妊娠7週目は、つわりの症状が徐々に強くなり始める時期です。吐き気や食欲不振、特定のにおいへの過敏さなど、これまで経験したことのない体調の変化に戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、妊娠7週目に起こりやすいつわりの症状や実践的な対策法を紹介します。これから訪れるかもしれないつわりのピークに向けて、どのように準備をしていけばよいのかを紹介しますので、この大切な時期を乗り越えるためのヒントとしてぜひ参考にしてください。

目次
妊娠7週目はつわりの症状が強くなる人が多い
妊娠7週目になると、つわりの症状が強くなる人が増えてきます。ピークに差し掛かる人もいれば、まだそこまで辛くない人も多い時期です。個人差が大きい時期なので、他の人と比べて不安になる必要はありません。
妊娠7週目によく見られるつわりの症状として、吐き気、特定のにおいへの過敏さ、食べづわりなどが挙げられます。たとえば、今まで好きだった食べ物のにおいが急に受け付けなくなったり、空腹になると気持ち悪くなってしまうといった症状が現れることがあります。
また、吐き気は一日中続く場合もあれば、特定の時間帯だけの場合もあり、波がある人が多いようです。なかには、まだつわりがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、妊娠7週目につわりがなくても、後から症状が出てくる可能性もあります。
基本的にはつわりがなくても、赤ちゃんは順調に育っている場合がほとんどですので、不安に感じる必要はありません。ただし、つわり以外の症状、例えば、強い腹痛や出血がある場合は、念のため医療機関を受診するようにしましょう。
妊娠7週目はどの程度?つわりのピークは妊娠8週〜10週目頃
つわりのピークは一般的に妊娠8週目から10週目頃と言われています。7週目では、少しずつ症状が強くなってきたという人も多いようです。

(編集部作成)
軽いつわりは、一般的に病気と定義されることはありませんが、重度の場合は「妊娠悪阻」という病気として定義されることもあります。食事や水分が十分に取れないと胎児に影響を与える可能性もありますので、遠慮なく医師に相談しましょう。
妊娠7週目のつわり対策3つ
妊娠7週目は、つわりが本格化する時期です。このつらい時期を少しでも楽に乗り切るための対策を3つ紹介します。
対策1|少量ずつ食事を取って胃を空っぽにしない
つわり自体が初めてで、先の見えない不調に不安に感じている人も多いと思います。まずは一般的なつわり対策を取り入れてみましょう。
つわりの時は、一度にたくさん食べると吐き気を催しやすいため、少量ずつ、こまめに食事を摂るのがおすすめです。空腹になると吐き気が強くなることもあるので、常に何か少し胃に入れておくようにしましょう。
対策2|1日に8〜12杯の水分摂取を目標にする
つわりによって嘔吐が続くと、脱水症状になりやすいため、こまめな水分補給が大切です。1日にコップ8~12杯を目安にして、少しずつ時間をかけて飲むようにしましょう。
水分補給におすすめのものは、水、麦茶、スポーツドリンク、炭酸水などです。飲む時の工夫としては、飲みやすい温度に調整してみたり、味付きのものが良ければ「レモン・しょうが風味」などのさっぱりしたものを選ぶようにしてみてください。
対策3|「コレなら食べられる」というものを探しておく
つわりのピークは一般的に妊娠8週目から10週目頃と言われています。これからつわりが悪化して、今よりも余裕が無くなる可能性もあります。今のうちに「コレなら食べられる」というものをいくつか探しておくと安心です。
食べやすいものの例としては、うどんやそうめんなどの冷たい麺類や果物、ゼリー、アイスクリームなどが一般的です。なかには「ポテトなら食べられる」という人もいるようです。
栄養管理ももちろん大切ですが、最も優先すべきは無事に乗り切ること。「コレなら食べられる」を優先していくつか食べれそうなものを試してみましょう。
妊娠7週目の赤ちゃんの状態
妊娠7週目の赤ちゃんは、胎芽から胎児へと成長していく大事な時期を迎えています。この時期、赤ちゃんの体は頭と胴の区別がはっきりしてきて、まるで二頭身のような姿になり、手足の元となるものが現れ始め、小さなひれのような形が見られることもあります。
また、顔の器官も形成され始め、目、鼻、口のおおよその形が作られ始め、体の大きさは約10mmほどに成長し、重さは約4gほどになります。
超音波検査では、胎嚢の中で小さく成長した胎児が確認でき、心拍がはっきりと確認できるようになることが多いでしょう。しかし、胎児の体はまだ小さく、細部までは確認できません。
妊娠7週目は、赤ちゃんの成長が著しい一方で、流産のリスクも比較的高い時期です。妊婦さんは、無理をせず、安静に過ごすことが大切です。
また、つわりが本格化してくる人もいます。赤ちゃんの成長には個人差があるため、目安として参考にしてください。心配なことや気になる症状がある場合は、必ず医師に相談してください。
まとめ
妊娠7週目は、つわりの症状が強くなり始める人が多い時期です。しかし、個人差が大きく、すでにつらい症状に悩まされている方もいれば、まだ症状が軽い方、あるいはまったく症状がない方もいます。いずれの場合も、胎児の発育と直接的な関係はありませんので、不安になる必要はありません。
つわりの主な対策としては、少量ずつこまめな食事を心がけ、1日8〜12杯を目安とした水分補給を意識的に行うことが重要です。また、これからつわりのピーク(8〜10週目頃)を迎える可能性があるため、「食べられるもの」をあらかじめ探しておくことをお勧めします。
この時期の赤ちゃんは、胎芽から胎児へと成長する重要な段階にあり、体の大きさは約10mm、重さは約4gほどになります。超音波検査では心拍も確認できるようになってきます。
つわりの症状が強く、水分すら受け付けないなど日常生活に支障をきたす場合は、我慢せずに医療機関を受診しましょう。周囲のサポートを受けながら、ご自身のペースでこの大切な時期を過ごしていくことが大切です。