つわりで吐いてしまったとき、「このあとどうすればいいんだろう」と不安になる方は多いです。
吐いたあとに歯を磨くべきか、水を飲むべきか、何か食べ直したほうがいいのか。正しい対応が分からないまま焦ってしまうと、体への負担がさらに大きくなることもあります。
この記事では、吐いたあとにまずすべきことから、日常でできる吐き気対策、受診を検討する目安までを解説します。
目次
つわりで吐くときはどう対処すればいい?

つわりで吐いてしまったとき、「次はどうすればいい?」「何か食べ直すべき?」と焦ってしまう方は多いです。まずは落ち着いて、吐いたあとの体をいたわることを最優先に考えましょう。
吐いたあとはまず口をゆすぐ
吐いたあと、すぐに歯を磨きたくなる気持ちはよく分かります。ただ、このタイミングでの歯磨きは逆効果になる可能性があります。嘔吐によって口の中に広がった胃酸の影響で、歯の表面は傷つきやすい状態です。そのまま歯ブラシをあてると、さらにダメージを与えてしまうおそれがあります。
吐いたあとにまずすることは、水で口の中をゆっくりゆすぐことです。これだけで、口の中の酸を流して不快感を和らげることができます。「とにかく口をゆすぐ」、それだけ覚えておけば十分です。
水分は少量ずつゆっくりとる
吐いたあとは体から水分が失われているので、少しずつ補給することが大切です。ただし、一度にたくさん飲むと胃に負担がかかり、再び嘔吐を引き起こしやすくなります。
焦らず、ひと口ずつ時間をかけながら飲むのがポイントです。
- ひと口ずつ、少量をこまめに飲む
- 飲んだあとは少し時間を置いてから次のひと口へ
- 冷たさや温かさの感じ方には個人差があるため、飲みやすい温度のものを少量ずつ試す
- 受け付けやすい飲み物は人によって異なるので、合わないと感じたら無理をしない
口にしやすい飲み物は体調や好みによって変わります。そのときの体が受け付けるものを、少量から試してみましょう。
喉や歯をいたわる
嘔吐を繰り返すと、胃酸が歯の表面に繰り返しダメージを与え、歯の表面が傷みやすくなることがあります。つわりの時期は、意識的に歯と喉をいたわるケアを続けることが大切です。
- 吐いたあとはすぐに歯を磨かず、水で口をゆすぐ
- 歯磨きは30分〜1時間ほど時間をあけてから行う
- 必要に応じて歯科医師に相談し、フッ素入りのケア用品を検討する
- 歯ブラシはヘッドの小さいものを選ぶと使いやすい
参考:日本歯科医師会「妊娠時の歯やお口のケア」
無理に食べ直さなくていい
吐いたあと、「赤ちゃんのために何か食べなければ」と焦る方はとても多いです。でも、吐いた直後に無理に食べ直す必要はありません。胃が落ち着くまで少し時間を置いて、食べられそうだと感じたタイミングで、口に入れやすいものを少しだけ試せば十分です。
つわりで一時的に食べられない状態は珍しくなく、すぐに過度に心配する必要はないことが多いです。まずは食べ直すより水分を優先し、自分の体を休ませることを大切にしましょう。
吐き気を軽くするためにできる工夫
吐いたあとの対処だけでなく、そもそも吐き気が起きにくい状態をつくることも大切です。毎日の生活の中でできる工夫を取り入れてみましょう。
食事は小分けにして空腹を避ける
空腹のときは気持ち悪さが強くなりやすい傾向です。食事の量やタイミングを少し調整するだけでも、症状の負担がやわらぐことがあります。
- 食事は1回の量を減らし、回数を分けてとる
- 空腹になる前に少量を口にすることを意識する
- おにぎりやクラッカーなど、食べやすいものを手元に置く
- 朝は起き上がる前に少し食べると楽になることがある
- 食べられる量を優先し、無理に整った食事をとらなくてよい
食べられるものも人それぞれです。そのときの体に合わせて、無理のない範囲で試してみてください。
においの強いものを避ける
においは、つわりの吐き気を引き起こす大きなきっかけのひとつです。自分がどんなにおいで気分が悪くなりやすいかを把握しておくと、事前に避けやすくなります。
| においのタイプ | 具体例 | 対策 |
|---|---|---|
| 調理系 | 炊きたてのご飯・肉を焼くにおい | 換気扇を強にする・別室で待機 |
| 生活用品系 | 柔軟剤・芳香剤・洗剤 | 無香料タイプに切り替える |
| 外出先 | 飲食店・電車内のにおい | マスクを着用・時間帯をずらす |
| 他人系 | タバコ・香水 | 事前に周囲へ伝えておく |
完全に避けられないにおいもありますが、「なるべく遠ざける」だけでも体への負担は変わります。
体調のよい時間に合わせて動く
つわりには「比較的ましな時間帯」が人によって存在します。朝は特につらいけれど夕方には少し楽になる、という方もいれば、夕方から夜にかけて悪化しやすい方もいます。自分のパターンをざっくりでも把握しておくと、家事・外出・食事のタイミングを合わせやすくなるでしょう。
無理に「朝起きて、3食食べて、家事をして」という普通の生活リズムに合わせる必要はありません。体が少し楽な時間帯に動いて、つらい時間帯は横になる、それで十分です。

