アフターピル(緊急避妊薬)は、避妊に失敗した際や望まない妊娠を防ぐために使用される緊急避妊法の一つです。性交後72〜120時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待できます。しかし、その使用方法や効果、副作用について正しく理解することが重要です。
アフターピルの使用に関しては、「飲み過ぎても大丈夫なのか」「将来的な妊娠への影響はないのか」といった疑問や不安を持つ方も多いでしょう。
本記事では、アフターピルの適切な使用方法、過剰摂取のリスク、妊娠への影響、そして安全な入手方法について詳しく解説していきます。
アフターピルについて正しい知識を身につけ、自身の健康と将来を守るための適切な判断ができるようにしましょう。
アフターピルを飲み過ぎても大丈夫?
アフターピルは1回の生理周期内で複数回服用することが可能ですが、連続して服用すると生理周期が乱れる可能性があるため、注意が必要です。
また、多めに服用したからといって避妊効果は高くならないため、医師の判断に従い、不必要な服用は控えるようにしましょう。
服用後に吐いてしまったら再度服用を
アフターピルには副作用として吐き気や嘔吐の症状があらわれることがあります。
服用後3時間以内に嘔吐してしまうと、薬の成分が十分に吸収されず、避妊効果が得られない可能性があるため、追加で1錠の服用が必要です。
吐き気が心配な方は、医師に相談し、アフターピルと一緒に吐き気止めを処方してもらうことをおすすめします。
また、服用後は安静にして、体を労るようにしましょう。
服用後すぐに避妊に失敗してしまった場合
アフターピル服用後に再び避妊なしの性行為をした場合、新たな妊娠リスクが生じます。
アフターピルは服用時点での1回の性行為にのみ有効で、その後の性行為には効果がありません。
そのため、再度アフターピルを服用する必要があります。ただし、短期間での複数回服用は副作用のリスクを高める可能性があるため、医師の指示に従うことが大切です。
アフターピル服用後は、次の生理まで避妊具を使用するなど、確実な避妊を心がけましょう。
アフターピルの効果
アフターピルの主な効果は、排卵の遅延と、受精卵の着床阻害です。
排卵前であれば排卵を遅らせる効果があるとされ、受精の可能性を低下させる効果があります。一方、排卵後であれば、子宮内膜の状態に影響を与え、受精卵を着床しづらくする効果があります。
ただし、アフターピルの効果は100%ではありません。
効果を最大限発揮させるためには、行為後のなるべく早い段階で、アフターピルを適切に服用することが大切です。
効果の持続期間について
アフターピルを服用すると、およそ5日間から7日間は排卵を抑制する効果が持続します。
そのため、アフターピルの避妊効果は一時的なものであり、5日から7日を過ぎると、アフターピルの効果はなくなります。
ただし、効果が切れるタイミングには個人差があり、一概には言えないため、服用後も確実な避妊を心がけることが大切です。
服用後、次の生理が来れば、アフターピルによる避妊が成功したと判断できますが、一方で生理の予定日から10日以上経過しても生理が来ない場合は、妊娠の可能性があります。
その際は、妊娠検査薬で確認するか、医療機関を受診しましょう。
不安がある場合は医師に相談しよう
アフターピルの服用に関して不安な点があれば、必ず医師に相談しましょう。
特に、以下のような場合は相談が必要です。
- アフターピルを服用後、3時間以内に嘔吐した場合
- 生理の予定日から10日以上経過しても生理が来ない場合
- 副作用が強く出る場合
- 連続服用を希望する場合
嘔吐した場合は、アフターピルの成分が体内に吸収されていない可能性があります。
そのため、アフターピルを処方してもらう際に、事前に医師に嘔吐した場合の対処法を相談し、再服用が必要かどうかを確認しておきましょう。
生理が遅れている場合は、妊娠の可能性を考えて、早期に検査や診察を受けると安心です。
人によってはアフターピルの副作用が強く出る場合もあります。薬剤の変更や副作用症状を軽減する方法について医師に相談してみましょう。
また、さまざまな事情から連続服用を希望する場合は、自己判断せず、必ず医師に相談してください。
アフターピルについて不安な点があれば、遠慮なく医師に相談しましょう。
アフターピルを飲み過ぎても妊孕性に影響はない
「アフターピルを飲み過ぎると将来の妊娠に悪影響があったり、不妊症になったりするのでは?」と思ったことはありませんか。
WHO(世界保険機構)ではアフターピルを飲み過ぎても、妊孕性に影響はないとされています。
アフターピルの主成分は女性ホルモンの一種で、体内にもともと存在する物質と同じであるため、一時的にホルモンバランスが乱れる可能性はありますが、時間が経てば身体はもとの状態に戻ります。
しかし一時的とはいえ、女性ホルモンのバランスを変化させることで、身体への負担は少なからずかかるため、飲みすぎるのは控えるべきでしょう。
参考:厚生労働省「ECPファクトチェック」
アフターピルを飲み過ぎると起こるリスク
アフターピルは安全性の高い薬ではありますが、飲み過ぎると様々なリスクが伴います。
ここではアフターピルを飲みすぎることで起こるリスクについて解説していきます。
生理周期が乱れる
アフターピルを飲み過ぎると、生理周期が乱れる可能性があります。
アフターピルは一時的に排卵を抑制する働きがあるため、生理の周期が変わったり、生理不順になることがあります。
例えば、生理が予定日よりも遅れたり、生理量が少なくなったり、生理痛が強くなったりする場合があります。
生理周期の変動は、一時的なものであるため、アフターピルの服用を控えれば、次第に生理周期は正常に戻りますが、長期間にわたり生理不順が続く場合は、医師に相談しましょう。
副作用が増加する
アフターピルの一般的な副作用は吐き気、頭痛、腹痛、乳房の張りなどの症状です。
