ピアスが塞がった!自分でできる対処法や塞がるのを防ぐ方法も紹介

ピアスを外したまま時間が経ち、久しぶりに着けようとしたタイミングで「ピアスが通らない…」と焦った経験はありませんか?せっかく開けたピアスホールが塞がってしまうと、再び開け直す手間がかかってしまいます。

本記事では、ピアスホールが塞がるまでの期間の目安や、塞がるのを防ぐための効果的な方法、すでに塞がってしまった場合の対処法まで、解説していきます。

ピアスホールが塞がったときの対処方法は?

ピアスホールが塞がってしまったときは、無理に対応すると皮膚を傷つけてしまう可能性があるため、慎重に対処する必要があります。ここでは、ピアスホールの塞がり具合に応じた対処法を紹介します。

対処法1|塞がりかけなら細めのピアスでゆっくり通す

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もしピアスホールが完全に塞がりきっておらず、まだわずかに穴が残っているような状態であれば、無理のない範囲で細めのピアスをゆっくりと通してみるという方法があります。この際、潤滑剤としてワセリンなどを少量塗り、耳たぶをもみほぐしてから実践すると、よりスムーズに通しやすいでしょう。

ただし、鋭い痛みを感じたり、抵抗が強い場合は無理に進めるのは危険です。炎症や感染の原因になる可能性があるため、すぐに中止するようにしてください。

対処法2|完全に塞がってしまったら医療機関で開け直す

ピアスホールが完全に塞がってしまった場合、無理やり自分で開け直すのは非常に危険です。皮膚を傷つけ、細菌感染を引き起こす可能性が高まります。また、以前と同じ場所に正確に開けることは難しく、歪んだり、トラブルの原因になったりすることも考えられます。

完全に塞がってしまったピアスホールを再び開けたい場合は、必ず皮膚科などの医療機関を受診し、医師に相談してください。医療機関では、衛生的な環境で適切な処置を行ってくれるため、安全にピアスホールを開け直すことができます。

関連記事:「ピアスは病院で開けるべき?メリットや費用相場、病院の選び方を徹底解説

ピアスホールはどれくらいで塞がる?部位や期間の目安

ピアスホールは、一度開けても塞がってしまうことがあります。それは、ピアスホールが皮膚にできた小さな穴であり、体が自然に傷口を修復しようとする働きによるものです。

塞がるまでのスピードは、「開けてからの期間」「ピアスを開けた部位」「ピアスの軸の太さ」「個人の皮膚の再生能力」などによって大きく異なりますが、開けてから日が浅かったり、細いピアスを使っていた場合は塞がりやすい傾向にあります。

塞がるまでの期間を一概に「〇〇日」と断言することは難しいですが、ここでは部位や状態ごとに目安を紹介します。

開けたて(ファーストピアス)が塞がるまでの期間

ピアスを開けてから間もない、いわゆるファーストピアスの期間は、皮膚組織がまだ安定しておらず、非常に塞がりやすい状態です。一般的に、ファーストピアスを外してしまうと、数時間から数日程度で皮膚が収縮し始め、完全に塞がってしまうことも珍しくありません。

特に、安定するまでの大切な期間(一般的に数週間から数ヶ月)にピアスを外してしまうと、再度ピアスを通すのが困難になったり、無理に通そうとすることで傷つけてしまい、炎症や感染のリスクを高めたりする可能性があります。

ファーストピアス期間中は、医師や専門家から指示された期間は必ずピアスを装着し続けることが、ホールを安定させるためには非常に重要です。

安定後のピアスホールが塞がるまでの期間

ある程度の期間ピアスを装着し、ピアスホールが安定した後でも、ピアスを外したまま放置すると徐々に塞がっていきます。しかし、開けてからの期間が長ければ長いほど、組織がしっかりと形成されているため、塞がるまでの時間は開けたてに比べると長くなる傾向があります。

数ヶ月から数年程度安定していたピアスホールの場合、数日から数週間、あるいは数ヶ月かけてゆっくりと塞がっていくこともあります。部位やピアスの太さによっても異なり、軸が太いピアスを長期間装着していたホールほど、塞がるのに時間がかかるでしょう。

軟骨・ボディピアスが塞がるまでの期間

耳たぶに比べて血管が少なく、組織の再生が遅い軟骨部位や、皮膚の厚みがあるボディピアスは、ピアスホールが安定するまでに長い時間を要します。そのため、一旦安定してしまえば、耳たぶのピアスホールに比べて塞がるまでの時間も長くかかる傾向があります。

なお、軟骨やボディピアスは、一度塞がってしまうと再開通が難しい場合や、医療機関での処置が必要になることもあるため、注意が必要です。

ピアスホールが塞がるのを防ぐ方法

せっかく開けたピアスホールを維持したいけれど、様々な理由で普段はピアスを着けっぱなしではいられないという方もいるでしょう。ここでは、ピアスホールが塞がるのをできるだけ防ぐための3つの方法を紹介します。

