トラネキサム酸の効果が出るまでの期間は？価格や副作用、シミの予防方法を解説

「シミを消したいけど、トラネキサム酸って本当に効果あるの？」「効果が出るまでどれくらいかかるんだろう…」トラネキサム酸についてこのような疑問を抱えている方は多いはず。

この記事では、トラネキサム酸の効果が出るまでの期間の目安や、効果を高めるための服用方法、注意点などをわかりやすく解説していきます。トラネキサム酸の効果について詳しく知りたい方、これから服用を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

トラネキサム酸の効果が出るまでの期間の目安は4週間程度

トラネキサム酸は、シミ、肝斑、炎症性ニキビなどに効果があるとされる医薬品です。効果が現れるまでには、一般的に4週間程度の期間が必要ですが、症状の程度や体質、生活習慣などによって個人差があります。

4週間以上服用しても効果が実感できない場合は、症状や体質に合わせて、薬の種類や服用量を調整したり、他の治療法を検討したりする必要があるため、医師に相談することをおすすめします。

トラネキサム酸はシミの改善や予防効果があるアミノ酸の一種

トラネキサム酸は、アミノ酸の一種で、医療分野では止血剤や抗炎症剤として使用されてきました。近年、美容分野においても注目を集めており、シミの改善や予防に効果があることが知られています。

トラネキサム酸はシミや肝斑に効果的

トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑えることでシミを改善し、予防する効果があります。具体的な作用は以下のとおりです。

プラスミン生成の抑制	トラネキサム酸は、プラスミンという酵素の生成を抑えます。プラスミンは、メラニン生成を促進する物質を活性化させるため、その生成を抑えることでメラニン生成が抑制されます。
メラノサイトの活性化抑制	メラノサイトはメラニンを生成する細胞ですが、トラネキサム酸はメラノサイトの活性化を抑制することで、メラニン生成を抑制します。
炎症の抑制	炎症は、シミの悪化や新たなシミの発生を招く要因となります。トラネキサム酸は、炎症を抑えることで、シミの悪化を防ぎます。

トラネキサム酸はメラニンの生成を抑える作用があり、既存のシミを薄くするだけでなく、新たなシミの発生を予防することが可能です。特に、肝斑と呼ばれるシミに効果が高いとされています。

参考：J-Stage「肝斑に対するトラネキサム酸療法」

トラネキサム酸の価格目安は1,650〜4,200円程度

美容目的で処方してもらう場合、トラネキサム酸は保険適用外となります。自由診療のため、価格はクリニックによって異なる点に注意しましょう。

用量	1ヶ月分の価格目安（自由診療）	1錠あたりの価格目安
250mg	1,650〜3,080円程度（1日2錠/60錠）	28〜51円程度
500mg	1,860〜4,200円程度（1日2錠/60錠）	31〜70円程度

美容目的のトラネキサム酸は通常、1日2回、1回1錠の服用となるため、1ヶ月分の価格目安は1,650〜4,200円程度となります。

また、トラネキサム酸配合の市販薬は購入可能ですが、トラネキサム酸単体での薬剤は販売されていないため、効果をしっかりと引き出したい場合は医師の処方を受けましょう。

トラネキサム酸の主な副作用は？食欲不振や発疹に注意

トラネキサム酸は、一般的に安全性の高い薬剤ですが、まれに副作用が現れることがあります。主な副作用としては、消化器系の症状（吐き気、嘔吐、下痢など）や、皮膚の症状（発疹、かゆみなど）です。

消化器系	最も一般的な副作用で、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、胸やけなどが0.1〜1%の頻度で発生します。これらの症状は服用初期に多く、時間とともに改善することが一般的です。
過敏症	0.1%未満の頻度で発生する副作用で、かゆみ（そう痒感）や発疹などの症状が含まれます。症状が出た場合は、直ちに服用を中止し、医師に相談する必要があります。

また、人工透析を受けている人や血栓性の病気のリスクがある人がトラネキサム酸を服用すると、病気を悪化させる可能性があるため、服用できない場合があります。上記以外の症状であっても、服用中に身体に異変を感じたら、速やかに医師または薬剤師に相談してください。

参考：日本医薬情報センター「トラネキサム酸錠」

トラネキサム酸の効果が出るまでに知っておきたい！シミの予防方法

トラネキサム酸の効果が出るまでには、一般的に4週間程度の期間が必要です。その間も、日々のケアでシミの悪化を防ぎ、予防しましょう。

予防法1｜化粧水や加湿器で肌の潤いを保つ

例えば、乾燥した肌はバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなるため、化粧水や乳液でしっかりと保湿し、肌のバリア機能を高めましょう。加湿器を使用するのも効果的です。

