アフターピルはツルハで買える?取扱い402店の内訳と当日の流れ

結論から書くと、アフターピルはツルハドラッグで買えます。2026年2月2日から、緊急避妊薬は処方箋なしで薬局で入手できる薬になりました。ツルハは対応店舗が多いチェーンで、厚生労働省が公表している販売可能な薬局の一覧には402店が載っています(令和8年7月1日更新版)。

ただし402店は25の道府県に偏っていて、137店が北海道に集中しています。取り扱いのない県も22あります。また402店のうち219店は事前連絡が必要と登録されており、どの店でも飛び込みで買えるわけではありません。

この記事では、ツルハで買える店舗の道府県別の内訳、買うときの条件と当日の流れ、値段、近くに取り扱い店がない場合の入手ルートをまとめます。アフターピルは性行為から72時間以内、それも早いほど確実性が高い薬です。読みながら電話をかけ始めて構いません。

医師 阿部一也
当記事の監修医師
医師:阿部 一也
東京慈恵会医科大学医学部卒業。現在は板橋中央総合病院の産婦人科医長として、妊婦健診や分娩管理、新生児対応をはじめ、切迫流産・早産の管理などにも従事。婦人科領域では、子宮筋腫・卵巣嚢腫・子宮内膜症・骨盤内感染症などの良性疾患から、子宮癌・卵巣癌に対する手術および化学療法(抗がん剤治療)まで幅広く対応。さらに、PMS(月経前症候群)や更年期障害など、ホルモンバランスに関連する女性特有の不調についても積極的に診療している。日本産科婦人科学会専門医として、日々多くの女性の健康課題に向き合い、臨床の第一線で診療を続けている。

ツルハでアフターピルは買える(取り扱いは25道府県の402店)

2026年2月2日、緊急避妊薬「ノルレボ」(有効成分:レボノルゲストレル)が要指導医薬品として発売され、医師の処方箋がなくても薬局で入手できるようになりました。2023年11月から北海道の数店舗などで行われていた試験販売は、この正式販売への移行にともなって終了しています。「ツルハの試験販売は北海道の4店舗だけ」といった情報はすでに古く、いまは規模がまったく違います。

とはいえ、要指導医薬品は棚から取ってレジに持っていける市販薬とは違います。販売できるのは、緊急避妊薬の研修を修了した薬剤師が在籍し、プライバシーに配慮した相談スペースを備え、近隣の産婦人科と連携している薬局に限られます。この条件を満たして厚生労働省の一覧に載っている薬局は全国で約15,300件、そのうちツルハグループ名義は402店です。

取り扱い店であっても、研修を修了した薬剤師が勤務している時間帯でなければ販売できず、在庫を切らしている場合もあります。厚生労働省も来店前に電話で連絡することを推奨しています。ツルハの場合、402店のうち219店は一覧の「事前連絡」欄が「要」になっており、半数以上が電話を前提にしています。

参考:厚生労働省「緊急避妊薬について」/「要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧

ツルハの取扱店は北海道に137店、22県はゼロ

厚生労働省の一覧から、ツルハグループ名義の店舗を道府県別に集計しました。北海道が137店で突出しており、次いで愛知42店、岩手28店、宮城28店と続きます。

都道府県取扱店舗数
北海道137店
愛知県42店
岩手県28店
宮城県28店
神奈川県26店
東京都24店
青森県18店
福岡県14店
秋田県12店
兵庫県12店
山形県10店
茨城県9店
山梨県6店
高知県6店
千葉県5店
大阪府5店
福島県4店
京都府4店
滋賀県3店
栃木県2店
新潟県2店
和歌山県2店
埼玉県1店
長野県1店
佐賀県1店
厚生労働省「要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧」(令和8年7月1日更新版)より、ツルハグループ名義の店舗を集計

北海道の内訳は札幌市45店、旭川市28店、函館市10店、苫小牧市6店などで、道内であれば見つかる可能性が高いといえます。一方、この25道府県に含まれない22県では、ツルハでの入手はできません。

店舗名・住所・電話番号まで確かめたい場合は、市販のアフターピルを取り扱う薬局を地域別にまとめた一覧から地域を絞って探すのが早いです。厚生労働省の一覧はPDFとExcelで公開されていますが、スマートフォンでは読みにくく、随時更新されて店舗が追加も削除もされます。

買えるのは本人だけ、身分証を持って行きその場で飲む

要指導医薬品としての販売には共通のルールがあります。知らずに行くと戸惑う項目もあるため、先に把握しておいてください。

買える人服用する本人のみ。パートナーや保護者による代理購入はできません
年齢制限なし。未成年でも保護者の同意なく買えます
時間の条件性行為から72時間以内であること。薬剤師の問診で確認されます
服用方法薬剤師の目の前でその場で服用します。持ち帰りはできません
持ち物本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)と代金。お薬手帳があれば持参を
処方箋・保険処方箋は不要。保険は適用されず全額自己負担です

当日は、カウンターで「アフターピルを買いたい」と申し出るところから始まります。店頭に並んでいる薬ではないので、自分から言う必要があります。そのあと仕切られたスペースで薬剤師の問診を受け、最終月経日や性行為からの経過時間、持病や服用中の薬、過去のアレルギーを確認されます。効果と副作用の説明を受けたら、その場で1錠を服用します。最後に、約3週間後に妊娠検査薬で確認すること、次の月経が来るまではコンドームなどで避妊することを案内されて終わりです。

