「マンジャロはどこに打つのが一番痩せるの?」「お腹に注射すればお腹周りが細くなる?」「太ももに打てば太ももが痩せる?」そんな疑問を持ちながらマンジャロの使用を検討している方は多いのではないでしょうか。
しかしマンジャロには、注射した部位が局所的に痩せる効果は一切ありません。この誤解は、美容クリニックで行われる脂肪溶解注射(スルリムなど)と混同されていることが主な原因と考えられます。
この記事では、マンジャロの打つ場所と効果の関係、推奨される3つの注射部位、安全で効果的な打ち方のポイントまで包括的に解説します。安全に治療を進めるために、ぜひ参考にしてください。
目次
マンジャロの「打つ場所」で痩せ方は変わらない

マンジャロの使用を検討している方の中には、「どこに打つのが一番痩せるの?」「お腹に打てばお腹周りがスッキリする?」という疑問を持つ方も少なくありません。
しかし結論から言うと、これは完全な誤解です。「お腹に注射するとお腹が凹む」「あごに打てばフェイスラインが細くなる」といった、注射した部位が部分的に痩せるような効果は一切ありません。マンジャロは、あくまで全身の食欲や代謝に働きかける薬であり、局所的な脂肪燃焼を引き起こす作用はないことを理解しておきましょう。
マンジャロの効果は「打つ場所」ではなく「血中濃度」で決まる
マンジャロは、注射した場所の皮下脂肪から有効成分が吸収され、血液に乗って全身を循環し、脳や消化管などに作用することで効果を発揮します。つまり、推奨されている部位のどこに打っても、最終的には同じように成分が全身に行き渡り、効果の現れ方は変わりません。
「部分痩せ効果」があるという誤解は、美容クリニックで行われる「脂肪溶解注射(スルリムなど)」と混同されていることが原因と考えられます。脂肪溶解注射は、脂肪を減らしたい部位に直接薬剤を注入して脂肪細胞を破壊する美容施術であり、マンジャロとは目的も仕組みも全く異なります。
もし「マンジャロの効果が弱い」と感じる場合は、打つ場所を変えるのではなく、医師に相談して用量を見直したり、食事や運動といった生活習慣を改善したりすることが重要です。
実際に推奨されているマンジャロの打つ場所は3か所

マンジャロの注射部位として公式に推奨されているのは、「お腹」「太もも」「上腕(二の腕)」の3か所です。これらの部位は、皮下脂肪が豊富で、太い血管や神経が少なく、自己注射がしやすいため選ばれています。
実際に利用者がどの部位を「最も使いやすい」と感じているか、アンケート調査の結果を見てみましょう。

結果は、「お腹」が51.5%と過半数を占め、最も使いやすいと感じる方が多いことがわかります。次いで「太もも」が31.0%、「上腕」が17.5%と続きます。やはり、自分自身で部位を確認しやすく、安定して注射できる場所が選ばれる傾向にあるようです。
部位1|お腹
お腹は、皮膚が柔らかく脂肪が多いため、注射時の痛みを感じにくいとされる部位です。また、自分自身で注射する範囲を確認しやすく、衣服をめくるだけで簡単に注射できるため、最も一般的に選ばれる場所の一つです。
ただし、おへその周り約5cmの範囲は、皮膚が硬かったり神経が集中していたりする場合があるため避けてください。ベルトのラインなど、衣服でこすれやすい場所も避けるのが望ましいでしょう。
部位2|太もも
太ももも、お腹と同様に脂肪が豊富で、注射に適した部位です。特に、太ももの前から外側にかけての部分が推奨されています。椅子に座った状態になると、肉が盛り上がってつまみやすくなるため、より注射しやすくなります。
広範囲にわたって注射場所を選べるため、前回の注射箇所からずらしやすいという利点もあります。関節の近くや、皮膚に傷や発疹がある場所は避けるようにしましょう。
部位3|上腕
上腕も注射可能な部位ですが、肩とひじの中間あたりの後ろ側(二の腕)が対象となります。この場所は自分自身で見て確認したり、正確に注射したりするのが難しいため、家族やパートナーなど、他の人に注射をしてもらう場合に適しています。
もし自分で上腕に注射する場合は、姿勢を工夫したり、鏡を使ったりして、安全に注射できるか十分に確認してから行う必要があります。
あごや顔など指定部位以外に打つのは危険!医療的にもNGな理由
マンジャロは、皮下脂肪に有効成分を届ける「皮下注射」専用の薬剤です。顔や首の周りは皮膚が薄く、重要な血管や神経が密集しているため、注射針によってこれらを傷つけてしまうリスクが非常に高くなります。そのため、「フェイスラインをスッキリさせたい」という理由で、自己判断であごや顔にマンジャロを注射するのは非常に危険な行為です。
繰り返しになりますが、マンジャロには注射した部位の脂肪を溶かす作用は一切ありません。美容目的の「あご痩せ注射(脂肪溶解注射)」とは全くの別物です。
指定部位以外にマンジャロを打つ行為は、定められた用途以外の使い方(適応外使用)であり、感染症や神経損傷、内出血といった深刻な健康被害に繋がる恐れがありますので絶対に自己判断で行わないでください。
マンジャロの効果を最大化する正しい打ち方のポイント3選

