まつ毛が薄いのは病気?3つの原因と根本治療の方法について詳しく解説

「目元の印象が薄い」「アイメイクが映えない」など、薄いまつ毛に悩んでいませんか。

この記事では、まつ毛が薄くなる病気とその原因について解説します。さらに、薄いまつ毛を改善するための美容的アプローチから、医療用外用薬を用いた根本治療の方法まで幅広く紹介します。

まつ毛のボリュームを増やし、メイクが映えるような魅力的な目元を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

まつ毛が薄いのは病気?睫毛貧毛症について

引用元:女性のまつ毛に対する意識調査「まつ毛の悩みはある?(年代別)」

これは、セプテム総研がおこなった女性のまつ毛に対する意識調査の結果です。どの年代でも半数以上の人が、まつ毛に関する何らかの悩みを持っており、とくに30代では、62.7%もの人がまつ毛の悩みを抱えていることがわかります。

悩みのなかでよく挙げられる「まつ毛が薄い」「本数が少ない」「短い」といった状態を、医学的に睫毛貧毛症と呼びます。生まれつきの場合もありますが、後天的な要因で起こることも少なくありません。

症状によっては、目元の印象が変わってしまったり、目の保護機能が低下して不快感を感じやすくなったりすることがあります。

まつ毛は見た目だけでなく、目を守る重要な役割も果たしているため、違和感を感じたり気になったりする場合は、必要に応じて専門家に相談することが大切です。

まつ毛が薄くなる主な原因3つ

(編集部作成)

まつ毛は成長期、退行期、休止期のサイクルを繰り返すことで成長しますが、まつ毛が薄くなる場合、このサイクルに乱れが起きているのかもしれません。

ここでは、考えられる主な原因を3つ紹介します。

原因1|アイメイクによるダメージ

後天的にまつ毛が薄くなる原因として最も多いのは、アイメイクによるダメージです。

ビューラーを強く押し当てたり、マスカラを何度も重ね塗りしたりする行為は、まつ毛の切れ毛や抜け毛に繋がるため控えましょう。

また、まつ毛エクステやまつ毛パーマは接着剤や薬剤を使用するため、まつ毛や毛根に負担がかかり、薄毛や抜け毛の原因となる可能性も考えられます。

アイメイクによるダメージに心当たりがある方は、メイク方法を見直したり、日常的なまつ毛ケアを心がけることが大切です。

原因2|栄養不足とストレス

まつ毛の成長に必要とされている栄養素は以下のとおりです。これらの栄養素をバランスよく摂取することで、成長を促進することができます。

栄養素効果主な食品
たんぱく質ケラチンの構成要素で、まつ毛の成長を助ける卵、大豆製品、肉、魚
ビオチンアミノ酸や脂質の代謝を促進するホウレンソウ、大豆、卵、魚介類
亜鉛たんぱく質の合成を促進し、毛の新陳代謝を助ける牡蠣、うなぎ、カシューナッツ、卵、豚レバー
赤血球の生成を助け、栄養を毛根に届けるレバー、肉類、魚介類
ビタミンE血行を促進し、毛根に栄養を届けるナッツ類、植物油、アボカド

とくに、たんぱく質や亜鉛、ビタミンなどの栄養素が不足すると、まつ毛の成長が阻害され、薄くなったり、抜けやすくなったりする可能性があるため、意識的に取り入れましょう。

また、ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、血行が悪くなることで、毛根に栄養が行き渡りにくくなることもあります。

健康なまつ毛を育てるためには、バランスの取れた食事を心がけ、ストレスを溜め込まない生活を送ることが大切です。

原因3|加齢による老化

年齢を重ねると、まつ毛の成長サイクルが遅くなり、毛根の細胞分裂が衰えてきます。その結果、まつ毛の本数が減ったり、細くなったり、短くなったりすることがあります。

また、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少することも、まつ毛の薄毛に影響を与える可能性があります。

これらの変化は加齢による自然な現象ですが、適切なケアや生活習慣の改善により、ある程度の改善が可能な場合があります。

まつ毛の健康を維持するためには、バランスの取れた栄養摂取、十分な睡眠、ストレス管理などが重要です。ただし、急激な変化や気になる症状がある場合は、医療専門家に相談しましょう。

参考:医薬品医療機器総合機構「臨床に関する概括評価|睫毛貧毛症の原因」

薄いまつ毛でも魅力的な目元を作る方法

まつ毛が薄いことで悩んでいる方でも、メイクや美容の技術を駆使することで魅力的な目元を作り出すことが可能です。

ここでは、薄いまつ毛をカバーし、より魅力的に見せるための方法をいくつかご紹介します。

方法1|メイクのテクニックでカバーする

薄いまつ毛をメイクでカバーする具体的な方法には、以下のようなものがあります。

マスカラ下地マスカラを塗る前に下地を使用することで、まつ毛に厚みと長さを出すことができます。繊維入りの下地を使うと、より効果的です。
アイライナーマスカラを1度塗って乾かした後、もう一度塗ることで、まつ毛にボリュームを出すことができます。特に目尻側を重点的に塗ると効果的です。
マスカラ上まつ毛だけでなく下まつ毛にもマスカラを塗ることで、目元全体の印象が濃くなり、まつ毛が薄いことを目立たなくさせることができます。
カラーマスカラ黒いマスカラだけでなく、ブラウンやネイビーなどのカラーマスカラを使うことで、目元に奥行きを出し、まつ毛を自然に強調することができます。

