つわりがつらく、「点滴をすれば楽になるの?」「どれくらい効果が続くの?」と検索している方も多いのではないでしょうか。実際、点滴で一時的に体調が改善する人はいますが、感じ方には大きな個人差があります。
この記事では、つわりの点滴で期待できる効果や持続時間、効かないと感じる理由、点滴以外の医療的な選択肢までをわかりやすく解説します。
目次
つわりの点滴は本当に効果がある?どのくらい続く?

つわりで点滴を受けることを検討するとき、まず知っておきたいのは「点滴が何をしてくれるものなのか」という点です。
点滴の主な目的は、脱水・電解質・栄養の補正です。つわりがひどいと、食べられない・飲めない状態が続いて体内の水分や栄養が不足します。その不足を補うのが点滴の役割であり、つわりそのものを治す治療ではありません。
妊娠悪阻などで経口摂取が難しい場合は、電解質やビタミン(チアミンなど)を含む輸液によって水分や栄養状態を補正することが推奨されており、点滴は症状を管理・補正するための医療的なサポートとされています。
点滴を受けた後に「少し楽になった」と感じる人は多くいます。ただし、それは体の水分バランスが戻ったことによる改善であり、「吐き気が完全に消えた」「つわりが終わった」とは異なります。
「点滴を受ければすっかり治る」と期待しすぎてしまうと、効果を実感しにくく感じることもあるため、まずは点滴の目的を正しく理解しておくことが大切です。
参考:MSDマニュアル「妊娠悪阻」
つわりの点滴の効果時間は?何日もつ?
点滴を受けるうえで多くの方が気になるのが、「どのくらい楽な状態が続くのか」という点です。
実際の体感には幅があり、いくつかのパターンに分かれます。
効果を感じやすいのは直後〜半日程度
点滴直後から数時間のうちに「少し体が軽くなった」「倦怠感がやわらいだ」と感じる人もいます。これは、不足していた水分や電解質が補われたことで体の機能が回復してきた状態です。
ただし、吐き気そのものが完全に消えるわけではありません。「脱水が改善された分だけ楽になった」というイメージが近く、つわりの症状がゼロになるわけではないことが多いです。
| タイミング(目安) | 体感の一例(個人差あり) |
|---|---|
| 点滴直後〜2時間 | 倦怠感の軽減を感じる人もいる |
| 3〜6時間後 | 一時的に楽な状態が続く人もいる |
| 半日〜1日後 | 元の状態に戻りはじめる人が多い |
翌日まで楽な人とすぐ戻る人の違い
翌日まで比較的楽な状態が続く人もいますが、早い段階で元のつらさに戻るケースもみられます。数日間にわたって楽な状態が続く例もありますが、効果の持続には個人差が大きいのが実際です。
こうした違いが生まれる背景には、つわりの根本的な原因が点滴では解消されないことがあります。点滴で水分や電解質が補われても、吐き気を引き起こしているホルモンの影響そのものは続いているためです。
「何日ももつかどうか」を基準に考えるよりも、「つらいときに体調を立て直すための手段の一つ」と捉えるほうが、現実に近い理解といえるでしょう。

つわりの点滴が効かない・効果がないと感じる理由
「点滴をしたのにあまり変わらなかった」と感じる人も珍しくありません。
こうした背景には、つわり特有の体の仕組みがあります。
脱水は改善しても吐き気の原因は残るため
点滴の主な目的は脱水の補正です。水分と電解質が補われることで体の機能は回復しやすくなりますが、吐き気の原因そのものが取り除かれるわけではありません。
吐き気が続いていると「効いていない」と感じやすいですが、点滴が担う役割はあくまで「体内環境を整えること」です。「吐き気を止める薬」とは異なる、ということを理解しておくと、効果の感じ方への見方が変わります。
ホルモンの影響が強い時期は変化を実感しにくい
妊娠初期はhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)などのホルモンが急激に増加する時期で、この変化がつわりの大きな原因の一つと考えられています。
ホルモンの影響が強い時期は、水分補正だけでは体感が変わりにくいことがあります。点滴を受けても「あまり効いた気がしない」と感じた場合、それはホルモンの影響が強い時期にあたっているためであり、体に異常があるわけではありません。
吐き気止めなしの点滴では効果が乏しいことも
補液(水分・電解質の補給)だけを目的とした点滴では、吐き気の改善は期待しにくいです。吐き気止め(制吐薬)が含まれていない場合、水分は補われても吐き気はほとんど変わらないと感じることがあります。
医療機関によって点滴の内容は異なり、制吐薬が一緒に使われないこともあります。「点滴を受けたのに効かなかった」という経験がある場合は、点滴の内容や併用薬について医師に確認してみるのも一つの方法です。
吐き気止め入り点滴は効果が違う?
点滴には、水分補正だけを目的としたものと、吐き気止めを併用するケースがあります。
それぞれ期待できることは少し異なります。
吐き気止めを併用するケース
吐き気止め(制吐薬)の一例として、メトクロプラミド(商品名:プリンペランなど)が使われることがあります。こうした薬を点滴と併用することで、吐き気がやわらぐ可能性があります。
使用される薬は、症状の程度や妊娠週数、体の状態などを踏まえて医師が判断するものです。希望を伝えることはできますが、すべてのケースで併用されるとは限りません。
| 点滴の種類 | 主な目的 | 吐き気への効果 |
|---|---|---|
| 補液のみ | 脱水・電解質の補正 | 直接的な吐き気改善は限定的 |
| 補液+制吐薬 | 脱水補正+吐き気の緩和 | 吐き気が和らぐ人もいる |
薬入りでも完全に症状が消えるわけではない
制吐薬を使っても、つわりの症状が完全になくなるわけではありません。あくまで「吐き気をやわらげる」ことを目的とした手段であり、個人差も大きいです。
一つの方法で完全に解決しようとするよりも、点滴・内服薬・生活上の工夫を組み合わせて対応していくのが一般的なアプローチです。
点滴以外に治療法はある?つわりがつらいときの医療的な選択肢
つわりの治療は点滴だけではありません。内服できる状態であれば、飲み薬が使われることもあります。メトクロプラミドのような吐き気止めは、点滴だけでなく内服薬として処方される場合もあります。
また、海外ではドキシラミンとピリドキシン(ビタミンB6)を有効成分とする配合薬(例:ボンジェスタ)が用いられており、つわりの症状緩和を目的とした選択肢の一つとして知られています。
症状の程度や妊娠週数、体の状態によって合う方法は異なるため、医療機関で状態を確認しながら、複数の方法を組み合わせて対応していくのが基本的な考え方でしょう。
「点滴しかない」と思い込まず、「今の自分の状態に合った選択肢があるかもしれない」と知っておくだけでも、受診へのハードルは少し下がります。つらさが続いている場合は、一人で抱え込まず、医療機関への相談を検討してみてください。

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※ボンジェスタは日本国内未承認の医薬品です。自由診療のため公的医療保険は適用されず、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
まとめ
点滴はつわりを治すものではなく、脱水・電解質・栄養を補正して体調を支える医療的な手段です。「効かなかった」と感じる理由は、点滴が吐き気の根本原因(ホルモン変化など)に直接作用しないためであり、体に異常があるわけではありません。
吐き気止めを併用する点滴や内服薬など、点滴以外の選択肢もあります。つらさが続く場合は、点滴や薬など医療の選択肢について医師に相談してみてください。
