ドロエチ配合錠「あすか」とは?効果や値段、避妊効果についても解説

ドロエチ配合錠「あすか」は、多くの女性が悩む月経困難症や生理痛、PMS(月経前症候群)の緩和などに効果がある低用量ピルの一種です。

この記事では、ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品であるドロエチ配合錠「あすか」について、月経困難症やPMSに対する効果、保険適用時の価格メリット、そして日々の服用における注意点や飲み忘れ時の対処法まで、実用的な情報をわかりやすくお伝えします。

医師 新田凌也
当記事の監修医師
医師:新田 凌也
島根大学医学部卒業卒業後、神戸大学医学部附属病院、丹波医療センター研修。ミライメディカルクリニックでオンライン診療全般を担当。

ドロエチ配合錠「あすか」はヤーズ配合錠のジェネリック

引用元:あすか製薬株式会社「ドロエチ配合錠「あすか」

ドロエチ配合錠「あすか」
(ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品)
有効成分ドロスピレノン、エチニルエストラジオール

ドロエチ配合錠「あすか」は、月経困難症や生理痛、PMS(月経前症候群)の緩和などに効果がある低用量ピルの一種です。なかでも超低用量ピルに分類される薬剤で、副作用が比較的少ないとされています。そのため、治療目的で処方されることが多いです。

そして、国内で初めて承認された「ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品」でもあります。ジェネリック医薬品とは、先発医薬品と同様の有効成分を含み、効果や安全性が同等であると認められた医薬品です。そのため、ヤーズ配合錠の半額以下で処方してもらえます。

ドロエチ配合錠「あすか」の価格目安は1シート850円程度(保険適用の場合)

ドロエチ配合錠あすかは、避妊を目的とした服用には保険適用されません。しかし、月経困難症や月経前症候群(PMS)などの治療目的であれば、保険適用で処方を受けることができます。

薬品名自費診療保険適用(3割負担)
ドロエチ配合錠4,000円〜4,500円850円程度
ヤーズ配合錠8,000円〜10,000円2,000円程度
※表記はすべて1シートあたりの価格

ドロエチ配合錠「あすか」の価格目安は、保険適用時で(1シートあたり)850円程度です。ただし、価格は医療機関や購入方法によって異なります。

ドロエチ配合錠「あすか」の避妊目的での使用は認められていない

ドロエチ配合錠は、海外では避妊薬として使用されていますが、日本では避妊を目的とした使用は認められていません。ドロエチ配合錠のパール指数※は0.41〜0.80%(妊娠件数は年間100人中1人未満)とされており、理論上、一定の避妊効果があるというのも事実です。

そのため、正しく服用すれば避妊効果はありますが、日本では月経困難症の治療薬としての承認にとどまっています。低用量ピルと比較すると避妊効果は低いため、確実な避妊を目的とする場合は低用量ピルを検討してください。

※パール指数とは、100人の女性が特定の避妊方法を1年間実施した場合の妊娠数を表す数値

ドロエチ配合錠「あすか」の飲み方

引用元:医薬品医療機器情報提供HP「ドロエチ配合錠「あすか」

ドロエチ配合錠「あすか」は、正しく服用することで、その効果を最大限に発揮できます。ここでは、ドロエチ配合錠あすかの基本的な飲み方についてご説明します。

飲み方1|服用サイクルは28日間

ドロエチ配合錠「あすか」は、28錠入りのシートで提供されます。1日1錠、毎日同じ時間に服用することが基本です。シートに記載した曜日を確認しながら、飲み忘れがないように注意しましょう。28錠を飲み終えたら、出血の有無にかかわらず新しいシートを始めてください。

毎日同じ時間に服用することで、体内のホルモン濃度を一定に保ち、効果を安定させることができます。服用時間を決めて、習慣化することが大切です。例えば、朝食後や就寝前など、忘れにくいタイミングで服用しましょう。

また、旅行などで生活リズムが変わる場合は、あらかじめ服用時間を調整するなど、飲み忘れを防ぐ工夫をしましょう。

飲み方2|服用開始は月経1日目が推奨

ドロエチ配合錠「あすか」の服用開始日は、月経が始まった日(月経1日目)が推奨されています。ただし、生理不順などで月経周期の途中で服用を開始する場合は、医師の指示に従うようにしてください。自己判断で服用を開始せず、必ず医師に相談しましょう。

飲み方3|途中で飲み忘れた場合の対処法

飲み忘れへの対応は、飲み忘れた錠剤の種類と時間によって異なります。うっかり飲み忘れてしまった場合、落ち着いて対処することが肝心です。

前日の飲み忘れに
気づいた場合
ただちに前日分の1錠を服用し、当日分の1錠も通常の服薬時刻に飲んでください。
2日以上飲み忘れた場合気づいた時点で前日分の1錠を服用し、その後は当初の服薬スケジュールどおり服用を続けてください。
参考:医薬品医療機器情報提供HP「患者向医薬品ガイド|ドロエチ配合錠「あすか」

なお、白い錠剤(プラセボ)を飲み忘れた場合は、特に問題ありません。飲み忘れた錠剤は捨て、次の錠剤から通常通り服用を続けてください。

飲み忘れを防ぐためには、就寝前のルーティンに組み込んだり、スマホの通知機能を活用するのが良いでしょう。

スマホのアラームを設定する場合は、繰り返しを「毎日」に設定します。普段使用しているものとは違うピル専用のサウンドを設定しておくと、聞いただけで服用タイミングだと気づけるのでおすすめです。

まとめ

ドロエチ配合錠「あすか」は、ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品として国内で初めて承認された低用量ピルです。月経困難症、生理痛、PMS(月経前症候群)の治療に効果があり、副作用が比較的少ない超低用量ピルに分類されます。

価格面では、治療目的での使用時は保険適用され、1シートあたり850円程度と、先発薬のヤーズ配合錠(保険適用後2,000円程度)と比べて経済的です。ただし、避妊目的での使用は日本では認められておらず、その場合は保険適用外となります。

服用方法については、28日間のサイクルで1日1錠を服用します。効果を最大限に発揮するためには、毎日同じ時間に服用することが重要です。服用開始は月経1日目が推奨されており、医師の指示のもとで開始する必要があります。

飲み忘れた場合は、気づいた時点での適切な対応が必要です。前日分の飲み忘れに気づいた場合は直ちに服用し、当日分も通常通り服用します。2日以上の飲み忘れの場合は、気づいた時点で前日分を服用し、その後は通常スケジュールに戻ります。

ドロエチ配合錠「あすか」についてさらに詳しく知りたい方は、かかりつけ医や薬剤師にご相談ください。

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