生理前に体温上がるのは普通?微熱っぽくなるときの対処法や体温変化のメカニズムを解説

生理前はホルモンバランスの影響で、「体温が高くなって微熱っぽくなる」という症状が起こることがあります。人によっては、37度を超えてしまうことも少なくありません。これには、女性ホルモンの分泌量が大きく関わっているのです。

この記事では、生理前の体温が変化するメカニズムや、体温が高くてしんどいときの対処法を分かりやすく解説します。ぜひ最後まで読んで、生理前の体温変化に対する不安を解消しましょう。

生理前の体温が37℃を超えるのは正常?

生理前はホルモンバランスの影響で、体温が上がったり下がったりと変化しやすい時期です。特に生理前は体温が上がると言われていますが、37℃を超えると微熱があると感じる人も少なくありません。実際のところ何℃くらいまでが正常といえるのでしょうか。

一般的に、生理前の体温が37℃台前半まで上がることは正常範囲内とされています。ただし、37.5℃以上の体温が続く場合は、感染症や子宮内膜症など他の疾患が潜んでいる可能性もあるため、注意が必要です。また、高熱に加えて、強いだるさや腹痛などの症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

生理前に体温が上がったり下がったりするメカニズム

引用:オムロン「基礎体温の知識

生理前は体温が上がったり下がったり、まさにジェットコースターのように変化することがあります。これは、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの分泌量と密接に関係しているのです。

排卵日を過ぎると、プロゲステロンの分泌が増加することで、0.3〜0.5℃ほど体温が上昇し、高温期と呼ばれる時期に入ります。そして生理が近づくと、プロゲステロンの分泌が減少するため、体温は再び低下します。

生理前に体温が低いと感じる方もいれば、体温が高いと感じる方もいるのは、この体温変化の個人差によるものです。高温期は36.7〜37.3℃程度が一般的であり、37.5℃以上が続く場合は他の要因が考えられます。その場合は無理せず医療機関を受診してください。

また、生理前の体調の変化に悩んでいる方は、自分の生理周期や体調のリズムを把握するために、基礎体温を記録するのがおすすめです。

生理前に体温が高くてしんどいときの対処法3選

生理前は体温が上がったり下がったり、身体がだるく感じたり、様々な不調が現れやすい時期です。体温が高い状態が続くと、微熱のようなしんどさを感じることもあります。ここでは、生理前の不調を少しでも楽にするために、具体的な対処法を3つ紹介します。

対処法1|生活習慣を改善する

体温の変化は、ホルモンバランスや自律神経の乱れと深く関わっています。そのため、まずは生活習慣を見直すことが大切です。日頃から睡眠時間を確保し、毎日同じ時間に寝起きする習慣をつけましょう。

また、栄養バランスの良い食事を心がけ、特にビタミンやミネラルを積極的に摂るようにしましょう。適度な運動も体温調節機能を高めるのに効果的です。ウォーキングやヨガなど、無理のない範囲で身体を動かす習慣を取り入れてみましょう。

対処法2|漢方薬で身体を整える

漢方薬は、身体全体のバランスを整えることで、生理前の不調を緩和する効果が期待できます。なかでも、加味逍遙散(かみしょうようさん)や桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、生理前の不調を和らげる効果があるとされています。

加味逍遙散体力中等度以下の方向け自律神経を正常化し、眠りのリズムを改善イライラや不安を伴う眠気に効果的
桂枝茯苓丸比較的体力のある方向けのぼせや足冷えを伴う眠気に有効肩こりやめまいがある方に適している

漢方薬は1剤で複数の症状に対してアプローチできるため、PMSの様々な症状の改善が期待できます。症状が重い場合は、漢方専門医への相談を検討してみてください。

ミライメディカルクリニックでは、桂枝茯苓丸を取り扱っています。オンライン診療なので、自宅から気軽に処方してもらうことが可能です。

対処法3|低用量ピルで体温変動を安定させる

低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンの配合により、体内の女性ホルモンを一定に保つ効果があります。また、排卵を抑制することで、排卵に伴う体温上昇を防ぐことも可能です。

