妊娠中のつわりで「何を食べればいいかわからない」「キッチンに立つだけで気分が悪くなる」そんな日が続くと、心身ともに疲れてしまいます。
つわりの時期は、これまで通りに料理ができなくて当たり前です。栄養のことが気になっても、今は食べられるものを食べられる時に選べば問題ありません。
この記事では、つわりのタイプ別に合いやすい食事の考え方や、火を使わずに作れる簡単レシピ、料理の負担を減らす工夫もお伝えします。日々の食事を考える際のヒントとして、参考にしてください。
目次
つわり中のレシピは「食べられるものを食べられる時に」が基本
つわり中の食事に、厳密な正解はありません。
大切なのは、栄養の形にこだわるよりも、その時の体調に合わせて選ぶことです。
ここでは、つわりの時期に意識したい食事の考え方と、症状のタイプ別に合いやすいレシピの方向性を紹介します。
栄養バランスよりも今の体調を優先する
妊娠中は「バランスよく食べなければ」と意識しがちですが、つわりが強い時期は例外です。三食きちんと整えることや、主菜・副菜を揃えることにこだわる必要はありません。
一度に十分な量が食べられない場合は、少量を数回に分ける方法が現実的です。おにぎりを一口分だけ作る、クラッカーを数枚用意しておくなど、負担の少ない形で構いません。
ただし、水分補給は意識して続けてください。水やお茶が難しい場合は、ゼリーや氷など、取り入れやすい形で少しずつ補給することが重要です。
つわりのタイプ別で変わる「食べやすいレシピ」の方向性

つわりの出方には個人差があり、同じ人でも日によって感じ方が変わることがあります。
まずは「今の自分」に近い状態を確認してみましょう。
- 吐きづわり: 食べると吐いてしまう、水も飲むのがつらい
- 食べづわり: お腹が空くと気持ち悪くなる、常に何か口にしていたい
- 匂いづわり: ご飯が炊ける匂いや特定の香りで吐き気がする
タイプが混ざることもありますが、完璧に分類しようとしなくて構いません。
以下の表を参考に、今の自分に合いそうな食事の方向性を探してみてください。
▼タイプ別・食事の選び方早見表
| つわりのタイプ | 食事の方向性 | 例 |
|---|---|---|
| 吐きづわり | 喉越しがよく冷たいもの | ゼリー、冷やし麺、果物 |
| 食べづわり | 少量をこまめに | 一口おにぎり、クラッカー |
| 匂いづわり | 火を使わず匂いが出にくいもの | サンドイッチ、冷奴 |
どれか一つに当てはまらなくても問題ありません。複数のタイプが重なることもあれば、日によって変わることもあります。
大切なのは、「今日はこれならいけそう」と感じるものを基準に選ぶことです。レシピはあくまで目安として、その日の体調に合わせて取り入れてください。
吐き気がつらいときに意識して取り入れたいビタミンB6
ビタミンB6(ピリドキシン)は妊娠中の吐き気で医療でも用いられることがある栄養素です。食品から摂れる範囲で意識して取り入れる方法もあります。
<ビタミンB6を含む主な食材>
- バナナ(皮をむくだけで食べられる)
- 鶏ささみ(茹でて冷ませば匂いが出にくい)
- 鮭(匂いがつらい場合は避け、他の食品で代替して構いません)
- ブロッコリー(下茹でして冷蔵保存が可能)
これらを必ず食べなければならないわけではありません。口にできるものを優先しましょう。
サプリメントは用量によっては過剰摂取に近づくこともあるため、検討する場合は主治医に相談してください。

