妊娠8週目は、多くの妊婦さんにとってつわりのピークに差し掛かる重要な時期です。吐き気や嘔吐、食欲不振、特定のにおいへの敏感さなど、これまで以上につらい症状を経験する方も少なくありません。
この記事では、妊娠8週目のつわりの症状や効果的な対策法について詳しく解説します。また、この大切な時期を少しでも快適に過ごすためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

目次
妊娠8週目はつわりピークに差し掛かる時期
妊娠8週目は、つわりがピークに達することが多い時期です。個人差はありますが、吐き気や嘔吐、特定のにおいへの敏感さが増す方もいらっしゃいます。
具体的には、空腹時の吐き気がひどくなったり、食べられるものが限られてきたりといった変化が見られるかもしれません。また、においに敏感になり、特定の食品のにおいや香水、タバコのにおいなどで気分が悪くなる方もいます。
この時期は、胎盤が完成に近づき、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌がピークを迎えるため、つわりの症状が強まりやすいと言われています。
つわりの程度や症状には個人差があり、全く症状がない方もいれば、入院が必要なほど重症化する方もいます。8週目でつわりが辛い、急に楽になった、あるいは変化がないなど、様々なケースがあります。ご自身の状態を把握し、必要に応じて医師に相談することが大切です。
妊娠8週目はどの程度?つわりのピークは妊娠8週〜10週目頃
つわりのピークは一般的に妊娠8週目から10週目頃と言われています。8週目では、症状がかなり強くなり、ピークに差し掛かっている人も多いようです。

(編集部作成)
軽いつわりは、一般的に病気と定義されることはありませんが、重度の場合は「妊娠悪阻」という病気として定義されることもあります。食事や水分が十分に取れないと胎児に影響を与える可能性もありますので、遠慮なく医師に相談しましょう。
妊娠8週目のつわり対策3つ
妊娠8週目は、つわりのピークを迎える方も多く、辛い時期かもしれません。このつらい時期を少しでも楽に乗り切るための対策を3つ紹介します。
対策1|食べられるものを摂取する
つわり中は、栄養バランスよりも「食べられるものを食べられるときに」が基本です。以下のような、つわり中でも比較的食べやすいものを試してみましょう。
- 冷たいもの(アイス、ヨーグルト、冷やしうどんなど)
- さっぱりしたもの(果物、酢の物、梅干しなど)
- 炭水化物(おにぎり、クラッカー、パンなど)
一度にたくさん食べられない場合は、少量ずつ、回数を増やして食べるようにしましょう。
対策2|脱水予防の水分を補給を欠かさない
つわりで嘔吐してしまうと、脱水症状になりやすいため、こまめな水分補給が大切です。以下のような、水分補給しやすいものを活用しましょう。
- ミネラルウォーター、麦茶、炭酸水
- OS-1などの経口補水液
- 果汁100%ジュース
水分補給も難しい場合は、氷を少しずつ口に含むのもおすすめです。なお、水分が全く取れず、尿の量が減ったり、色が濃くなったり、口の中が乾燥したりするなどの症状が見られたら、脱水症状のサインかもしれません。
脱水症状は母体にも胎児にも悪影響を与える可能性があるので、水分が全く取れない場合は、すぐに病院を受診してください。
対策3|抱き枕を使って楽な体勢を取り入れる
つわりで体がだるく、寝苦しいときは、抱き枕を使って楽な体勢を試してみましょう。抱き枕を使うことで、横向き寝が安定し、お腹への負担を軽減できます。
抱き枕がない場合は、クッションやタオルケットを丸めて代用することも可能です。
妊娠8週目の赤ちゃんの状態
妊娠8週目に入ると、赤ちゃんは胎芽から胎児へと成長し、さらに人間らしい姿へと近づいていきます。頭と胴体の区別がよりはっきりとし、手足も伸び始め、指の区別もつき始めるなど、小さな体で一生懸命に成長しています。
顔の器官もさらに発達し、目、鼻、口、耳などの輪郭がより明確になり、まるで私たちを見つめているかのようです。赤ちゃんの大きさは、約15~20mm程度に成長し、小さなぶどうの実ほどの大きさになります。
超音波検査では、胎児の姿がよりはっきりと確認できるようになり、心拍も力強く確認できます。手足を動かす様子や、体全体を動かす様子が見られることもあり、その姿は愛おしさでいっぱいです。
しかし、胎児の成長は個人差が大きいため、医師の診断に従って経過を観察することが大切です。妊娠8週目は、つわりがピークを迎える人も多く、体調の変化を感じやすい時期です。流産のリスクは徐々に減少していきますが、まだ注意が必要です。
バランスの取れた食事、十分な休息、ストレスを避けるなど、健康的な生活を心がけることが大切です。ご心配なことや気になる症状がある場合は、必ず医師に相談してください。
まとめ
妊娠8週目は、多くの方にとってつわりのピークを迎える重要な時期です。hCGホルモンの分泌がピークに達するこの時期は、吐き気や嘔吐、特定のにおいへの過敏さなど、つわりの症状が強まりやすくなります。
つわりを乗り切るための対策としては、栄養バランスよりも「食べられるものを食べられるときに」という考え方を大切にしましょう。冷たい食べ物やさっぱりとした食べ物など、自分が受け付けられるものを見つけることが重要です。
また、脱水症状を防ぐため、こまめな水分補給を心がけてください。水分摂取が難しい場合は、氷を少しずつ口に含むなどの工夫も効果的です。
この時期の赤ちゃんは胎芽から胎児へと成長し、体の長さは約15~20mmほどになります。手足や指の区別もはっきりし始め、顔の輪郭も少しずつ明確になってきます。超音波検査では心拍も力強く確認できるようになります。
つわりの症状が強く、日常生活に支障をきたす場合は、無理せず医療機関に相談しましょう。個人差の大きいつわりですが、多くの場合、10週目を過ぎると徐々に症状が和らいでいきます。周囲のサポートを受けながら、この大切な時期を乗り越えていきましょう。