これらのテクニックを組み合わせることで、薄いまつ毛でも魅力的な目元を作り出すことが可能です。

ただし、自分の顔に合ったメイク方法を見つけるためには、研究が欠かせません。鏡を見ながら様々な方法を試してみてください。

方法2|まつ毛パーマでボリュームアップする

まつ毛パーマは、まつ毛にカールをつけることで、目元の印象を華やかにする美容法です。まつ毛が薄い方でも、パーマをかけることでまつ毛が根元から立ち上がり、ボリュームアップ効果を実感できます。

毎日ビューラーを使用する必要がないため、まつ毛への負担を軽減でき、メイクの時間を短縮することも可能です。

ただし、頻度が多すぎるとまつ毛に負担がかかってしまうため、1〜2ヶ月に1回の頻度を守るようにしてください。

方法3|マツエクで濃いまつ毛を演出する

マツエクは、人工毛を自まつ毛に装着することで、まつ毛の本数を増やし、ボリュームアップ効果や長さ出し効果を得られる方法です。まつ毛が薄い方にとって、マツエクは劇的に目元の印象を変える魅力的な手段といえます。

マツエクの種類も豊富で、太さや長さ、カールなどを自由に選ぶことができるため、自分の理想のまつ毛を手に入れることが可能です。

ただし、まつ毛パーマと同様に負担がかかってしまう恐れがあるため、定期的にオフとリペアを欠かさずおこなうようにしてください。

方法4|医療用外用薬で根本治療する

医療機関で相談し、医療用外用薬による根本治療をするという方法もあります。

医療用外用薬には、まつ毛の成長を促す成分が含まれており、継続して使用することでまつ毛が太く長く成長する効果が期待できます。

ただし、効果には個人差があり、少なからず副作用のリスクもあるため、医師の指示に従って正しく使用することが大切です。

まつ毛が伸びる医療用外用薬は主に3種類

まつ毛のボリュームを増やすために、医療用外用薬の使用を検討されている方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、まつ毛が伸びる医療用外用薬についてご紹介します。

グラッシュビスタ|日本で初めての睫毛貧毛症治療薬

価格目安(5ml)1mlあたりの価格
16,500円〜22,000円程度3,300円〜4,400円

グラッシュビスタは、日本で初めて承認された睫毛貧毛症治療薬です。

まつ毛の成長を促す成分「ビマトプロスト」が配合されており、1日1回、上まぶたのまつ毛の生え際に塗布することで効果が期待できます。

ルミガン|緑内障のための治療薬

価格目安(2.5ml)1mlあたりの価格
4,500円〜5,000円程度1,800円〜2,000円

ルミガンは、元々緑内障の治療薬として開発された薬ですが、まつ毛の成長を促す効果があることがわかり、まつ毛貧毛症の治療にも用いられるようになりました。

グラッシュビスタと同じく「ビマトプロスト」が主成分です。

ビマトプロスト|ルミガンのジェネリック

価格目安(2.5ml)1mlあたりの価格
2,675円〜2,925円程度1,070円〜1,170円程度

ビマトプロストは、ルミガンのジェネリック医薬品です。

グラッシュビスタやルミガンと同じ有効成分を含み、同等の効果を持っていますが、後発品のため半分以下の価格で処方してもらえるのが特徴です。

まつ毛が伸びる医療用外用薬はオンライン診療でも処方してもらえる

まつ毛が伸びる医療用外用薬は、オンライン診療で処方してもらうことができます。自宅にいながら、スマホやパソコンなどで通話をしながら診察を受けることで、郵送で薬を受け取ることが可能です。

直接眼科に行って処方してもらうこともできますが、自由診療のため処方の可否や料金が前もってわからない場合があります。

オンライン診療であれば、サイトで事前に処方薬の候補を確認できたり、トータルでかかる費用が明記されているため安心です。

忙しい方や通院が難しい方はもちろん、わざわざ出向くのが面倒くさいという人は、ぜひオンライン診療の受診を検討してみてください。

まとめ

この記事では睫毛貧毛症の症状や原因、そして対処法について詳しく解説しました。

まつ毛が薄くなる主な原因として、アイメイクによるダメージ、栄養不足とストレス、そして加齢による老化が挙げられます。ただ、薄いまつ毛であっても、メイクのテクニックやまつ毛パーマ、マツエクで濃いまつ毛を演出することは可能です。

より根本的な解決をしたいなら、医療用外用薬による治療がおすすめです。グラッシュビスタ、ルミガン、ビマトプロストなどの薬剤は睫毛貧毛症の治療に効果があることが実証されています。

これらの外用薬はオンライン診療でも入手可能なので、忙しい方でも気軽に相談できます。まつ毛の薄さに悩んでいる場合は、ぜひ一度専門医に相談してみてください。

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