マンジャロの痩せる効果は本当?臨床データで見る体重減少と適した人の特徴

近年、ダイエット業界で大きな注目を集めているマンジャロ。本来は2型糖尿病の治療薬として開発された医薬品ですが、その顕著な体重減少効果から肥満症治療でも活用されるようになりました。しかし、「本当に痩せるの?」「どのくらいの効果があるの?」「いつから効果が現れるの?」といった疑問をお持ちの方も多いはず。

本記事では、日本人と海外での臨床試験データを基に、マンジャロの具体的な体重減少効果、効果が現れるまでの期間、どのような人に適しているのかを詳しく解説します。マンジャロを検討されている方はぜひ参考にしてください。

※本記事に掲載されている体験談や口コミは、あくまで個人の感想です。効果・効能には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。また、本記事の内容は医学的アドバイスではありませんので、使用を検討される際は必ず医師にご相談ください。

医師 末吉 剛
当記事の監修医師
医師:末吉 剛
三重大学医学部医学科を卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院にて糖尿病・代謝・内分泌内科を専門とする臨床経験を積み、専門医としての研鑽を重ねる。糖尿病、脂質異常症、甲状腺疾患、副腎疾患、骨粗鬆症などの内分泌・代謝疾患に幅広く対応し、生活習慣病を含む慢性疾患の包括的な管理に精通している。専門は「糖尿病・代謝・内分泌」。エビデンスに基づいた診療と、患者一人ひとりの生活背景を重視したきめ細やかな医療を実践している。

マンジャロでどのくらい痩せる?

マンジャロ(チルゼパチド)は、2型糖尿病治療薬としてだけでなく、その顕著な体重減少効果から肥満症治療においても注目されています。ここでは、国内外の主な試験結果を基に、マンジャロでどの程度の減量が期待できるのかを詳しく解説します。

日本人における臨床試験データ(2型糖尿病患者対象)

日本人2型糖尿病患者を対象とした臨床試験(SURPASS J-mono)では、52週間の投与で以下の通りの平均体重減少が報告されています。

投与量平均体重減少量体重減少率
5mg-5.8kg-7.8%
10mg-8.5kg-11.0%
15mg-10.7kg-13.9%

参考:SURPASS J-mono試験

この試験では、マンジャロの投与量が多いほど、体重減少効果も高まる傾向が明確に示されました。

海外における臨床試験データ(肥満症患者対象)

肥満症(糖尿病の有無を問わない)の成人を対象とした海外の大規模臨床試験(SURMOUNT-1)では、72週間の投与でさらに大きな体重減少効果が確認されています。

投与量平均体重減少率
5mg-15.0%
10mg-19.5%
15mg-20.9%

参考:SURMOUNT-1試験

この試験では、最高用量の15mg群で平均して体重の約21%もの減少が見られ、これは従来の肥満症治療薬と比較しても画期的な結果とされています。

マンジャロの痩せるまでの期間は?体重減少のタイムライン

マンジャロによる体重減少は、いつから始まり、どのくらいの期間続くのでしょうか。その効果の現れ方について、肥満症または過体重の成人(糖尿病ではない)を対象に行われた大規模臨床試験「SURMOUNT-1試験」のデータを参考に、一般的なタイムラインを解説します。

初期段階(最初の数週間〜数ヶ月)|食事量の自然な減少

マンジャロの体重減少効果は、投与開始後、比較的速やかに始まります。これは、マンジャロの持つ強力な食欲抑制作用が早期から現れるためです。臨床試験のデータによれば、多くの患者が最初の4週間(約1ヶ月)で体重の変化を実感し始めます。

中期段階(〜約36週目まで)|体重減少のペースが顕著に

投与を継続し、用量を段階的に増やしていくこの期間は、体重減少のペースが最も顕著になることが多いです。SURMOUNT-1試験のデータでは、体重がほぼ直線的に、着実に減少し続ける様子が示されています。

後期段階(約36週目以降〜72週目)|体重減少は緩やかに継続

約9ヶ月を過ぎたあたりから、体重減少のペースは緩やかになる傾向があります。しかし、減少が完全に止まるわけではなく、継続することが多いのがマンジャロの大きな特徴です。最終的に、体重は個々のプラトー(停滞期)に達します。

マンジャロの効果の現れ方には個人差がありますが、多くの場合は投与開始後早期から減量効果が始まり、約1年半をかけて最大の効果に達するというのが一般的なタイムラインです。

