コンドームのサイズ選びを間違えると、セックスで十分な快感を得られない可能性があります。その上、行為中に破れたり、外れやすくなることで、避妊の失敗につながってしまうかもしれません。
この記事では、あなたにぴったりのゴムのサイズを見つける方法を紹介します。具体的には、市販されているコンドームの一般的なサイズ、ペニスの測定方法でやサイズ選びの注意点について解説します。避妊失敗時の対処法も説明しますので、是非参考にしてみてください。
ゴムのサイズが合わないと避妊失敗のリスクが高まる
避妊法 | 避妊失敗率 | |
---|---|---|
理想的な使用注1) | 一般的な使用注2) | |
避妊しない | 46.0% | 46.0% |
緊急避妊法 | 5.1% | 5.1% |
コンドーム | 2.0% | 18.0% |
オギノ式避妊法 | 5.0% | 24.0% |
基礎体温法 | 5.0% | 24.0% |
膣外射精法 | 4.0% | 22.0% |
OC | 0.3% | 9.0% |
IUS | 0.2% | 0.2% |
IUD | 0.6% | 0.8% |
注2) 一般的な使用を想定した避妊失敗率:選んだ避妊法を使用しているにもかかわらず妊娠してしまう確率
コンドームを正しく使用した場合の妊娠確率は、わずか2%程度です。ただし、一般的な妊娠確率は18%といわれています。コンドームを使用した避妊の場合、正しい方法で使用していたとしても、ズレや破損によって精液が漏れる可能性があり、避妊失敗のリスクが高まるのです。
失敗する原因のひとつに、コンドームのサイズが合っていないことが挙げられます。破損したり、外れたりする可能性があるため、サイズは小さすぎても大きすぎてもいけません。
装着時にスムーズに入らなかったり、痛みを感じたり、コンドームの中に空気が入ってしまう場合は、サイズが合っていない可能性があります。適切なサイズを選ぶことで、これらのリスクを減らし、より快適なセックスを楽しみましょう。
ゴムのサイズは主にS,M,L,XLの4種類
コンドームのサイズは、主にS、M、L、XLの4種類で展開されています。メーカーによりサイズ基準が異なりますが、一般的なサイズ直径は以下のとおりです。
(編集部作成)
各サイズの直径の目安は、Sサイズが27〜31mm、Mサイズが32〜36mm、Lサイズが37~41mm、XLサイズが42〜46mmです。コンドームは伸縮性があるため、勃起時のペニスの直径より一回り小さい直径のコンドームを選ぶことが推奨されます。
また、選ぶ際は素材の違いにも注意が必要です。ラテックス製は伸縮性が高く、多くの人に適しています。一方、ポリウレタン製はアレルギーが少ないという利点がありますが、伸縮性が低いため装着感に違和感を覚える場合があります。アレルギーや使用感の好みに応じて選びましょう。
自分の体に合った素材を選ぶことも、快適な使用感を得るためには重要です。メーカーによってもサイズ基準が異なるため、初めて使用するメーカーの製品の場合は、少し小さめのサイズから試してみるのも良いかもしれません。
日本人男性の平均サイズは?ペニスの測定方法
引用:TENGA「日本人の平均ペニスサイズが明らかに!?」
TENGAによると、50万人のデータから算出した日本人男性の平均的なペニスのサイズは長さ13.56cm、直径は3.53cmでした。これはMサイズのコンドームに該当します。
コンドームのサイズ選びで迷っている方は、まずご自身のサイズを正しく測ることから始めましょう。すぐにできる簡易測定方法と、基本的な測定方法を2つ紹介します。
トイレットペーパーの芯を使った簡易測定方法
すぐにでも試せる簡単な方法として、トイレットペーパーの芯(直径約38mm程度)を使った測定方法をご紹介します。トイレットペーパーの芯に勃起したペニスを入れてみましょう。
- 芯との間にすき間が多い:Sサイズ
- すき間が少なく丁度いい:Mサイズ
- 入れようとしても入らない:Lサイズ
- どう考えても絶対に入らない:XLサイズ
あくまでも簡易的な測定方法であり、目安ですので、正確なサイズを知るには、次の基本的な測定方法をお試しください。
基本的な測定方法
より正確にサイズを測るには、メジャーを使いましょう。
カリ部分(亀頭の一番出っ張った部分)の外周を測ります。ここが一般的に一番太い部分で、コンドームが外れないようにするために重要な箇所です。
(編集部作成)
外周約100.48〜113.04mmの場合が直径32〜36mm(Mサイズ)に相当します。算出した直径を基準に、コンドームのサイズを選びましょう。
避妊に失敗したら迷わずアフターピルを服用しよう
コンドームのサイズが合わないと、使用中に破れたり、ずれたりする可能性があります。万が一、避妊に失敗した場合は、迷わずアフターピルを服用しましょう。
緊急避妊薬とも呼ばれるアフターピルは、性行為後72〜120時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待できます。主なアフターピルの種類と効果は以下の表を参考にしてください。
種類 | 120時間有効アフターピル | 72時間有効アフターピル |
商品名 | エラ、エラワン、ジョセイ | ノルレボ、レボノルゲストレル錠、マドンナ |
有効成分 | ウリプリスタール酢酸エステル | レボノルゲストレル |
避妊率 | 120時間以内の服用で98.9% | 72時間以内の服用で85% |
120時間有効のアフターピルは、有効時間や避妊率において優位です。ただし、価格も約2倍になるため、性行為からの経過時間や金銭的な事情を考慮して選択することをおすすめします。
アフターピルは、あくまでも緊急避妊薬であり、通常の避妊方法として使用することはできません。服用を希望する場合は、医師の診察を受けるようにしましょう。
夜間や休日ですぐに婦人科に行くことができない、忙しくて通院する暇が無いのであれば、オンライン診療でも処方してもらうこともできます。望まない妊娠を防ぐためには、迷わずアフターピルを服用することが大切です。
参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」
まとめ
コンドームのサイズ選びは、避妊の成功率に大きく関わる重要なポイントです。サイズが合っていないコンドームを使用すると、破損したり外れたりするリスクが高まり、避妊に失敗してしまう可能性があります。
コンドームのサイズは主にS、M、L、XLの4種類です。伸縮性があるため、勃起時のペニスの直径より一回り小さい直径のコンドームを選ぶことが推奨されます。
自分のペニスのサイズを正しく測り、適切なサイズを選ぶことが大切です。トイレットペーパーを使った簡易的な測定方法や、メジャーを使った正確な測定方法があります。
もしコンドームのサイズが合わず、避妊に失敗してしまった場合は、迷わずアフターピルを服用しましょう。
アフターピルは、性行為後72〜120時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待できます。オンライン診療でも処方してもらうことが可能ですので、なるべく早く診察を受けるようにしてください。