となり、医療費控除の対象にはなりません。
診察料や再診料、処方箋料などが加算されるため、トータルの費用は1万円から2万円前後の費用がかかります。
緊急アフピルであれば、避妊専門の医師が常に在籍しており、24時間365日待ち時間なしで無料相談が可能で、国内で承認されているアフターピルを8,800円(税込)〜販売しております。心配な方やアフターピルの購入を迷われている方は、お気軽にご相談ください。
3つの飲み方|ヤッペ法とレボノルゲストレル法、ウリプリスタール法の違い
日本で主に使われている緊急避妊方法には、ヤッペ法とレボノルゲストレル法、ウリプリスタール法の3種類があります。
この3種類の飲み方の違いは以下の通りです。
レボノルゲストレル法は最も一般的に使われている緊急避妊方法です。性交渉から24時間以内の服用で約95%、48時間以内で85%、72時間以内の服用で約58%の妊娠阻止効果が期待できます。
ヤッペ法はレボノルゲストレル法より前に主流だった緊急避妊方法です。中用量ピルであるプラノバールを2回に分けて4錠服用します。
比較的安く購入できますが、緊急避妊薬として開発された薬ではないため、ほかの方法と比べて副作用や効果が劣っています。
ウリプリスタール法は、子宮筋腫や月経過多の治療に使われる薬を使った緊急避妊方法です。受精した場合でも着床を防ぐ効果が期待でき、性交渉から120時間以内の服用でも、95%の妊娠阻止効果が期待できます。
国内未承認薬のため医師の診察なしに購入できるような個人輸入は避け、認可されたクリニックで処方してもらうようにしましょう。
アフターピルの服用後の注意点
ここでは、アフターピルの服用後の注意点について、詳しく解説します。
服用後の出血
アフターピルの服用後は、不正出血が起こることがあります。これは、アフターピルに含まれるホルモンの影響によるものです。
不正出血は通常、服用後1週間以内に起こり、多くの場合、出血量は少なく、数日で収まります。ですが、出血が長引く場合や、量が多い場合は、医療機関を受診しましょう。
服用後も避妊が必要
アフターピルは、緊急避妊のための薬であり、計画的な避妊法ではありません。そのため、服用後も、適切な避妊を心がける必要があります。
アフターピルの避妊効果は、服用後の数日間のみであり、その後は、通常の避妊法を使用しないと、再び妊娠の可能性があります。
コンドームの使用や低用量ピルの服用など、自分に合った避妊法を選択することが大切です。
アフターピルの服用によりホルモンバランスが乱れている可能性があるため、低用量ピルを使用する場合は、医師に相談し、適切なタイミングで開始するようにしましょう。
生理周期が乱れることがある
アフターピルの服用後は、生理周期が乱れることがあります。これは、アフターピルの作用が体内のホルモンバランスに影響を与えるためです。
また、生理の量や期間が変化することもありますが、生理周期の乱れは、一時的なものであり、自然に回復します。
しかし、数ヶ月経っても生理が来ない場合は、妊娠の可能性があるため、妊娠検査薬で確認するか、医療機関で診察を受けましょう。
また、生理周期の乱れは、ストレスや体調不良など、他の要因によっても起こります。
アフターピルの服用後は、体調管理に気をつけ、ストレスを溜め込まないようにすることが大切です。
頻回の服用は避ける
アフターピルは、緊急避妊のための薬であり、頻繁に服用するのは避けるようにしましょう。
アフターピルは体内のホルモンバランスを一時的に変えるため、頻繁に服用することで体への負担が大きくなり、副作用のリスクが高まります。
アフターピルは安全性の高い薬と言われていますが、過剰な服用は、副作用症状が出現しやすいだけでなく、副作用症状による二次的障害が発生する可能性が高くなります。
頻回の服用を避けるためには、日頃から適切な避妊を心がけることが大切です。
コンドームの使用や低用量ピルの服用など、自分に合った避妊法を選択し、正しく使用することが重要です。
アフターピルの入手方法
アフターピルは医療機関で処方される処方箋医薬品のため、ドラッグストアなどで購入することはできません。
アフターピルの入手方法には、大きく分けて産婦人科とオンライン診療の2つがあります。ここでは、それぞれの入手方法について詳しく解説します。
産婦人科で処方してもらう
アフターピルを入手する最も一般的な方法は、産婦人科で処方してもらうことです。
産婦人科では、医師が直接診察をおこない、必要に応じてアフターピルを処方してくれます。
日本で承認されているアフターピルは72時間以内の服用が推奨されているため、避妊に失敗したかもしれないと不安になった場合は、できるだけ早めに産婦人科を受診しましょう。
また産婦人科では、性感染症の検査も可能です。感染している恐れがある場合は、検査を受けておくと安心です。
ただし、産婦人科は平日の早い時間に閉まってしまったり、休日は休診日となっていたりして、受診できない場合もあります。
近くの産婦人科では、すぐの受診ができないという場合は、オンライン診療がおすすめです。
オンライン診療で処方してもらう
最近はオンライン診療を利用してアフターピルを処方できるようになりました。
オンライン診療では、問診票に回答し、医師とのビデオ通話で診察を受け、医師が処方可能と判断した場合、アフターピルを自宅に届けてもらえるサービスもあります。
オンライン診療のメリットは、24時間365日利用できることです。休日や深夜でも、すぐに診察を受けることができます。
また、薬を自宅まで届けてくれるサービスもあり、16時までの決済で、最短翌日に届くことも可能です。
このように、オンラインクリニックは自宅で完結する手軽さとスピーディーさがあります。
オンライン診療では主に2種類のアフターピルを取り扱っており、金額は以下の通りです。
項目 | マドンナ(Madonna) | エラ(Ella) |
---|---|---|
主成分名 | レボノルゲストレル | ウリプリスタル酢酸エステル |
値段 | 8,800円(税込) | 16,500円(税込) |
服用時間 | 性交後72時間以内 | 性交後120時間以内 |
まとめ:アフターピルの正しい飲み方とその重要性
アフターピルは、避妊に失敗した際や性被害にあった場合などに、緊急避妊のために使用される医薬品です。
しかし、正しい飲み方を知らないと、十分な効果が得られない可能性があります。
<アフターピルの正しい飲み方>
- できるだけ早く服用する
- 水または白湯で飲む
- 処方された用量を守る
- 服用後に嘔吐した場合は再度服用する
特に、服用のタイミングは性交渉から72時間以内、できるだけ早く服用することが大切です。
近くの産婦人科が閉まっていたり、忙しくてすぐに受診ができない場合は、オンライン診療の利用も検討してみてください。
アフターピルは緊急避妊のための薬であり、望まない妊娠を防ぎたい人にとって有効な選択肢です。
ただし、計画的な避妊法としては推奨されないため、ご自身にとって適切な避妊法を心がけていきましょう。
緊急アフピルであれば、避妊専門の医師が常に在籍しており、24時間365日待ち時間なしで無料相談が可能で、国内で承認されているアフターピルを8,800円(税込)〜販売しております。心配な方やアフターピルの購入を迷われている方は、お気軽にご相談ください。