キッチンに立ちたくない時の「火を使わない・匂わない」簡単レシピ
つわりがつらい日は、料理の工程そのものが負担になります。
湯気や油の匂いを避けながら、できるだけ短時間で用意できる方法を選びましょう。
ここでは、火を使わずに作れるレシピや、市販品の上手な取り入れ方を紹介します。
湯気が出ない「和えるだけ・冷やして食べる」麺
冷たい麺類は、匂いが立ちにくく、喉越しもよいため取り入れやすい選択肢です。そうめん・冷やしうどん・冷製パスタなどは、具材を載せるだけでも一食になります。
麺はレンジ調理可能なものや冷凍麺を活用すると、コンロに立つ時間を短縮できるでしょう。味付けは、めんつゆにレモン汁や梅干しを加えるなど、酸味を取り入れると食べやすくなる場合があります。
立っているのがつらい日は、椅子に座りながら具材を載せるだけでも構いません。カット野菜やツナ缶を使えば、包丁を使わずに済みます。
火を使わない さっぱりとした副菜
麺だけでは物足りない時は、切るだけ・和えるだけで用意できる副菜を添えると負担が増えません。豆腐やトマト、きゅうりなどは水分も多く、つわり中でも取り入れやすい食材です。
<手間をかけずに作れる組み合わせの例>
- 冷奴+梅肉+大葉
- トマト+レモン汁+少量の砂糖
- きゅうり+塩昆布
いずれも調理時間がほとんどかからず、洗い物も最小限で済みます。冷たいまま食べることで匂いが立ちにくく、吐き気を刺激しにくい点もメリットです。
※妊娠中は食中毒を避けるため、生ものや加熱不十分な食品は控え、必要なものは十分に加熱してください。
空腹時の吐き気を防ぐ 一口サイズの軽食
空腹が吐き気の引き金になる場合は、少量をこまめに口にすると症状が和らぐことがあります。
<一口分で準備しやすい軽食>
- 一口サイズのおにぎり
- 小さく切った食パンやロールパン
- クラッカーやビスケット
- バナナなどの皮をむくだけで食べられる果物
枕元やリビングに少量置いておくと、急な不快感への備えになります。夜間や早朝に気分が悪くなる傾向がある場合は、寝る前に少し準備しておくと対応しやすくなります。
無理に量を増やす必要はありません。体調が許す範囲で、こまめに補うことを意識してください。
【番外編】料理を休んでコンビニエンスストア・冷凍食品を活用するコツ
「今日は何も作れない」と感じる日は、コンビニエンスストアや冷凍食品に頼っても問題ありません。
次のような食品は、準備の負担が少なく取り入れやすい選択肢です。
- 冷凍うどん(電子レンジで加熱するだけ)
- ゼリー飲料やカップスープ
- サンドイッチやカットフルーツ
- レトルトのおかゆ
選ぶ際は、匂いが強すぎないものや、少量ずつ食べられるものを目安にすると取り入れやすくなります。調理を控えること自体が、つわり期を乗り切るための工夫の一つです。
つわり中の料理をラクにする工夫
レシピを工夫しても、調理中の匂いや後片付けが負担になることがあります。
つわり期の体調に合わせて、料理に伴うストレスを減らす視点も大切です。
調理中の匂いをできるだけ出さない対策
匂いづわりがある場合、ご飯が炊ける蒸気や油の匂いだけでも強い不快感につながることがあります。
炊飯は外出中や家族が在宅している時間帯に任せる・換気扇を最大にする・調理中は別の部屋で過ごすなど、匂いに触れる時間を減らす工夫が有効です。また、排水口や生ごみの匂いにも敏感になりやすいため、ゴミはこまめに密閉して捨てる、消臭剤を活用するといった対策も役立ちます。
自分で火を使うのが難しい日は、冷凍食品や電子レンジ調理に切り替えることも現実的な選択です。
洗い物と後片付けの負担を減らす方法
調理後の洗い物は、つわり中の体には想像以上に負担になります。体調が悪い日は、使い捨ての紙皿や紙コップ、割り箸などを使って構いません。
盛り付けを一皿にまとめる「ワンプレート」にすれば、洗う食器の数を減らせます。ラップを敷いてから盛り付ける方法も、後片付けを簡単にする工夫の一つです。
生ごみは小袋に分けてすぐ密閉すると、匂いの広がりを防げます。完璧に片付けようとせず、「洗わなくて済む工程を増やす」意識で十分です。
家族にお願いするときに伝えておきたいポイント
つわりのつらさは外から分かりにくいため、困っていることを具体的に伝えておくとサポートにつながりやすくなります。
例えば、次のような点を共有しておくと安心です。
- 受け付けない匂いや食材
- 比較的食べやすいもの
- 気分が悪くなる場面(炊飯の蒸気、油の匂いなど)
買い物を頼む場合は、商品名やメーカーまで伝えるとミスマッチを減らせます。調理をお願いする際も、「換気扇を回してほしい」「別の部屋で調理してほしい」など、配慮してほしい点を言葉にして伝えることが大切です。

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まとめ
つわりの時期は、思うように食べられなかったり、料理が負担になったりすることも少なくありません。栄養の形にこだわらず、その日の体調に合わせて選ぶことが大切です。冷たい麺や火を使わない料理、市販品なども取り入れながら、「今日はこれなら食べられる」という感覚を基準に過ごしてください。
水分がほとんど取れない、吐き気が強く日常生活に支障が出ている場合は、我慢せず医療機関へ相談しましょう。つわりは個人差が大きく、医師のサポートで楽になることもあります。
