グラッシュビスタをやめるとどうなる?ルミガンとの違いや個人購入の危険性についても解説

グラッシュビスタは国内で初めて厚生労働省に認可された睫毛貧毛症の外用薬です。まつ毛を長く、太く、濃くする効果が期待できますが、いつまで続けるべきなのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、グラッシュビスタの特徴から、使用をやめた後の変化や考えられる副作用について解説していきます。グラッシュビスタの使用を検討している方々はぜひ参考にしてみてください。

グラッシュビスタは睫毛貧毛症の治療薬

グラッシュビスタは、日本で初めて睫毛貧毛症治療薬として承認された医薬品です。(睫毛貧毛症とは、まつ毛が元々少ない、または何らかの原因で少なくなってしまった状態のこと。)

有効成分はビマトプロストで、まつ毛の成長を促進し、長く、太く、濃くなる効果が期待できます。

ビマトプロストはもともと、緑内障治療薬(ルミガン)として開発されていました。開発過程でまつ毛の成長を促進する副次作用が発見され、これによりまつ毛育毛薬として開発されたのがグラッシュビスタです。

参考:医薬品医療機器総合機構「ルミガン点眼薬 0.03% に関する資料」

グラッシュビスタは保険適用外!費用は16,500円〜22,000円程度

グラッシュビスタの価格目安(5ml)1mlあたりの価格
16,500円〜22,000円程度3,300円〜4,400円

グラッシュビスタは、睫毛貧毛症治療薬として厚生労働省に承認されている医薬品ですが、自由診療となるため健康保険は適用されません。

保険適用外となる主な理由としては、健康保険が「必要最低限の治療」をカバーするものであり、まつ毛の状態は生命や健康に直接的な影響を与えるものではないと考えられているからです。

グラッシュビスタの正確な費用は医療機関によって異なりますが、1本(5ml)あたり16,500円〜22,000円程度が相場とされています。通常1本(5ml)で30日分とされていますので、1日あたりの費用は約550円〜734円です。

グラッシュビスタのジェネリック医薬品はビマトプロスト

ビマトプロストの価格目安(2.5ml)1mlあたりの価格
2,675円〜2,925円程度1,070円〜1,170円程度

先述したように、グラッシュビスタは自由診療のため全額自己負担となります。そこで、費用を抑えたい方におすすめなのが、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品のビマトプロストです。

ジェネリック医薬品は先発品と比較して開発費が抑えられるため、グラッシュビスタの約半分以下の費用で処方してもらうことができます。

グラッシュビスタを使用後にやめるとどうなる?

(編集部作成)

グラッシュビスタの効果は、使用している期間のみで永続的なものではありません。そのため、使用を中止するとまつ毛は徐々に元の状態に戻っていきます。

中止後はまつ毛の成長サイクルが変化するため、一時的に使用前の状態に戻ったように感じる時期があるかもしれませんが、一般的には使用中止後も約1ヶ月は効果が持続します。(個人差あり)

その後は数週間かけて徐々に元のまつ毛の状態に戻っていくと考えられ、中止から4〜6ヶ月程度で、使用前の状態に完全に戻る方が多いようです。

グラッシュビスタの副作用について

グラッシュビスタは、まつ毛を長く、太く、濃くする効果が期待できる医薬品ですが、使用に伴い、いくつかの副作用が生じる可能性があります。

主な副作用としては、まぶたのかゆみ、目のかゆみ、目の痛み、目の充血、目の乾きなどが挙げられます。

また、まぶたの黒ずみ、目の周りの多毛化といった症状が現れる方もいるため、使用中に違和感を感じた場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

参考:医薬品医療機器総合機構「グラッシュビスタ外用液剤 0.03%5mL に係る医薬品リスク管理

グラッシュビスタはどこで処方してもらえる?

グラッシュビスタは医薬品のため、入手するには医師の処方が必要です。処方してもらうには、オンライン診療での処方または直接病院で処方してもらう方法があります。

グラッシュビスタは自由診療なので、事前に診察内容や料金が明示されているオンライン診療がおすすめです。

オンライン診療で処方してもらう

最近では、オンライン診療でもグラッシュビスタを処方してもらうことができます。

オンライン診療であれば、スマホやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、薬を自宅まで配送してもらうことが可能です。

便利で時間効率も良く、プライバシーも保たれるため、忙しい方や通院が難しい方にも適しています。

また、定期配送やまとめ買いによる割引を受けられることもあり、自由診療であるグラッシュビスタを使用する人にとって経済的な選択肢でもあります。

眼科や皮膚科で処方してもらう

従来通り、眼科や皮膚科などの医療機関を直接受診し、医師の診察を受けることも可能です。医師が、まつ毛の状態やその他健康状態などを確認して処方してくれます。

直接相談できるため、自分の症状や体質に合った使い方や注意点などを詳しく確認できます。

しかし、グラッシュビスタの処方をしてもらえるかが事前にわからないため、オンライン診療と比べると効率が劣る場合があるので注意が必要です。

通販での個人購入は控えよう

グラッシュビスタは医薬品であるため、医師の診察と処方箋が必要になります。

医療機関以外の通販サイトやフリマアプリでの購入は、偽物や粗悪品を入手するリスクがあり、健康被害や保健衛生上の問題を引き起こす可能性があるので注意してください。

また、個人輸入された医薬品は、日本の薬事法に基づく品質、有効性、安全性の確認がなされておらず、期待する効果が得られない場合があります。

安全性と効果を確保するためにも、必ず病院や正規のオンライン診療を通じて処方してもらいましょう。

参考:厚生労働省「医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があります」

グラッシュビスタとルミガン、ビマトプロストの違い

項目グラッシュビスタルミガンビマトプロスト
特徴睫毛貧毛症治療薬緑内障治療薬ルミガンのジェネリック医薬品
有効成分ビマトプロストビマトプロストビマトプロスト
濃度0.03%0.03%0.03%
適応症睫毛貧毛症緑内障、高眼圧症緑内障、高眼圧症

グラッシュビスタ、ルミガン、ビマトプロストは、いずれも同じビマトプロスト0.03%が有効成分です。

適応症に違いがあり、グラッシュビスタは睫毛貧毛症治療用の塗布薬として、ルミガンとビマトプロストは本来、緑内障や高眼圧症治療用の点眼薬として使用されます。

ビマトプロストはルミガンのジェネリック医薬品で、費用はグラッシュビスタの半額以下ですが、睫毛貧毛症の治療薬としては承認されていません。

まとめ

グラッシュビスタは、日本で初めて承認された睫毛貧毛症治療薬です。有効成分のビマトプロストがまつ毛の成長を促進し、長く、太く、濃くする効果があります。

自由診療のため保険適用外で、1本(5ml)あたり16,500円〜22,000円程度です。費用を抑えたい場合は、同じ有効成分を含むジェネリック医薬品のビマトプロストを検討してみてください。

効果は使用期間中のみなので、グラッシュビスタの使用をやめると徐々に元の状態に戻ります。副作用としては、目やまぶたの不快感、まぶたの黒ずみなどが報告されています。

処方には医師の診察が必要で、オンライン診療や眼科での受診が可能です。グラッシュビスタを処方してもらうという目的が明確に決まっているのであれば、事前に処方状況や価格の確認ができるオンライン診療がおすすめです。

品質や安全性が保証されないため、個人輸入での購入は避けましょう。

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