方法1|安定してからも定期的にピアスをつける

ピアスホールが完全に安定した後も、意識的にピアスを着ける習慣を持つことが、ホールを維持するための基本中の基本です。毎日でなくても、数日に一度、あるいは週に数回程度、短時間でも構いませんので、ピアスをホールに通すことで、皮膚組織が完全に収縮してしまうのを防ぎましょう。

この際、ピアス素材は、金属アレルギーのリスクを考慮して、サージカルステンレス製やチタン製など、比較的刺激の少ないものを選ぶとより安心です。また、ピアスの軸の太さも、細すぎるものよりはある程度の太さがある方が、ホールを維持する効果が期待できます。

方法2|透明ピアスやシリコンチューブを活用する

仕事や学校、フォーマルな場面など、普段はピアスを目立たせたくないけれど、ピアスホールを維持したいという場合に有効なのが、透明ピアスやシリコンチューブの利用です。これらのアイテムは、目立ちにくい素材や形状をしているため、周囲にピアスを着けていることを気づかれにくいでしょう。

ただし、透明ピアスやシリコンチューブは、皮脂や汚れが付着しやすいため、定期的な洗浄が不可欠です。また、長期間使用すると劣化することもあるため、定期的に新しいものと交換するように心がけましょう。

方法3|太めのピアスでキープする

一般的に、ピアスホールは細いピアスよりも、ある程度の太さのあるピアスを長期間着けていた方が、塞がりにくい傾向があります。これは、太い軸によってホールが物理的に維持され、皮膚組織がしっかりと形成されるためです。もし、普段から比較的太めのピアスを愛用している場合は、そのまま継続して着用することが、ホールを維持する上で有効な手段となります。

もし、現在細いピアスしか持っていないという場合は、ピアスホールが完全に安定した後、少しずつ軸の太いピアスに移行していくことも、ホールを維持するための一つの方法です。ただし、無理に太いピアスを通そうとすると、ピアスホールを傷つけ、炎症や出血の原因となる可能性があるため、少しずつ、慎重に行うようにしてください。

塞がったピアスホールに起こりやすいトラブル3選

ピアスホールが塞がると、場合によっては以下のようなトラブルを引き起こす可能性があります。すでに塞がってしまっている場合は、症状に該当していないか確認してみてください。

トラブル1|しこり(硬結)ができる

塞がったピアスホールの皮膚内部に、硬いしこりのようなものが形成されることがあります。これは、ピアスホールが塞がる過程で、皮膚組織や皮下組織が収縮したり、古い角質や皮脂が内部に閉じ込められたりすることが原因と考えられます。

通常は無症状で自然に小さくなることもありますが、稀に炎症を起こして痛みや腫れを伴うことがあります。同じ位置に開け直すことが難しくなるため、再度開通を検討している場合は、必ず医療機関を受診するようにしてください。

関連記事:「ピアスにできるしこりは治る?主な原因と適切な対処法、やってはいけないNG行為を解説

トラブル2|炎症や感染症を引き起こす

完全に塞がったと思われたピアスホールでも、何らかの刺激(例えば、強く押したり、擦ったりする)が加わることで、内部に残っていたわずかな組織や異物が炎症を起こすことがあります。

また、塞がりかけた不安定な状態のホールに無理にピアスを通そうとすると、皮膚を傷つけ、そこから細菌が侵入して感染症を引き起こすリスクがあります。赤み、腫れ、痛み、膿などの症状が現れた場合は、自己判断せずに皮膚科を受診してください。

トラブル3|ケロイドや傷跡が残る

特に、ピアスを開けていた期間が長かったり、炎症を繰り返していたりした場合、塞がったピアスホールの跡がケロイド状に盛り上がったり、目立つ傷跡として残ってしまうことがあります。ケロイドは体質によってできやすい場合があり、一度形成されると自然に消えることは稀です。傷跡も、完全に元の皮膚の状態に戻るとは限りません。

美容的な観点から気になる場合は、皮膚科で治療法(ステロイド注射、レーザー治療、手術など)について相談することができます。

まとめ|ピアスホールが塞がったら無理せず医療機関を受診しよう

ピアスホールは開けてからの期間や部位、ピアスの太さ、個人の皮膚再生能力によって塞がるスピードが異なります。ファーストピアスの場合は数時間から数日で塞がることもあり、安定後でも放置すれば徐々に塞がっていきます。塞がるのを防ぐには、定期的にピアスを装着する習慣をつけたり、透明ピアスやシリコンチューブを活用したり、太めのピアスでキープするといった方法が効果的です。

塞がりかけの場合は細めのピアスをワセリンなどを使ってゆっくり通す方法もありますが、完全に塞がってしまった場合は無理に自分で開け直さず、医療機関での処置を選びましょう。塞がったピアスホールにはしこりができたり、炎症や感染症を引き起こしたり、ケロイドや傷跡が残ったりするトラブルが生じることもあります。

ピアスホールを維持するためには、適切なケアと定期的なメンテナンスが大切です。違和感や異常を感じたら、早めに専門家に相談するようにしてください。

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