予防法2｜メラニン生成を抑制する栄養素を摂取する

メラニン生成を抑える栄養素を積極的に摂取することも重要です。

栄養素	主な効果	含まれる食材
ビタミンC	メラニン生成抑制、メラニン色素の還元、抗酸化作用	レモン、イチゴ、キウイ、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、キャベツ
ビタミンE	抗酸化作用、血行促進、ビタミンCの働きを助ける	アボカド、ナッツ類、かぼちゃ、植物油、うなぎ
エラグ酸	メラニン生成抑制、抗酸化作用	ざくろ、ブルーベリー、ラズベリー、いちご
L-システイン	メラニン生成抑制、新陳代謝促進	牛肉、魚介類、牛乳、大豆、豆類、ほうれん草
βカロテン	抗酸化作用、新陳代謝促進	にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、チンゲン菜

これらの栄養素はサプリメントでも摂取できますが、バランスの取れた食事から摂取することが理想です。

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予防法3｜日焼け止めや日傘で紫外線対策を徹底する

シミの最大の原因である紫外線対策も欠かせません。日焼け止めを毎日塗ることはもちろん、日傘や帽子、サングラスなども活用して、紫外線から肌を徹底的に守りましょう。

日焼け止めを選ぶ際は、SPF値とPA値に注目し、使用シーンに合わせて適切なものを選びましょう。（SPFはUVB（紫外線B波）、PAはUVA（紫外線A波）から肌を守る効果を示す指標で、数値が大きいほど防御効果が高い）

日常使いにはSPF30、PA++程度で十分ですが、レジャーなど、長時間屋外で過ごす場合は、SPF50+、PA++++を選びましょう。

トラネキサム酸を処方してもらうならミライメディカルクリニックがおすすめ

トラネキサム酸の効果を実感するには、継続して服用する必要があるため、定期的な通院が必要になります。オンライン診療のミライメディカルクリニックのであれば、自宅にいながら診察から処方まで完結できるので、忙しい方でも手軽に通院を続けることができるのでおすすめです。

また、美容目的のトラネキサム酸は保険適用外の自由診療となります。クリニックによって価格設定が異なるため、対面診療では事前に費用を確認できないのが不安要素の一つです。

ミライメディカルクリニックであればサイトに金額が記載されているため、費用面でも安心して受診することができます。トラネキサム酸の服用を検討している方は、ぜひ利用してみてください。

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参考：厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」

トラネキサム酸の効果に関するよくある質問

ここでは、トラネキサム酸の効果に関するよくある質問とその回答を紹介します。

トラネキサム酸の服用をやめると効果はもとに戻りますか？: トラネキサム酸の服用をやめると、残念ながら効果は徐々に薄れていき、最終的にはもとに戻ってしまいます。

トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ効果がありますが、その効果は服用を継続することで維持されるものです。服用を中止すると、メラニンの生成抑制効果がなくなるため、再びシミ・そばかすができやすくなってしまう可能性があります。

トラネキサム酸を服用すると白髪が増えるってほんと？: トラネキサム酸の服用と白髪の増加に関連性があるという明確な医学的根拠はありません。そのため、トラネキサム酸が白髪を増加させるという情報は、誤解や噂に基づいている可能性があります。

ただし、体質や体調によっては、予期せぬ副作用が現れる可能性もゼロではありません。少しでも不安がある場合は、気兼ねなく医師に相談するようにしましょう。

トラネキサム酸はいつまで飲み続けても大丈夫ですか？: トラネキサム酸は、一般的に安全性の高い薬ですが、いつまで飲み続けても大丈夫ということではありません。なぜなら、長期服用により血栓症のリスクが高まったり、肝臓や腎臓に負担をかける可能性があるためです。

シミ治療の場合は、一般的に3ヶ月〜6ヶ月程度服用し、その後は状態を見ながら医師と相談して継続するか判断します。肝斑治療の場合は、1年以上服用する場合もありますが、定期的に肝機能検査などを行い、安全性を確認しながら継続します。

トラネキサム酸の服用期間については、個々の状態に合わせて医師が判断します。自己判断で服用を中止したり、長期間飲み続けたりすることは避け、必ず医師の指示に従ってください。