「マンジャロの処方を受けたけれど、自分で注射をするのは初めてで不安」「正しい使い方がわからず、失敗しないか心配」そんな思いを抱えている方も多いはず。しかし、マンジャロの注入器「アテオス」は患者さん自身が簡単に操作できるよう設計されており、正しい手順を理解すれば誰でも安全に使用することができます。
この記事では、マンジャロの基本的な使い方から注射時の注意点、よくある疑問への回答まで、安心して治療を始められるよう詳しく解説します。初めての自己注射でも迷わず行えるよう、ぜひ参考にしてください。
※本記事に掲載されている体験談や口コミは、あくまで個人の感想です。効果・効能には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。また、本記事の内容は医学的アドバイスではありませんので、使用を検討される際は必ず医師にご相談ください。
目次
マンジャロの使い方!自己注射の基本4ステップ

マンジャロは「アテオス」という専用のペン型注入器を用いて、週に1回、ご自身で皮下注射を行います。操作は非常にシンプルに行えるように設計されていますが、安全かつ効果的に治療を進めるためには、正しい手順を理解することが不可欠です。ここでは、注射の準備から後片付けまでの基本的な4つのステップを解説します。
参考:日本イーライリリー「マンジャロ®皮下注アテオス®を使用される患者さんへ」
注射前の準備(薬剤確認・手洗い・アルコール綿)
まず注射を始める前に、冷蔵庫から取り出したマンジャロの注入器(アテオス)が、医師から処方された正しい用量であるかを目視で確認します。薬剤に濁りや変色、浮遊物がないかもチェックしましょう。
準備が整ったら、石鹸と流水で手指をきれいに洗い、清潔な状態にします。最後に、注射部位を消毒するためのアルコール綿を用意すれば、準備は完了です。
注射部位の選び方(お腹・太もも・上腕)
マンジャロの注射は、皮下脂肪が豊富な「腹部(おへその周り5cmは避ける)」「太もも(前側や外側)」「上腕(二の腕の裏側)」のいずれかに行います。毎回同じ場所に注射すると皮膚が硬くなることがあるため、前回注射した場所から少なくとも3cmは離すようにしましょう。
部位を計画的に変更(ローテーション)することが大切です。どの部位を選ぶか迷った際は、ご自身で注射しやすく、皮膚の状態が良い場所を選ぶとよいでしょう。
ペン型注射器の使い方(針の装着から注射まで)

準備が整ったら、注入器のキャップを外し、専用の注射針をまっすぐに取り付けて外側のキャップを外します。次に、注射部位に側面を押し当てロックを解除します。
注入ボタンを押して注射したら、ボタンを押して『カチッ』音がするまで保持してください。
注射後の処理(針の廃棄・部位チェック)
注射が終わったら、針に外キャップをかぶせて注入器から取り外し、自治体のルールに従って針などの医療廃棄物専用の廃棄容器に入れます。使用済みの注入器本体は、針がなければ家庭ごみとして廃棄可能です。
最後に、注射した部位から出血がないかを確認し、もし出血があれば清潔なガーゼやコットンで数秒間軽く押さえます。注射部位をもむ必要はありません。
自己注射で不安に感じることは?副作用への不安が最多の34%

