プラノバールの副作用は強い?吐き気や嘔吐の対処法や飲み合わせについて解説

プラノバールは、月経不順や子宮内膜症などの治療に使用されますが、服用によって副作用が現れる場合があります。

この記事では、プラノバールの副作用について、よくある副作用の症状や、飲み合わせで注意すべき薬、副作用を和らげるための対策などを詳しくご紹介します。プラノバールの副作用を正しく理解することで不安を軽減し、より安心して服用できるようにしましょう。

医師 新田凌也
当記事の監修医師
医師:新田 凌也
島根大学医学部卒業卒業後、神戸大学医学部附属病院、丹波医療センター研修。ミライメディカルクリニックでオンライン診療全般を担当。

プラノバールの副作用は強い?よくある症状一覧

プラノバールは、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの薬(中用量ピル)です。月経不順や子宮内膜症などの治療に使用されますが、服用によって副作用が現れる場合があります。

副作用は、その人の体質や服用量、服用期間などによって個人差が大きく、一概に「強い」とは言えません。しかしプラノバールを服用する上で、どのような副作用が起こりうるのか、あらかじめ知っておくことが大切です。

副作用1|吐き気や嘔吐

プラノバールの服用で、吐き気や嘔吐といった消化器系の症状が現れることがあります。吐き気が朝に出やすいという方もいれば、食後に症状を感じる方もいます。症状が重い場合は、医師に相談し、服用方法や薬の変更を検討しましょう。

副作用2|むくみや体重の増加

プラノバールは体内の水分貯留を促進するため、むくみや体重増加が起こる可能性があります。塩分を控えた食事を心がけたり、適度な運動をすることで症状が改善されることもありますが、むくみがひどい場合や、体重が急激に増加した場合は、医師に相談してください。

副作用3|不正出血

プラノバールを服用すると、月経周期とは関係なく、不正出血が起こることがあります。これは、ホルモンバランスの変化によって子宮内膜が不安定になるためです。

少量の出血であれば心配ありませんが、出血量が多い場合や長引く場合は、医師の診察を受けましょう。服用期間や服用方法によって出血のパターンが変わることもあるため、医師の指示に従って服用することが重要です。

副作用4|頭痛

プラノバールを服用すると、頭痛が起こる場合があります。これは、ホルモンバランスの変化や血管の拡張などが原因と考えられています。市販の鎮痛薬で対処できることもありますが、頭痛がひどい場合や長引く場合は、医師に相談しましょう。

副作用5|血栓症

症状が起こることは稀ですが、プラノバールを服用すると、血栓症のリスクが高まる可能性があります。血栓症は、血管の中で血の塊(血栓)ができて血管が詰まる病気で、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症などを引き起こす可能性があります。

足の痛みや腫れ、胸の痛み、呼吸困難などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。また、喫煙者は血栓症のリスクを高める恐れがありますので、服用中は禁煙を心がけてください。

その他の副作用

上記の代表的な副作用以外にも、プラノバールは以下の様な副作用を引き起こす可能性があります。

乳房の張りや痛みホルモンバランスの変化により、乳房が張ったり、痛みを感じたりすることがあります
精神神経系の症状抑うつ、不安、イライラ、不眠など
皮膚の症状にきび、湿疹、かゆみなど
消化器系の症状食欲不振、胃部不快感、下痢など
その他めまい、倦怠感、視力障害、発毛、脱毛など

上記で紹介した副作用以外でも、服用中に気になる症状が現れた場合は、自己判断せずに、必ず医師に相談するようにしてください。

プラノバールの飲み合わせで注意すべき薬は?カロナールや頭痛薬は大丈夫?

