アフターピルの代わりになる市販薬はない?市販化の現状や一部薬局での試験販売について解説

避妊をせずに性行為をしてしまったり、行為後に避妊に失敗したことに気づいた場合、望まない妊娠を防ぐために、アフターピルの服用を検討する必要があります。しかし残念ながら、現在の日本では医師の処方箋なしでアフターピルを入手することはできません。

この記事では、アフターピルの代わりになる市販薬の有無から、一部の薬局での試験販売について、おすすめのオンライン診療や、日本と海外での市販化の現状をわかりやすく解説します。この記事を読んで、アフターピルに関する正しい知識を身につけましょう。

アフターピルの代わりになるものは市販にはない

残念ながら現在、緊急避妊薬であるアフターピルは市販されておらず、医師の処方箋なしで手に入れることはできません。また、アフターピルの代わりになる市販薬も存在しません。

婦人科や産婦人科に行かずにアフターピルを手に入れたいのであれば、自宅から気軽に受診できるオンライン診療がおすすめです。

アフターピルを処方してもらうならオンライン診療がおすすめ

オンライン診療のメリット

(編集部作成)

オンライン診療は、場所や時間の制約がないため、自宅やホテルでも今すぐ医師に相談することが可能です。

担当医師以外と顔を合わせる必要がないため、移動中や待合室でほかの人に見られる心配もありません。近くに婦人科がない場合や、忙しくて通院する暇が無い人にとっても、非常に便利なサービスです。

オンライン診療の緊急アフピルであれば、避妊専門の医師が常に在籍しています。24時間365日待ち時間なしで無料相談でき、国内で承認されているアフターピルを8,800円(税込)〜処方してもらうことが可能です。

参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について

一部の薬局でのアフターピルの試験販売について

引用:日本薬剤師会「緊急避妊薬 試験販売information

2023年11月28日から、厚生労働省による​​「緊急避妊薬販売に係る環境整備のための調査事業」として、一部の薬局でアフターピルの試験販売を行う調査研究が開始されました。これはあくまで試験的なものであり、一般販売とは異なります。

この調査では、研究に参加した薬局と購入者に限り、販売が認められており、同意した16歳以上の女性本人であれば、医師の処方箋なしでアフターピルを購入することが可能です。

薬局(試験販売)でアフターピルを購入する場合、診察料や検査料などは含まれないため、相場より安い7,000円〜9,000円程度で手に入れることができます。なお、研修を修了した薬剤師との面談が必須な点に注意が必要です。

参考:厚生労働省「「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく薬局における対応について

アフターピルの市販化はいつになる?

アフターピルの市販化を求める声は多いですが、未だ実現には至っていません。ここでは、日本と海外における市販化の現状を理解しておきましょう。

日本における市販化は2024年12月現在も検討中

現在、日本のアフターピル市販化は試験段階にあります。2023年11月28日から全国145カ所の薬局で試験販売が開始されましたが、2024年12月現在も検討中のままです。

レボノルゲストレルのOTC化※については、賛成の意見が多いものの、対応策を講じる必要があるとの慎重な意見がでています。試験販売は2025年3月まで継続され、その後の調査結果を踏まえて本格的な市販化が検討される予定です。

※OTCとは「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略で、カウンター越しに薬剤師から患者に薬を手渡す様子に由来する言葉。医師の処方箋なしで薬局やドラッグストアで購入できる医薬品のこと。

参考:厚生労働省「要望された成分のスイッチ OTC 化の妥当性に係る検討会議結果(案)について

海外では処方箋なしで購入可能な地域も

世界約90カ国・地域では既にアフターピルの市販化が実現しており、処方箋なしで薬局での購入が可能となっています。

アメリカのジョージ・ワシントン大学では、キャンパス内に緊急避妊薬の自動販売機を設置したことが報じられていました。

フランスやイギリスでは、無料配布の実施もしており、イギリス、ドイツ、フィンランド、インド、アメリカ、シンガポール、韓国では約6,000円以下で購入可能です。(処方箋薬も含む)

日本では、医師の処方箋が必要な上、決して安くない価格で取り扱われているため、必要とする全ての女性に届いていないという指摘の声が上がっています。

参考:厚生労働省「緊急避妊薬に関する海外実態調査

アフターピルの代わりに低用量ピルは使えるの?

アフターピルと低用量ピルは、どちらも女性ホルモンを含む避妊薬ですが、目的や作用機序が異なるため、アフターピルの代わりに低用量ピルを使うことはできません。

アフターピルは、性行為後72〜120時間以内に服用することで、高濃度のホルモン作用により排卵を抑制したり、受精卵の着床を妨げたりすることで、緊急的に妊娠を防ぐ薬です。

一方、低用量ピルは、毎日服用することで、低濃度のホルモン作用により排卵を抑制し、継続的に妊娠を防ぐ薬です。アフターピルのような緊急避妊効果はありません。

まとめ

残念ながら現在、緊急避妊効果のある市販薬はありません。性交前に使用する避妊具はありますが、緊急避妊が必要な場合は、医師の処方を受けてアフターピルを処方してもらう必要があります。

一部の薬局では、2023年11月28日から試験的にアフターピルの販売を行う調査研究が開始されました。しかし、本格的な市販化はまだ検討段階で、日本での市販化の時期は未定です。

アフターピルの処方をご希望の場合は、オンライン診療が便利です。待ち時間も少なく、スムーズに診察を受けることができます。

オンライン診療の緊急アフピルであれば、避妊専門の医師が常に在籍しています。24時間365日待ち時間なしで無料相談でき、国内で承認されているアフターピルを8,800円(税込)〜処方してもらうことが可能です。

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