マンジャロで痩せる効果が期待できる人の特徴3選

編集部が独自にマンジャロ使用者200人へ行なった「ダイエットで最も重要だと思う要素は?」というアンケートでは、「運動習慣(33.5%)」と「食欲コントロール(32%)」がほぼ同率で上位を占める結果となりました。

この結果は、多くの人が「運動」と「食欲」をダイエットの二大要素と考えていることを示しています。このアンケート結果を踏まえ、マンジャロの効果が特に期待できる人の3つの特徴を解説します。

調査テーマ:マンジャロダイエットについて

実施期間:2025年9月6日〜2025年9月8日

調査方法:クラウドワークス

対象者:マンジャロ使用経験者(男女含む)

回答数:200名

※本アンケートは編集部が独自に実施したものです。調査内容には効果・副作用・費用・満足度などが含まれます。個人の感想や経験に基づく回答であり、効果には個人差があります。

特徴1|運動できない・時間がない人

ダイエットにおいて運動が重要だとわかっていても、「仕事が忙しくて運動する時間がない」「膝や腰が痛くて運動ができない」といった方は少なくありません。アンケートでも最重要と考える人が最も多かった「運動習慣」を実践できないことは、ダイエットにおける大きな壁となります。

マンジャロは、この運動が難しいというハンデを、強力な食欲抑制効果でカバーしてくれます。運動習慣を確保できない人でも、食事量のコントロールを容易にすることで、体重減少を目指すことが可能です。

特徴2|食欲コントロールが難しい人

アンケート結果で「運動」とほぼ同じくらい重要視されていたのが「食欲コントロール」です。「食べたい」という欲求に勝てず、ダイエットに失敗してきた経験を持つ方は非常に多いでしょう。

マンジャロは、脳の満腹中枢に直接働きかけることで、この「食欲」そのものを自然に抑制します。厳しい意志の力で食事を我慢するのではなく、少ない量で満足できるようになるため、食欲のコントロールが苦手な人にとって、これ以上ない強力なサポートとなるでしょう。

特徴3|医学的に肥満またはBMIが高い人

マンジャロは、その強力な作用から、本来は2型糖尿病や肥満症の治療に用いられる医薬品です。そのため、単に「あと少し痩せたい」という美容目的の人よりも、BMIが25以上で医学的に肥満と診断される方や、肥満に伴う健康リスクを抱えている方に最も適しています。

このような方々は、自力での大幅な体重減少が困難な場合が多く、マンジャロの強力な体重減少作用が、健康改善に向けた大きな助けとなることが期待できます。

マンジャロダイエットを始めるなら、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめ!

マンジャロダイエットに関心があり、手軽に始めたいとお考えであれば、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。オンラインでマンジャロの診察から処方、そして薬の受け取りまでをスムーズに行えます。

自宅や職場など、場所を選ばずに医師の診察を受けられるため、医療機関への移動時間や待ち時間を気にすることなく、ご自身の都合の良い時間にオンラインで相談が可能です。これは、ダイエットを継続していく上での大きな利便性と言えるでしょう。

また、オンライン診療でありながらも、医師による丁寧なカウンセリングと診察を受けることができます。マンジャロダイエットに関する疑問や不安をじっくりと相談し、ご自身の健康状態やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスを受けることができます。

なお、マンジャロ注射以外にも、リベルサスメトホルミンフォシーガなどの服用タイプの薬剤もあるため、医師と相談の上、ご自身に合ったものを検討してみてください。

まとめ

マンジャロ(チルゼパチド)は、強力な体重減少効果を持つ医薬品として注目されています。日本人を対象とした臨床試験では、52週間で最大10.7kg、海外の肥満症患者を対象とした試験では平均して体重の21%もの減少が報告されています。

効果は投与開始後約1ヶ月から現れ始め、約36週目まで顕著な減少が続き、その後は緩やかながらも継続して体重が減少します。特に「運動する時間がない人」「食欲コントロールが困難な人」「BMIが高い人」に適しており、従来のダイエット法で挫折した方にも有効な選択肢となります。

マンジャロは医師の処方箋が必要な医薬品のため、オンライン診療またはクリニックでの相談が必要です。本格的な体重減少を目指す方は、まず医師に相談し、自分に適した治療計画を立てることから始めましょう。

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