生理が来るツボとは?効果が期待できるツボ5選を紹介

毎月のこととはいえ、生理に関する悩みは尽きないものです。東洋医学では、体内を巡る「気・血・水」の流れが乱れることで、様々な不調が引き起こされると考えられています。生理不順も、適切なツボ刺激によって改善できるかもしれません。

本記事では、生理を促すツボとして特に効果が期待できる5つのツボを紹介します。それぞれのツボの位置や効果、正しい押し方について、分かりやすく解説します。ツボを試してみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

医師 新田凌也
当記事の監修医師
医師:新田 凌也
島根大学医学部卒業卒業後、神戸大学医学部附属病院、丹波医療センター研修。ミライメディカルクリニックでオンライン診療全般を担当。

生理が来るツボとは?東洋医学の視点から解説

東洋医学では、体内の「気・血・水」の流れが「経絡(けいらく)」という通り道を通って全身を巡っています。ツボはこの経絡上の重要なポイントとされ、適切な刺激を与えることで体のバランスを整えることができるのです。

ツボを刺激することで、自律神経系の調整やホルモンバランスの改善、血行促進による子宮機能の活性化などの効果が期待できます。

生理周期が乱れる原因は様々ですが、自律神経やホルモンバランスの乱れが影響していることも多いため、継続的にツボを刺激することで、生理周期を正常に近づける効果があると考えられています。

ただし、ツボ押しはあくまでも補助的なものです。生理不順が続く場合は、医療機関への受診も検討しましょう。

生理が来る!?生理不順におすすめのツボ5選

生理を促すツボは、主に「血」の巡りを良くし、体のバランスを整えることで効果を発揮すると考えられています。代表的なツボとしては、以下のものがあります。

三陰交(さんいんこう)

位置内くるぶしから指4本分上にあるツボ。

東洋医学では、三陰交は「肝」「脾」「腎」の3つの経絡が交わる重要なツボとされています。血の巡りを良くし、ホルモンバランスを整える効果があるとされ、生理不順、生理痛、更年期障害などに効果が期待できるでしょう。特に、冷え性やむくみ、PMS(月経前症候群)の緩和にも効果が期待できます。

血海(けっかい)

位置膝のお皿の内側、指3本分上にあるツボ。

血海は、文字通り「血の海」という意味があり、血の巡りに関係する重要なツボとされています。子宮周辺の血流を改善し、生理不順、生理痛、貧血などに効果が期待できるでしょう。特に、生理量が少ない、または生理が遅れている場合に効果が期待できます。

太衝(たいしょう)

位置足の甲、親指と人差し指の骨の合流点から、指2本分上にあるツボ。

太衝は、肝経のツボであり、気の流れをスムーズにし、ストレスを解消する効果があります。

イライラやPMS(月経前症候群)など、精神的な不調に伴う生理不順に効果が期待できるでしょう。自律神経のバランスを整え、リラックス効果も期待できます。

関元(かんげん)

位置おへそから指4本分下にあるツボ。

関元は、丹田とも呼ばれ、生命エネルギーの源となる重要なツボとされています。ホルモンバランスを整え、生理不順や生理痛、冷え性などに効果が期待できるでしょう。また、婦人科系の疾患にも効果があるとされています。

至陰(しいん)

位置足の小指の外側、爪の生え際にあるツボ。

至陰は、膀胱経のツボであり、全身の気の流れを調整し、生理を促す効果があるとされています。生理不順や逆子にも効果が期待できるでしょう。また、冷え性やむくみの改善にも効果があるとされています。

生理を早く来させるツボの正しい押し方

ツボ押しは、リラックスした状態で行うことが大切です。緊張した状態で行うと、筋肉が硬くなり、ツボへの刺激が伝わりにくくなります。また、強い力で押すと、痛みを感じたり、皮膚を傷つけたりする可能性があります。気持ち良いと感じる程度の強さで押しましょう。

ツボの押し方
  1. 息を吐きながら、気持ち良いと感じる程度の強さで3~5秒押します。
  2. ゆっくりと息を吸いながら、力を抜きます。
  3. これを5回程度繰り返します。

押す時間は、1つのツボにつき1~2分程度が目安です。毎日続けることで、より効果が期待できます。なお、発熱や炎症がある場合は、ツボ押しを避けてください。

ツボ押し以外で生理を促す方法

生理不順が続く場合は、ツボ押しだけでなく、生活習慣の見直しや医療機関への相談も検討しましょう。

生理を促す方法1|ストレス管理や規則正しい生活習慣を心がける

ストレスや不規則な生活は、ホルモンバランスを崩し、生理不順を引き起こす原因となります。十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動などを心がけ、規則正しい生活習慣を送りましょう。

また、リラックスできる時間を作ることも大切です。ヨガや瞑想、アロマテラピーなどを取り入れて、ストレスを解消しましょう。

生理を促す方法2|漢方薬で根本改善を目指す

漢方薬は、体の内側からやさしく働きかけ、生理不順を根本的に改善する効果が期待できます。生理不順の原因や体質に合わせて、適切な漢方薬を処方してもらうことが重要です。漢方薬局や漢方医に相談してみましょう。

生理を促す方法3|婦人科でホルモン治療を受ける

ホルモンバランスの乱れが原因で生理不順が起こっている場合は、婦人科でホルモン治療を受けるという方法もあります。ホルモン治療では、不足しているホルモンを補ったり、ホルモンバランスを整えたりする薬を服用します。

生理不順が続く場合は、一度婦人科を受診し、医師に相談してみてください。

まとめ

生理が来るツボについて詳しく解説しました。生理周期の乱れは、体内の「気・血・水」の流れの乱れと関連していると考えられ、適切なツボ刺激によってそのバランスを整えることができます。

特に重要なツボとして、三陰交、血海、太衝、関元、至陰の5つを紹介しました。これらのツボは、血の巡りを改善し、ホルモンバランスを整え、自律神経系の調整に効果があるとされています。ただし、ツボ押しを行う際は、強すぎる刺激を避け、リラックスした状態で気持ちの良い強さで行うことが大切です。

ツボ押しはあくまでも補助的な対策の一つであり、生理不順の改善には総合的なアプローチが必要です。生理が来ない場合は、ストレス管理や規則正しい生活習慣の確立、必要に応じて漢方薬の服用や婦人科でのホルモン治療などを検討してみてください。

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