上記は、編集部が独自におこなった「マンジャロ使用者200人へのアンケート」の結果です。「自己注射で最も不安に感じたことは?」という質問に対し、最も多くの人が挙げた不安は「副作用」で、全体の34.0%を占めました。
僅差で続いたのが「痛み(29.0%)」と「注射手技の失敗(28.5%)」です。針を刺すことへの直接的な痛みや、自分で正しく注射できるかという操作面での不安が、副作用と並んで大きなハードルとなっていることがうかがえます。その他、「針への恐怖心(4.5%)」や「注射部位の感染(4.0%)」といった、より具体的な不安を挙げる声もありました。
このように、副作用、痛み、手技という3つの不安が全体の9割以上を占めていますが、これらの不安は、治療を始める前に医師や看護師から十分な説明を受け、正しい知識とサポートを得ることで、その多くが解消できるものです。
調査テーマ:マンジャロダイエットについて
実施期間:2025年9月6日〜2025年9月8日
調査方法:クラウドワークス
対象者:マンジャロ使用経験者(男女含む)
回答数:200名
※本アンケートは編集部が独自に実施したものです。調査内容には効果・副作用・費用・満足度などが含まれます。個人の感想や経験に基づく回答であり、効果には個人差があります。
マンジャロを正しく使うための注意点3つ
マンジャロの効果を最大限に引き出し、安全に治療を継続するためには、日々の使い方で守るべきいくつかの重要な注意点があります。ここでは特に大切な3つのポイントを解説します。
注意点1|同じ場所に続けて打たない(部位ローテーションが必要)
マンジャロを毎週同じ場所に注射し続けると、その部分の皮膚や皮下組織が硬くなる「リポハイパートロフィー」という状態を引き起こす可能性があります。皮膚が硬くなると、薬の吸収が不安定になり、効果が弱まったり、逆に効きすぎてしまったりする原因となるのです。
これを防ぐため、腹部、太もも、上腕といった注射部位を計画的に変える「部位ローテーション」を必ず実践しましょう。前回の注射箇所から数cm離すだけでも効果があります。
注意点2|打ち忘れ時の正しい対応方法を知っておく
週に1回の注射であるため、うっかり打ち忘れてしまうことも考えられます。打ち忘れに気づいた際の対応は、次の注射予定日までの残り時間によって異なります。次の予定日まで4日以上(96時間以上)ある場合は、気づいた時点ですぐに注射し、その日を新たな起算日として週1回のスケジュールを再開します。
もし次の予定日まで4日未満(96時間未満)しかない場合は、忘れた分はとばして、次の決まった予定日にいつも通り注射してください。2回分を一度に注射することは絶対に避けてください。
注意点3|副作用や体調変化があったときは医師に相談しよう
マンジャロの使用中に吐き気や便秘、下痢といった副作用や、予期せぬ体調の変化を感じた場合は、自己判断で服用を中断したりせず、速やかに処方を受けた医師やクリニックに相談することが重要です。特に、激しい腹痛や嘔吐が続く場合は、まれに重篤な副作用(急性膵炎など)の可能性も考えられます。
医師に相談することで、症状を和らげる薬を処方してもらえたり、適切な対処法の指導を受けられたりするため、不安や苦痛を我慢せずに専門家の判断を仰ぎましょう。
マンジャロの処方なら、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめ
マンジャロダイエットに関心があり、手軽に始めたいとお考えであれば、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。オンラインでマンジャロの診察から処方、そして薬の受け取りまでをスムーズに行えます。
自宅や職場など、場所を選ばずに医師の診察を受けられるため、医療機関への移動時間や待ち時間を気にすることなく、ご自身の都合の良い時間にオンラインで相談が可能です。これは、ダイエットを継続していく上での大きな利便性と言えるでしょう。
また、オンライン診療でありながらも、医師による丁寧なカウンセリングと診察を受けることができます。マンジャロダイエットに関する疑問や不安をじっくりと相談し、ご自身の健康状態やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスを受けることができます。
なお、マンジャロ注射以外にも、リベルサスやメトホルミン、フォシーガなどの服用タイプの薬剤もあるため、医師と相談の上、ご自身に合ったものを検討してみてください。
マンジャロの使い方に関するよくある質問(Q&A)
ここでは、マンジャロの自己注射に関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で解説します。
- マンジャロは自分で簡単に打てる?
- はい、マンジャロの注入器「アテオス」は、患者さん自身が簡単かつ安全に操作できるように設計されています。針は非常に細く、注入ボタンを押すだけで自動的に注射が完了するため、初めての方でもほとんど失敗することはありません。
処方時には、医師や看護師が実物やトレーニングキットを用いて丁寧に使い方を指導してくれるため、安心して始めることができます。
- 注射時の痛みを減らす工夫はある?
- 注射針は極細のため、痛みはほとんど感じないか、感じてもごくわずかです。痛みをさらに軽減するためには、いくつかの工夫があります。
まず、注射器を冷蔵庫から出して15分〜30分ほど室温に置き、薬液の温度を常温に近づけることで、注入時の刺激を和らげることができます。また、注射部位の皮膚をつまんで少し持ち上げ、リラックスして針を刺すと痛覚が鈍くなると言われています。
- 旅行や外出時はどうすればいい?
- マンジャロは2〜8℃での冷蔵保存が基本ですが、未使用のものであれば30℃以下の室温で最大21日間保管することが可能です。そのため、短期の旅行や外出であれば、保冷バッグなどを使わずにそのまま持ち運ぶこともできます。
ただし、一度でも30℃を超えた場合や、21日以上室温で保管した場合は使用できません。長期の旅行になる場合は、保冷バッグと保冷剤を用意して、温度管理に注意しながら携帯する必要があります。
まとめ|マンジャロの使い方は正しい知識で安心に
マンジャロの自己注射は、専用のペン型注入器「アテオス」を使用することで、誰でも簡単かつ安全に行うことができます。注射前の準備から注射後の処理まで、基本的な4つのステップを正しく理解し実践すれば、初めての方でも不安なく治療を継続できるでしょう。
治療を成功させるためには、同じ場所への連続注射を避ける部位ローテーション、打ち忘れ時の適切な対応、副作用や体調変化があった際の速やかな医師への相談という3つの注意点を守ることが重要です。
自己注射に対する不安の多くは、副作用・痛み・手技に関するものですが、これらは医師や看護師からの十分な説明と正しい指導によって解消できるものです。痛みはほとんど感じない程度の極細針が使用され、操作も非常にシンプルに設計されています。
マンジャロ治療では、正しい使い方を身につけることが安全で効果的な減量への第一歩となります。分からないことや不安に感じることがあれば、遠慮なく医師に相談し、安心して治療に取り組みましょう。