日本の法律では、未成年が産婦人科を受診することに親の許可を求める法規制はありません。そのため、親にバレずに産婦人科を受診すること自体は可能です。ただし、病院側が親の同意を求める場合も少なくありません。
この記事では、親に知られずに産婦人科を受診する方法について、具体的に解説します。自費診療や医師への相談方法など、安心して受診するためのポイントを紹介します。一人で抱え込まず、安心して受診できる産婦人科を探しましょう。

目次
親にばれずに産婦人科を受診することは可能
日本の法律では、未成年が産婦人科を受診することに親の許可を求める法規制はありません。しかし、多くのクリニックが、未成年の患者に対して保護者からの許可を求めているのが現状です。
これは、未成年者には支払い能力がない場合が多いこと、また、医療行為に対する同意を保護者から得る必要があるとクリニック側が考えているためです。ただし、親にバレずに受診する方法がないわけではありません。
産婦人科医が親に連絡するのは、基本的に患者さんの同意がある場合、または緊急性が高く、患者さん本人に連絡がつかない場合に限られます。そのため、患者さん本人が親に連絡することを拒否した場合、医師は安易に親に連絡することはできません。
そのため、親にバレずに産婦人科を受診すること自体は可能です。それでも、郵送物や保険証の利用履歴からバレる可能性がありますので、注意が必要です。
親にばれずに産婦人科を受診する方法
ここでは、親にばれずに産婦人科を受診する方法についてご紹介します。
方法1|自費診療で受診する
少しでも親にバレるリスクを回避したいのであれば、自費診療で受診するのがおすすめです。
健康保険組合や国民健康保険など、加入している健康保険の種類によって異なりますが、医療機関で保険証を使って診療を受けた場合、後日、被保険者本人または世帯主に医療費通知が送られてくることがあります。
診察費用が全額自己負担となるデメリットがありますが、バレる可能性をすべて潰しておきたいのであれば、自費診療をおすすめします。
方法2|不安であれば医師に伝える
「親に知られたくない」という不安は、医師に直接伝えることができます。医師には守秘義務があり、あなたの同意なしに親に診療内容を伝えることはありません。正直に伝えることで、力になってくれる病院もあるでしょう。
安心して受診できるよう、事前に病院の情報を調べることも大切です。未成年でも受診可能かどうか、費用はいくらかかるのか、予約が必要かどうかなどを確認しておきましょう。
アフターピルや低用量ピルの処方ならオンライン診療がおすすめ
アフターピルや低用量ピルは、オンライン診療でも処方してもらうことができます。病院に行く必要がなく、薬の受け取りさえ済ませることができれば、親にバレることはありません。
ミライメディカルクリニックでは、オンラインでアフターピルや低用量ピルの処方を受けることができます。

未成年の場合でも、ネットで記載する問診票で、親の同意を得てチェックボックスにチェックすればOKです。親の同行やサインは不要なので、安心して利用できます。
性感染症の検査なら保健所でも匿名で受けられる

引用:東京都保険医療局「東京都性感染症ナビ」
性感染症の検査は、保健所でも匿名で受けることができます。多くの場合、費用も無料で済む場合が多いです。
HIVや梅毒、淋菌やクラミジア感染症の検査にも対応しています。匿名での電話相談も受け付けていますので、不安な場合は、まずは相談してみるのも良いでしょう。
都内の場合は「東京都性感染症ナビ」で詳細を確認することが可能です。他の地域でも同様の検査を実施しているため、「都道府県 性感染症検査 無料」などで調べてみてください。
未成年の中絶は親の同意が必要
中絶手術を受けるには、原則として配偶者(結婚している場合)の同意が必要です。未成年者の場合は、親権者の同意が必要となります。
ただし、例外として、未成年者が結婚している場合や、妊娠が母体の健康を著しく害する恐れがある場合は、親権者の同意がなくても中絶手術を受けることができます。
中絶手術は身体的にも精神的にも負担の大きいものです。親に相談するのが難しい場合は、信頼できる大人や相談機関に話を聞いてもらいましょう。一人で抱え込まずに、周りの人に助けを求めることが大切です。
まとめ
産婦人科の受診は、月経トラブルや妊娠の確認など、様々な理由で必要となります。「産婦人科に親にばれたくない」と悩む方もいるでしょう。緊急時を除き、産婦人科から親へ勝手に連絡が行くことはありませんので、その点は安心してください。
親に知られずに受診する方法としては、自費診療を選ぶ方法があります。また、受診時に医師へ「親に知られたくない」という希望を伝えることも有効です。性感染症の検査であれば、保健所で匿名で受けることも可能です。
ただし、未成年の場合は中絶手術に親の同意が必要となります。一方で、アフターピルや低用量ピルの処方であれば、オンライン診療を利用するという選択肢もあります。オンライン診療は、自分の好きな場所から診察を受けられるため、親に知られるリスクを減らせます。
産婦人科の受診は、自身の健康を守るために重要です。様々な方法を検討し、自分に合った方法で受診しましょう。不安なことがあれば、一人で抱え込まず、まずは信頼できる医療機関に相談してみてください。