マンジャロは、正しく注射することでその効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを軽減することができます。安全かつ効果的に治療を続けるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、痛みを感じにくくし、薬剤を体にしっかりと吸収させるための、正しい打ち方のポイントを3つに絞って解説します。
ポイント1|常温に戻してから打つと痛みが軽減
マンジャロは品質を保つために冷蔵庫で保管しますが、注射する直前に取り出してすぐに使用すると、薬液の冷たさによって痛みを感じやすくなることがあります。注射による痛みを和らげるため、使用する約30分前には冷蔵庫から取り出し、室温で常温に戻しておきましょう。
薬液が体温に近い温度になることで、注入時の刺激が緩和されます。ただし、薬剤を早く温めようとして直射日光に当てたり、電子レンジなどで加熱したりすることは絶対に避けてください。薬の成分が変化してしまう可能性があります。
ポイント2|皮膚をつまんで45〜90度の角度で注入する
マンジャロは、皮膚の下にある脂肪層(皮下組織)に薬剤を注入する「皮下注射」です。薬剤を確実に皮下組織へ届けるために、注射する場所の皮膚を親指と人差し指で軽くつまみ、少し持ち上げます。そして、つまんだ皮膚に対して注射針を45度から90度の角度でまっすぐに刺します。
この角度で注入することにより、針が深すぎる筋肉層に達するのを防ぎ、薬剤が適切に皮下組織に吸収されるようになります。医師や看護師、薬剤師から指導された正しい角度を守ることが重要です。
ポイント3|同じ場所に連続で打たない
毎回同じ場所に注射を繰り返していると、その部分の皮下組織が硬くなったり、しこりのようなものができたりする「リポハイパートロフィー」という状態になることがあります。
皮膚が硬くなると、その場所から薬剤がうまく吸収されなくなり、血糖値のコントロールが不安定になるなど、薬の効果が弱まってしまう可能性があるため、注射する際は前回の注射箇所から指2〜3本分(約2〜3cm)は離すようにしましょう。お腹、太もも、上腕といった注射部位を順番に変えていく「ローテーション」を意識することが、安定した効果を得るために非常に大切です。
マンジャロ治療を始めるならミライメディカルクリニックがおすすめ
マンジャロダイエットに関心があり、手軽に始めたいとお考えであれば、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。オンラインでマンジャロの診察から処方、そして薬の受け取りまでをスムーズに行えます。
自宅や職場など、場所を選ばずに医師の診察を受けられるため、医療機関への移動時間や待ち時間を気にすることなく、ご自身の都合の良い時間にオンラインで相談が可能です。これは、ダイエットを継続していく上での大きな利便性と言えるでしょう。
また、オンライン診療でありながらも、医師による丁寧なカウンセリングと診察を受けることができます。マンジャロダイエットに関する疑問や不安をじっくりと相談し、ご自身の健康状態やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスを受けることができます。
なお、マンジャロ注射以外にも、リベルサスやメトホルミン、フォシーガなどの服用タイプの薬剤もあるため、医師と相談の上、ご自身に合ったものを検討してみてください。
まとめ|マンジャロは「全身に効く薬」痩せたい場所に打っても部分痩せはしない
マンジャロは注射した部位が局所的に痩せる効果は一切なく、有効成分が血液を通じて全身を循環することで食欲や代謝に働きかける薬剤です。効果は打つ場所ではなく血中濃度で決まるため、推奨部位のどこに注射しても結果は同じです。脂肪溶解注射との混同が誤解の原因となっています。
公式に推奨される注射部位は「お腹」「太もも」「上腕」の3か所で、使用者アンケートでは51.5%がお腹を最も使いやすいと回答しています。あごや顔など指定部位以外への注射は、血管や神経を傷つけるリスクがあり医療的にも危険なため絶対に避ける必要があります。
効果を最大化する正しい打ち方のポイントとして、常温に戻してから打つこと、皮膚をつまんで45〜90度の角度で注入すること、同じ場所に連続で打たないことが重要です。前回の注射箇所から2〜3cm離し、部位をローテーションすることで安定した効果が得られます。
ミライメディカルクリニックのようなオンライン診療専門クリニックなら、正しい注射方法の指導動画や専門医への相談体制が整っており、全国どこからでも安心して治療を始められます。治療を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
