妊娠10週目を迎え、妊娠生活にも少し慣れてきた頃ではないでしょうか。この時期は依然としてつわりのピークが続いていますが、多くの妊婦さんにとって、少しずつ症状に変化が現れ始める時期でもあります。
この記事では、妊娠10週目におけるつわりの特徴と対策、そしてお腹の中の赤ちゃんの成長について詳しくご紹介します。つらいつわりを乗り越えるヒントとなれば幸いです。

目次
妊娠10週目はつわりの波が出てくる時期
妊娠10週目。つわりはまだピークが続く時期で、多くの妊婦さんが吐き気や嘔吐などのつらい症状に悩まされます。しかし、この時期は赤ちゃんの成長が著しく、赤ちゃんが成長している証でもあります。
また、人によっては妊娠10週目でつわりが落ち着いてくることもあります。以前は何も食べられなかったのに、特定のものが食べられるようになったり、吐き気の回数が減ったりするケースです。
以前は一日中気分が悪かったのに、朝だけ、あるいは夕方だけなど、気分が悪い時間が短くなるのもつわりが軽くなってきたサインかもしれません。以前は全く受け付けなかった匂いも、少しずつ大丈夫になってくるなど、少しずつ変化を感じられるでしょう。
つわりが完全に消えてしまうわけではなく、波があるように感じられる方もいます。比較的穏やかな日が続いたと思ったら、また数日つわりがぶり返すといったように、症状に波がある場合もあるため、油断せずにゆっくり休むようにしてください。
妊娠10週目はどの程度?つわりのピークは妊娠8週〜10週目頃
つわりのピークは一般的に妊娠8週目から10週目頃と言われています。10週目では、症状に波が出てくることがあります。

(編集部作成)
軽いつわりは、一般的に病気と定義されることはありませんが、重度の場合は「妊娠悪阻」という病気として定義されることもあります。食事や水分が十分に取れないと胎児に影響を与える可能性もありますので、遠慮なく医師に相談しましょう。
妊娠10週目のつわり対策3つ
妊娠10週目頃はまだつわりに悩まされている妊婦さんも多い時期です。ここでは、症状に波が出てくる時期を少しでも楽に乗り切るための対策を3つ紹介します。
対策1|少しずつ通常の食事に戻していく
つわりがひどい時は、とにかく食べられるものを少量ずつ口にするだけでも大丈夫です。少しずつ症状が落ち着いてきたら、徐々に栄養バランスの取れた食事に戻していくように心がけましょう。消化の良いものから始め、徐々に品数を増やしていくのがおすすめです。
余裕がでてきたら、以下のような食材を意識的に取り入れてみましょう。
- 炭水化物:お粥、うどん、食パン
- たんぱく質:豆腐、鶏むね肉、白身魚
- ビタミン・ミネラル:野菜、果物
対策2|体調の波に合わせて生活する
つわりの症状は、日によって、また1日の中でも変化することがあります。体調が良い時は少しずつ活動を再開し、悪い時は無理せず休むようにしましょう。
睡眠不足は大敵です。症状が軽くなってきたとしても十分な睡眠時間を確保し、昼寝を取り入れるのも効果的です。また、ストレスもつわりを悪化させる要因となります。体調が良くなってきたからと無理せずに、リラックスできる時間を持つようにしましょう。
対策3|軽い運動を取り入れてみる
体調が良くなってきたら、少しずつ軽い運動を取り入れてみましょう。短い散歩から始めて、ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことで、気分転換にもなります。
運動する際は、体調に気を付けながら、こまめに休憩を挟むようにしましょう。マタニティヨガやスイミングもおすすめです。筋肉の緊張をほぐすことで、残っているつわりの不快症状も軽減することがあります。
妊娠10週目の赤ちゃんの状態
妊娠10週目の赤ちゃんは、目覚ましい成長を遂げています。大きさはイチゴほどになり、頭からお尻までの長さは約3cm、体重は約10gです。小さな頭は丸みを帯び、顔の器官もよりはっきりしてきます。手足の指は分かれ始め、爪も形成され始めます。
体の基本的な器官はほぼ完成し、内臓器官も機能し始めます。心臓の鼓動は力強くなり、超音波検査で確認できるようになります。神経系も発達し、脳の構造が形成され始めます。また、手足を動かすようになりますが、まだ微細な動きです。
この時期は、赤ちゃんの器官形成が最も活発な時期であり、薬や放射線の影響を受けやすい時期でもあります。妊婦さんは、体調に気を付けて、バランスの取れた食事や十分な休息を心がけることが大切です。
まとめ
妊娠10週目は、つわりのピークが続く時期ですが、多くの妊婦さんにとって少しずつ変化が見え始める時期でもあります。特定の食べ物が食べられるようになったり、気分が悪い時間帯が限定されてきたり、症状に波が出てくることが特徴です。この時期は完全にすっきりというわけではなく、良い日と悪い日の波があるため、体調に合わせた生活が大切です。
つわり対策としては、症状が和らいできたら少しずつ通常の食事に戻していく、体調の波に合わせて活動と休息のバランスを取る、体調が良くなってきたら軽い運動を取り入れる、などが効果的です。
一方で赤ちゃんは目覚ましい成長を遂げ、大きさはイチゴほど(約3cm、約10g)になります。顔の器官がはっきりし、手足の指も分かれ始め、爪も形成されます。内臓器官も機能し始め、心臓の鼓動は力強くなります。この時期は器官形成が最も活発な時期であるため、妊婦さんはバランスの良い食事と十分な休息を心がけることが大切です。
つわりは辛い症状ですが、少しずつ光が見え始める時期。赤ちゃんの成長を励みに、無理せず体調と向き合っていきましょう。