《低用量ピルで得られる7つの効果》

生理期間の短縮多くの場合、生理期間が3~4日程度に短縮されます。
経血量の減少経血量が減ることで、生理中の不快感や貧血のリスクを軽減できます。
生理痛の緩和生理痛の原因となるプロスタグランジンの分泌を抑える効果があります。
PMSの改善ホルモンバランスを整えることで、イライラや気分の落ち込みを含むさまざまなPMSの症状を軽減できます。
生理不順の改善生理周期が安定し、生理不順が改善されます。
避妊効果正しく服用することで、高い避妊効果が期待できます。
肌荒れの改善女性ホルモンのバランスが整うことで、ニキビなどの肌荒れを改善する効果も期待できます。

低用量ピルを服用することで、さまざまな効果が期待できます。ただし、副作用が出る場合もあるので、必ず医師に相談の上、服用を検討することが大切です。

低用量ピルを処方してもらうならオンライン診療がおすすめ

低用量ピルの処方を受けるには、婦人科を受診するのが一般的ですが、忙しくてなかなか時間が取れないという方もいるかもしれません。そんな方におすすめなのがオンライン診療です。

オンライン診療なら、スマホ環境があればどこからでも受診できるので、待ち時間や移動時間を削減でき、手軽に低用量ピルを処方してもらうことができます。

薬もレターパックで郵送されるので、自宅から出ずに服用を開始することが可能です。低用量ピルの服用を検討しているのであれば、ぜひ一度オンライン診療を活用してみてください。

参考:厚生労働省「健康・医療 オンライン診療について

生理前の体温に関するよくある質問

生理前は、ホルモンバランスの変化によって様々な症状が現れます。体温の変化もその一つで、多くの女性が生理前に体温の変化を感じています。ここでは、生理前の体温に関するよくある質問とその回答を紹介します。

生理前の体温はいつ下がりますか?
生理前の体温は、一般的に生理が始まる直前、もしくは生理開始とともに下がる場合がほとんどです。

排卵後から生理開始までの高温期は通常10~14日間継続し、生理が始まると黄体ホルモンの分泌が減少するため体温も低下します。
生理前に体温が下がって寒くなるのは異常ですか?
生理前に体温が下がって寒気を感じることは、特に異常ではありません。体温が低下するのは、高温期から低温期に移行する生理開始のサインと言えるでしょう。

ただし、極端に寒気が強い場合や、発熱や倦怠感などの他の症状を伴う場合は、風邪などの他の疾患の可能性もあるため、医療機関への受診をおすすめします。
生理前の体温上昇と風邪の見分け方は?
生理前の体温上昇と風邪による発熱は、一見似ているため見分けるのが難しい場合もあります。生理前の体温上昇は、通常0.3~0.5℃程度の上昇で、37℃を超えることはあまりありません。また、生理前の体温上昇には、のぼせや食欲増進などの症状を伴うこともあります。

一方、風邪による発熱は、37℃を超えることが多く、咳や鼻水、倦怠感などの症状を伴うのが一般的です。生理予定日付近で37℃を超える発熱があり、風邪のような症状もある場合は、風邪の可能性が高いと考えられます。自己判断せず、医療機関に相談しましょう。

まとめ

生理前に体温が37℃台前半まで上昇することは、黄体ホルモンの影響によるもので、多くの場合、心配ありません。しかし、37.5℃以上が続く場合は、風邪など他の原因も考えられるため、医療機関への相談をおすすめします。

生理前の体温上昇は、身体が妊娠に備えるための自然な現象です。それでも、体温が高くなることで、だるさやしんどさを感じることもあります。

そのような時は、規則正しい生活習慣を心がけたり、漢方薬で体調を整えたりするのが効果です。また、低用量ピルを服用することで、体温の変動をより安定させることも検討してみてください。

生理前の体温変化でつらい症状がある場合や、低用量ピルに興味がある場合は、一度オンライン診療を受けてみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、生理前のつらい不調が改善するかもしれません。

関連記事

LINE友達追加