「ゴムが中に残ってしまった…」行為の後、こんなハプニングに見舞われると、不安や焦りでいっぱいになるのは当然です。
この記事では、ゴムが体内に残ってしまった時の対処法をわかりやすく解説します。具体的には、すぐに試せる安全な取り出し方、放置した場合の危険性、避妊失敗時のアフターピル服用について紹介します。まずは落ち着いて、自分で取り出せるかを確認してみましょう。
ゴムが中に残ったら?まずは指でつかめるか試してみよう!
膣内にゴムが残ってしまった場合、どうすればいいか分からず焦ってしまうかもしれません。まずは落ち着いて、すぐに試せる取り出し方法を試してみてください。
- まずは清潔な指で膣口付近を探り、コンドームの端をつかめるか試してみてください。
- つかめたら、ゆっくりと引き出してください。
- 無理に引っ張ったり、奥まで押し込んだりしないように注意してください。
むやみに動かすと痛みが伴う恐れがあるため、パートナーにお願いするよりも、自分で探るほうがよいでしょう。ただし、爪が長すぎたり割れていたりする場合は、腟内を傷つけてしまう可能性があるため避けてください。
無理にいきんだり、市販のビデを使用して押し流そうとするのも避けましょう。排出できそうな方法があったとしても、自己判断で取り出そうとするのは危険です。かえって、奥に入り込み、状況を悪化させる恐れがあります。
恥ずかしがらず、なるべく早めに医療機関を受診し、適切な処置を受けるのが大切です。
膣内に放置するのは危険!速やかに医療機関へ
コンドームが膣内に残り、取り出せない場合、放置すると異物性の腟炎を引き起こす可能性があります。ただし、今すぐに取り出さないと危険!という訳ではないので、パニックになる必要はありません。
目安としては2日以内、なるべく早く医療機関に相談し、専用の器具で取り出してもらうようにしてください。特定の医療機関でなくても、外来診療をしている婦人科なら診察を受けることが可能です。
射精後のゴムが中に残ったらアフターピルを服用しよう
射精後のゴムが中に残った場合、精液が漏れて妊娠してしまう可能性があります。その場合、避妊していない状態とほぼ同じリスクとなるため、望まない妊娠を防ぐためには、アフターピルによる緊急避妊が必要です。
「すぐに取り出したから大丈夫」という油断は禁物です。ぱっと見では漏れていないように見えても、実際のところは分かりません。そのため、射精後のコンドームが膣内に残った場合は、すぐにアフターピルの服用を検討してください。
主なアフターピルの種類と効果は以下の表を参考にしてください。
種類 | 120時間有効アフターピル | 72時間有効アフターピル |
商品名 | エラ、エラワン、ジョセイ | ノルレボ、レボノルゲストレル錠、マドンナ |
有効成分 | ウリプリスタール酢酸エステル | レボノルゲストレル |
避妊率 | 120時間以内の服用で98.9% | 72時間以内の服用で85% |
アフターピルは性行為後72〜120時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待できます。服用までの時間が早ければ早いほど効果が高くなるため、避妊の失敗に気づいたらすぐに行動することが大切です。
120時間有効のアフターピルは、有効時間や避妊率において優位です。ただし、価格も約2倍になるため、性行為からの経過時間や金銭的な事情を考慮して選択することをおすすめします。
アフターピルを処方してもらうならオンライン診療がおすすめ
(編集部作成)
近年、オンライン診療の普及によって、自宅にいながらでもアフターピル処方を受けられるようになりました。24時間365日診察が可能なので、夜間や休日であってもすぐに相談することができます。
自宅や職場など、ご都合の良い場所で気軽に受診できるため、婦人科の受診には抵抗がある、忙しくてなかなか通院できないといった人でも、すぐに利用することが可能です。
アフターピルは全国配送可能で、指定時間までの決済で原則翌日には受け取ることができます。時間や場所の制約を受けずに、安心してアフターピルを入手できるので、選択肢の一つとしてぜひ検討してみてください。
参考:厚生労働省「健康・医療 オンライン診療について」
ゴムが中に残るのを防ぐ方法
コンドームが膣内に残ることを防ぐためには、正しい装着方法と使用中の注意が必要不可欠です。適切な使用により、コンドームのずれや外れを防ぐことができます。
予防方法1|根元までしっかりと装着する
(編集部作成)
コンドームは必ず勃起状態のペニスに装着します。裏表を間違えないようにして、精液だまりの部分をつまんで空気を抜いたら、ゆっくりと根元まで装着します。装着時は皮を下げてから装着し、コンドームと一緒に動くようにするのがコツです。
陰毛を巻き込まないよう注意し、コンドームが完全に根元まで届いているか確認しましょう。装着がゆるいと、行為中に外れやすくなってしまうので注意してください。
予防方法2|行為中も外れないよう確認する
性行為中もコンドームが正しく装着されているか定期的に確認します。コンドームが浅く装着されていると抜け落ちる可能性が高くなるため危険です。
また、コンドームは油性の製品が付着すると劣化して破れやすくなるため、ハンドクリームなどの使用は避けましょう。
予防方法3|射精後は速やかに抜き出す
射精後はペニスが小さくなるため、コンドームとの間に隙間ができて、外れやすくなる危険があります。そのため、速やかにコンドームの根元部分をしっかり押さえ、精液が漏れないようにゆっくりと抜き出しましょう。
なるべく早いタイミングで取り出すことが大切ですが、取り出す際はコンドームがずれないよう慎重に行いましょう。
まとめ
コンドームが膣内に残ってしまった場合、放置すると雑菌が繁殖して炎症を引き起こす可能性があるため、適切な方法で取り出すことが大切です。まずは慌てずに、無理のない範囲で指で探ってみてください。
取り出しが難しい場合は、なるべく早く医療機関を受診しましょう。特定の医療機関でなくても、外来診療をしている婦人科であれば対応可能です。
また、射精後のゴムが中に残ってしまった場合、精液が漏れているかもしれません。その場合は避妊していない状態とほぼ同じリスクになってしまうため、アフターピルの服用を検討してください。
アフターピルは医療機関で処方を受けることができ、72〜120時間以内の服用で高い避妊効果が期待できます。夜間や休日でお近くの婦人科が空いていない、忙しくて病院に行く暇がないという場合は、自宅からいつでも受診できるオンライン診療がおすすめです。
避妊に不安がある場合は、ためらわずに受診しましょう。