プラノバールを服用中、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。特に、市販薬であっても安易に併用せず、医師や薬剤師に相談することが大切です。飲み合わせに注意すべき薬としては、主に以下のものが挙げられます。

相互作用を起こしやすい薬

抗てんかん薬フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピンなど
結核治療薬リファンピシンなど
HIV治療薬リトナビル、ネルフィナビルなど
抗真菌薬グリセオフルビンなど
免疫抑制剤シクロスポリンなど
血糖降下薬インスリン、スルホニルウレア薬など
ワルファリン血液をサラサラにする薬
セントジョーンズワートうつ病などに用いられるハーブ

解熱鎮痛剤として広く使用されているカロナールは、プラノバールとの併用で特に問題となる成分は含まれていません。ただし、プラノバール服用中に発熱や痛みが生じた場合は、自己判断でカロナールを服用する前に、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

また、市販の風邪薬、頭痛薬にはさまざまな成分が含まれています。なかには併用によって副作用が現れやすくなることがありますので、追加で服用する際は薬剤師に相談するようにしましょう。

上記以外にも、プラノバールと相互作用を起こす可能性のある薬はあるため、併用薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

プラノバールの副作用を軽減する方法

副作用が強いとプラノバールをやめたいと思ってしまう方もいるかもしれません。そこで、プラノバールの副作用を少しでも軽減するための方法をご紹介いたします。

対策1|就寝前に服用する

プラノバールによる吐き気や嘔吐などの症状は、服用後数時間で起こりやすいと言われています。吐き気は特に朝に強く感じる場合もあるため、就寝前に服用することで、眠っている間に副作用のピークを過ぎさせることが可能です。

プラノバールの服用時間は医師の指示に従うことが原則ですが、副作用が辛い場合は、服用時間を相談してみるのも良いかもしれません。

対策2|水分補給を欠かさない

プラノバール服用中は、水分補給をこまめに行うことが大切です。

水分をしっかりと摂ることで、体内の水分バランスを保ち、むくみを軽減する効果が期待できます。また、脱水症状を防ぐこともできます。

対策3|制吐剤や鎮痛薬を処方してもらう

プラノバールの副作用がどうしても辛い場合は、医師に相談し、制吐剤や鎮痛薬などの対処療法を検討してもらいましょう。吐き気や頭痛がひどい場合は、薬を一緒に服用することで症状を緩和できる可能性があります。

飲み合わせによっては、思わぬ副作用が生じる可能性も否定できません。そのため、自己判断で市販薬を服用するのではなく、必ず医師の指示に従って服用するようにしてください。

プラノバールを処方してもらうならミライメディカルクリニックがおすすめ

ミライメディカルクリニックは、オンライン診療でプラノバールを処方してもらえる便利なクリニックです。オンライン診療なので、自宅から気軽に処方してもらうことが可能です。

スマホやパソコンがあれば電話診察を受けることができ、薬剤はレターパックで届きます。待ち時間や移動時間も削減できるため、忙しい方でも利用しやすいのが特徴です。

周りの目が気になったり、病院に出向くのが面倒という方は、ぜひミライメディカルクリニックを活用してみてください。

まとめ

プラノバールは、月経周期の調整や避妊目的で使用されるホルモン剤ですが、副作用について心配される方も多いでしょう。

主な副作用としては、吐き気やむくみ、不正出血や頭痛などが挙げられます。これらの症状は通常、服用開始初期に現れやすく、体が慣れるにつれて軽減することが多いです。

しかし、血栓症などの重篤な副作用のリスクもゼロではありません。特に、喫煙者や35歳以上の方、血栓症の既往歴がある方は注意が必要です。服用中に、ふくらはぎの痛みや腫れ、息切れ、胸の痛みなどの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

プラノバールの副作用は個人差が大きく、全ての人に現れるわけではありません。しかし、リスクを理解した上で服用することが重要です。服用前に医師とよく相談し、自身の健康状態やライフスタイルに合った選択をしましょう。

また、服用中は定期的に検診を受け、体調の変化に気を配ることが大切です。もし、副作用について不安な点や疑問点があれば、遠慮なく医師や薬剤師に相談してください。

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