これらは通常一時的なものですが、連続して服用すると症状が強くなったり長引いたりする可能性があります。
特に注意が必要なのは吐き気による嘔吐です。服用後3時間以内に嘔吐した場合、成分が十分に吸収されず避妊効果が低下する恐れがあるため、再服用が必要となります。
ただし、副作用が強く出ている場合は、再服用前に医師に相談しましょう。
ホルモンバランスが乱れる
アフターピルの主成分は女性ホルモンの一種であり、服用は体内のホルモンバランスに影響を与えます。
そのため、飲み過ぎると、一時的にホルモンバランスが大きく乱れる可能性があるので注意が必要です。
ホルモンバランスの乱れは、下記のような様々な症状を引き起こす可能性があります。
- 気分の変化
- 不安感
- 抑うつ気分
- 体重の変化
- 肌荒れ
ホルモンバランスの乱れは一時的なものですが、継続することで生理周期の乱れが長期化し、不調の原因となる恐れがあります。
そのため、アフターピルの不必要な服用は控えましょう。
心疾患や肝機能障害の悪化リスクがある
アフターピルを飲み過ぎると、持病がある方では、症状が悪化するリスクがあります。
特に、心疾患や肝機能障害のある方は注意が必要です。
心疾患がある方の場合、アフターピルの成分によりナトリウムや体液の貯留が起こる可能性があるため、心臓に負担がかかり、症状が悪化する恐れがあります。
肝機能障害がある方については、アフターピルは肝臓で代謝されるため、肝臓への負担が増加し、症状が悪化する可能性があります。
アフターピルの飲み過ぎは、持病がある方にとってリスクを伴うこともあるので、服用間に医師と十分に相談する必要があるでしょう。
アフターピルの適切な服用方法
アフターピルは適切な服用方法を守らないと、避妊効果が低下したり、副作用が出る可能性があります。
そのため、アフターピルを服用する際のタイミング、服用方法、服用後の対応など、正しい使い方について解説していきます。
服用のタイミングと服用方法
アフターピルには、主に「ヤッペ法」と「レボノルゲストレル法」があります
ヤッペ法は中用量ピルを使った避妊法で、性行為があったタイミングから72時間以内に2錠服用し、さらにその 12 時間後に2錠服用するという方法です。
レボノルゲストレル法は性行為があったタイミングから72時間以内に医師から処方後、すぐ1錠内服します。
服用タイミングについては薬剤によって異なる場合もありますので、医師の処方に従って服用するようにしてください。
服用方法としては、錠剤を水またはぬるま湯で飲み込みます。
基本的に、食前・食後のような服用上の決まりはないため、アフターピルを処方されたらなるべく早いタイミングで服用しましょう。
服用後の対応
アフターピルを服用した後は、次の生理が来るまで避妊を続ける必要があります。
生理が来れば、アフターピルによる避妊が成功したと判断できますが、生理の予定日から10日以上経過しても生理が来ない場合は、妊娠の可能性があります。
その際は、妊娠検査薬で確認するか、医療機関を受診しましょう。
また、アフターピルを服用すると、一時的に生理周期が乱れたり、副作用が出たりする可能性があります。
生理不順や副作用が強く出る場合は、医師に相談して対処法を確認しましょう。
アフターピルは緊急避妊薬ですが、適切に使用しないと避妊効果が低下したり、副作用のリスクが高まったりします。
服用のタイミング、服用方法、服用後の対応を守ることが大切です。不安な点があれば、遠慮なく医師に相談しましょう。
安全で信頼できるアフターピルの入手方法
アフターピルは医療用医薬品に指定されているため、一般の薬局では購入できません。
違法な販売ルートから入手してしまうと、有効成分が含まれていない偽物の可能性もあり、健康被害につながるリスクがあります。
ここでは、安全にアフターピルを入手できる方法について説明します。
産婦人科での処方
アフターピルを入手する最も確実な方法は、産婦人科で処方を受けることです。
産婦人科や婦人科クリニック、総合病院の産婦人科外来などで、医師の診察を受けた上で処方してもらえます。
医師は、患者の体調や病歴、避妊に失敗した状況などを確認し、アフターピルの服用が適切かどうかを判断します。
産婦人科で処方を受けることで、安全性が担保されるだけでなく、服用方法や副作用への対処法なども適切に指導してもらえるので安心です。
ただし、産婦人科によっては診療時間が限られているため、緊急時に対応してもらえない可能性があります。
そのような場合は、オンライン診療での購入もおすすめです。
オンライン診療での処方
近年、オンラインで医師の診療を受けられるオンライン診療が増えています。
オンライン診療では、24時間365日診察が可能であり、診察料やアフターピルの値段も明記されているので、事前に支払う金額を把握することが可能です。
またオンラインで完結し、薬も自宅に届くので、忙しい方におすすめの方法となっています。
オンライン診療のメリットは、時間や場所を選ばずにアフターピルを入手できる点にあります。緊急時でも対応が可能なため、スムーズに避妊対策を立てられます。
いずれの場合も、安全性が確保された信頼できる経路からアフターピルを入手することが大切です。
まとめ
アフターピルは飲みすぎることで、生理周期の変動、副作用の増加、ホルモンバランスの乱れ、持病の悪化など、健康被害につながる可能性があります。
そのため、アフターピルは緊急時にのみ使用し、適切な服用方法を守る必要があります。
また、アフターピルは医療用医薬品のため、認可された医療機関やオンライン診療など、信頼できる経路から入手しましょう。
オンライン診療は、24時間年中無休でアフターピルの処方を行っており、72時間ピルに加え、120時間ピルも取り扱っているため、避妊に失敗した時間に合わせて有効なアフターピルを選択できます。
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