電話で伝えることは「アフターピルの在庫はありますか。今から伺いたいのですが対応できますか」だけで足ります。事情を説明する必要はありません。聞かれるのは、安全に飲めるかどうかを判断するための医学的な質問だけで、相手が誰か、なぜ避妊に失敗したかを問い詰められることはありません。

ツルハでの値段は7,000円前後

薬局で買えるアフターピルは2種類あります。どちらも有効成分はレボノルゲストレル1.5mgで同じもので、効き方に違いはありません。

製品名メーカー希望小売価格(税込)販売元発売日
ノルレボ7,480円第一三共ヘルスケア2026年2月2日
レソエル726,930円アリナミン製薬2026年3月9日

いずれもメーカーの希望小売価格で、実際の販売価格は店舗によって異なる場合があります。どちらを置いているかも店舗によります。産婦人科での処方は8,000〜15,000円に初診料や処方料が加わり、オンライン診療は8,000〜13,000円に診察料と配送料が加わるのが目安です。薬の代金だけを比べれば薬局が安く済みますが、探し回る時間のほうが高くつくことは覚えておいてください。

近くに取扱い店がないなら他チェーンか産婦人科かオンライン診療

ツルハの取り扱いがない22県にお住まいの方、あるいは薬局が閉まっている時間帯に必要になった方は、次の3つのどれかを選ぶことになります。

ツルハ以外の対応薬局を探す

販売可能な薬局は全国で約15,300件あり、同じ一覧を集計すると、ウエルシアは1,846店とツルハの4倍以上あります。地域によってはツルハより見つけやすいので、チェーンを問わず地域別の取扱薬局一覧で探すのが確実です。

産婦人科を受診する

持病がある方、服用中の薬がある方、薬局の問診で判断がつかなかった方は、医師の診察を受けるのが確実です。夜間や休日は救急外来で相談できる場合もあります。

オンライン診療で処方を受ける

薬局が閉まっている時間帯や、対応薬局が近くにない地域では、スマートフォンで受診できるオンライン診療が現実的です。料金が事前に明示されていることが多く、診察から発送までが早いため、72時間まで余裕がない状況でも間に合わせやすいのが利点です。

       
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日本で使えるのはレボノルゲストレル錠だけ、期限は72時間

日本で緊急避妊薬として承認されているのは、レボノルゲストレル1.5mg錠だけです。薬局で買えるノルレボとレソエル72、医療機関で処方される後発医薬品も、すべてこの成分です。日本産科婦人科学会の指針でも、レボノルゲストレル錠が唯一の承認薬であり第一選択として推奨されています。

用法は性行為から72時間以内に1錠です。72時間を超えた服用は用法・用量の適用外ですが、指針は「有効である可能性が高い」としています。ただし120時間を超えた場合については、効果があるかどうかのデータがありません。時間が経つほど不利になります。

海外には「エラ」「エラワン」(有効成分:ウリプリスタール酢酸エステル)という120時間まで使える緊急避妊薬がありますが、これらは国内では承認されていません。取り扱いのある医療機関で処方を受けることはできるものの、薬局で買うことはできず、副作用が起きた場合も、健康被害が出たときに国が補償する医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

作用のしかたについても誤解が多いところです。緊急避妊薬は着床を妨げる薬ではなく、主に排卵を抑える、あるいは遅らせることで妊娠を防ぎます。すでに成立している妊娠を終わらせる薬ではないため、指針でも人工妊娠中絶薬とは見なされないと明記されています。

副作用は、国内の臨床試験で65例中47例(72.3%)に見られました。内訳は、薬の影響で月経のような出血が起きる消退出血が46.2%、月経とは無関係のタイミングで起きる不正出血が13.8%、頭痛が12.3%、吐き気やむかつき(悪心)が9.2%などです。いずれも数日でおさまることがほとんどですが、飲んでから2時間以内に吐いてしまった場合は薬が体に吸収されていない可能性があるため、ただちにもう1錠飲む必要があります。服用後の月経は95%の人が7日以内に来るとされ、7日以上遅れる場合は妊娠検査をおすすめします。

参考:日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(令和7年改訂版)

よくある質問

処方箋を持って行けばどのツルハでも調剤してもらえますか

調剤を扱っている店舗であれば、処方箋での調剤は可能です。ただし在庫がなければ取り寄せになり、緊急避妊薬では間に合いません。処方箋を持って行く場合も、その店に在庫があるかを先に電話で確かめてください。

ツルハで取り置きや事前購入はできますか

できません。要指導医薬品は、その時点で必要と判断された本人にだけ販売され、薬剤師の面前で服用するルールです。「万一に備えて買っておく」という使い方はできません。

高校生でもツルハで買えますか

買えます。年齢制限はなく、保護者の同意も不要です。試験販売の時期には16歳以上・保護者同伴などの制限がありましたが、正式な販売への移行にともなって撤廃されました。

まとめ

ツルハでアフターピルは買えます。取り扱いは25道府県の402店で、北海道に137店が集中する一方、22県には1店もありません。半数以上の219店が事前連絡を求めているため、まず電話をかけるのが最短です。値段はノルレボ7,480円、レソエル72が6,930円(いずれもメーカー希望小売価格・税込)で、本人が来店し、身分証を提示し、薬剤師の面前で服用する形になります。

近くのツルハに取り扱いがなければ、他チェーンの対応薬局、産婦人科、オンライン診療のどれかに切り替えてください。72時間以内、それも早いほど確実性が高い薬なので、店舗を探して時間を使うより、その場で受診できる方法に切り替えるほうが結果的に確実です。

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