ドロエチに避妊効果はないの?副作用や価格目安、正しい服用方法も解説

ドロエチは月経困難症の治療薬として知られていますが、避妊効果については様々な情報が飛び交っていて、本当のところはどうなのか気になりますよね。

この記事では、ドロエチの避妊効果の有無について詳しく解説していきます。また、ドロエチの効果や副作用、服用方法についても分かりやすくまとめました。ドロエチについて正しく理解し、安心して服用するために、ぜひ参考にしてみてください。

医師 新田凌也
当記事の監修医師
医師:新田 凌也
島根大学医学部卒業卒業後、神戸大学医学部附属病院、丹波医療センター研修。ミライメディカルクリニックでオンライン診療全般を担当。

ドロエチの避妊効果については認められていない

引用元:あすか製薬株式会社「ドロエチ配合錠「あすか」

ドロエチは、超低用量ピルの一種です。ドロエチ配合錠は、海外では避妊薬として使用されていますが、日本では避妊を目的とした使用は認められていません。

正しく服用すれば避妊効果はありますが、日本では月経困難症の治療薬としての承認にとどまっています。ドロエチのパール指数※は0.41〜0.80%(妊娠件数は年間100人中1人未満)とされており、理論上、一定の避妊効果があるというのも事実です。

しかし、低用量ピルと比較すると避妊効果は低いため、確実な避妊を目的とする場合は低用量ピルの使用が推奨されます。

※パール指数とは、100人の女性が特定の避妊方法を1年間実施した場合の妊娠数を表す数値

ドロエチは月経困難症の治療薬として開発された超低用量ピル

ドロエチ配合錠は、月経困難症の治療を目的として開発された超低用量ピルです。ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品で、1シートあたり半額以下で処方してもらえます。超低用量ピルなので、避妊目的での服用は認められていません。

参考:医薬品医療機器情報提供HP「患者向医薬品ガイド|ドロエチ配合錠「あすか」

ドロエチ配合錠の効果

ドロエチ配合錠は、月経困難症の症状である生理痛やPMS(月経前症候群)の緩和に効果がある薬剤です。排卵が抑制され、子宮内膜が薄くなることで、プロスタグランジン※の産生を抑制し、月経時の下腹部痛や頭痛、腰痛などの症状を改善する効果が期待できます。

また、ホルモンバランスを安定させることで、むくみが起こりにくくなったり、男性ホルモンを抑えることでニキビや肌荒れの改善にも効果があるとされています。

※プロスタグランジンは子宮を収縮させる働きがある一方、分泌が増えすぎると月経痛の原因となる

ドロエチ配合錠の価格目安は保険適用で1シート850円程度

ドロエチ配合錠は、ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品のため、ヤーズ配合錠よりも安価に購入できます。ジェネリック医薬品は、先発医薬品(新薬)の特許期間が終了した後に製造・販売される医薬品です。先発医薬品と同じ有効成分を同量含み、同等の効果と安全性が確認されています。

薬品名1シートあたり(3割負担)
ヤーズ配合錠(先発医薬品)2,000円程度
ドロエチ(ジェネリック医薬品)850円程度

ドロエチは、保険適用であれば1シート(28錠)あたり850円程度で処方してもらうことが可能です。先発医薬品であるヤーズ配合錠と比較しても、半額以下となるため、費用を抑えて治療を継続できます。

ドロエチ配合錠の副作用は不正出血や頭痛

プラノバールには、主な副作用として、不正出血や頭痛などが報告されています。また、稀ですが血栓症のリスクも存在します。以下のような症状が出た場合には服用を中止して、速やかに医療機関を受診するようにしてください。

部位自覚症状
頭部激しい頭痛、めまい、失神
目のかすみ
口や喉舌のもつれ、しゃべりにくい
胸部鋭い胸の痛み、突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み
手・足ふくらはぎの痛み・腫れ、手足のしびれ
全身激しい頭痛、めまい、失神

そして、血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患のある人または既往歴のある方は服用できません。また、35歳以上で1日に15本以上のタバコを吸う方、重篤な肝障害のある方も、医師との相談が必要です。

他にも服用できない条件がいくつかありますので、服用する場合は適切な診察を受けるようにしてください。

ドロエチの正しい服用方法

引用元:医薬品医療機器情報提供HP「ドロエチ配合錠「あすか」

ドロエチは、淡赤色の錠剤が24錠と白色の錠剤が4錠で構成されている超低用量ピルです。服用方法は、錠剤シートの矢印のとおりで、1日1錠を毎日同じ時間に、28日間連続で服用します。月経が終わっていても続いていても、29日目から同様の方法で、繰り返し飲みます。

服用する際は、コップ一杯程度の水またはぬるま湯で飲んでください。飲み忘れに気づいた場合の対処法は以下のとおりです。

前日の飲み忘れに気づいた場合ただちに前日分の1錠を服用し、当日分の1錠も通常の服薬時刻に飲んでください。
2日以上飲み忘れた場合気づいた時点で前日分の1錠を服用し、その後は当初の服薬スケジュールどおり服用を続けてください。

参考:医薬品医療機器情報提供HP「患者向医薬品ガイド|ドロエチ配合錠「あすか」

避妊目的ならミライメディカルクリニックで低用量ピルを処方してもらおう

ドロエチは超低用量ピルに分類されていますが、低用量ピルは避妊効果が非常に高く、正しく服用すれば約99.7%の避妊率を誇ります。そのため、避妊目的での処方の場合は、低用量ピルがおすすめです。

病院に行くのが面倒だったり、忙しくて病院に行く時間が取れないという方におすすめなのが、オンライン診療のミライメディカルクリニックです。自宅や職場など、好きな場所から受診できるので、手軽に低用量ピルを処方してもらうことができます。

診察後はレターパックで郵送され、最短当日発送で低用量ピルを受け取ることが可能です。電話で気軽に診察を受けられるので、担当医師以外と顔を合わせる必要もありません。避妊目的での低用量ピルの服用に興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

ドロエチは、月経困難症の治療を目的として開発された超低用量ピルです。避妊効果を期待して服用する方がいますが、残念ながら、ドロエチの避妊効果は認められていません。

ドロエチ配合錠の効果は、月経困難症の改善や月経周期の調整などです。価格の目安は、保険適用で1シート850円程度です。副作用として、不正出血や頭痛などが報告されています。

ドロエチを服用する際は、正しい服用方法を守ることが大切です。月経困難症でお悩みの方は、婦人科で相談し、ドロエチが適しているか診断を受けるようにしましょう。避妊目的の場合は、ミライメディカルクリニックで低用量ピルの処方をしてもらうことをおすすめします。

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