吐いたあとに気をつけたいこと
吐いたあとの行動次第で、その後の体調が変わることがあります。やってしまいがちなことと、正しい対応をあわせて確認しておきましょう。
吐いたあとに一気に飲食しない
吐いたあと、「早く水分を補おう」「何か食べなければ」と焦って一気に飲食すると、胃に負担がかかり再び嘔吐しやすくなります。
| NG | OK |
|---|---|
| 吐いた直後に水をコップ1杯一気飲み | 少し時間を置いてからひと口ずつ飲む |
| 「食べなきゃ」と無理に食事をとる | 胃が落ち着いてから消化しやすいものを少量 |
| 横になったまま飲食する | 上体を起こしてゆっくり口にする |
吐いたあとはまず少し休んで、体が落ち着くのを待つことが先決です。
つらさを我慢しすぎない
「みんなが経験していることだから」「妊娠中はしょうがない」と、一人でつらさを抱え込んでいる方はとても多いです。でも、つわりのしんどさは本人にしか分からないものです。
パートナーや家族に「今日はこういう状態でつらい」と伝えることは、弱さではありません。家事を手放したり、横になる時間を増やしたりすることも、大切な体のケアのひとつです。我慢の限界まで耐えてから動くより、早めに周囲に伝えて休める環境をつくるほうが、回復も早くなります。
自分の症状が出やすいきっかけを知っておく
つわりの出方には個人差があり、気分が悪くなるきっかけも人それぞれです。自分のパターンを把握しておくことで、対策を立てやすくなります。
| きっかけの種類 | よくある例 | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 時間帯 | 起床直後・夕方 | その時間は横になる・食事の時間をずらす |
| 空腹 | 胃が空になると悪化しやすい | 少量の食べ物を常に手元に置く |
| におい | 特定の調理臭・洗剤など | 発生源を把握して事前に避ける |
| 動き | 急な立ち上がり・長時間の移動 | ゆっくり動く・こまめに休憩をとる |
| 疲労・ストレス | 睡眠不足・無理なスケジュール | 休息を優先し、予定を詰め込みすぎない |
気づいたことをメモしておくと、受診したときに医師へ状況を伝えやすくなります。
つわりで吐く状態が続くときは無理せず相談を
つわりだから我慢するしかない、と思っていませんか。症状によっては、医療機関に相談することで楽になる手段があります。以下のような状態が続いているときは、早めに受診を検討してください。
- 水分がほとんどとれず、尿の回数が明らかに減っている、または長時間尿が出ない
- 1日に何度も吐き、眠れない・起き上がれないほどつらい
- 体重が短期間で大きく減った、または日常生活に大きく支障が出ている
これらは、つわりが重症化している可能性を示すサインです。「妊娠悪阻(にんしんおそ)」が疑われる場合、点滴や薬による治療が必要になることがあります。自己判断で様子を見すぎず、気になる症状があれば早めに医師へ相談してください。
参考:MSDマニュアル「妊娠悪阻」

つわりが辛いならミライメディカルクリニックでボンジェスタを処方してもらおう

ミライメディカルクリニックでは、FDA(米国食品医薬品局)承認のつわり治療薬「ボンジェスタ」をオンライン診療で処方しています。ビタミンB6と抗ヒスタミン成分の組み合わせで吐き気を抑える薬で、最短当日の診察・発送に対応。通院不要で、自宅から公式LINEで予約・相談が可能です。
※ボンジェスタは日本国内未承認の医薬品です。自由診療のため公的医療保険は適用されず、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
まとめ
つわりで吐いてしまったときは、まず口をゆすいで休む、水分はひと口ずつゆっくり補う、この2つを基本にしてください。においや食事のタイミングなど、日常の中でできる工夫を取り入れることで、症状が少し楽になることもあります。
「みんなそうだから」と一人で抱え込まず、つらいときは周囲に伝えてください。水分がとれない、尿が長時間出ない、体重が急に減るといった状態が続く場合は、我慢せずに医療機関に相談することが大切です。つわりがつらいなら、医師に頼ることも大切な選択肢のひとつです。
