オセルタミビル

販売名オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」
有効成分オセルタミビルリン 98.5mg(オセルタミビルとして75mg)
添加剤カプセル内容物:クロスカルメロースNa、タルク、部分アルファー化デンプ ン、ポビドンカプセル本体:酸化チタン、酸化鉄、三二酸化鉄、ゼラチン、ラウリル硫酸 Na

※引用:くすりのしおり「オセルタミビルカプセル75mg」

オセルタミビルは、インフルエンザ治療薬「タミフルカプセル」の有効成分と同じ成分を含むジェネリック医薬品(後発医薬品)です。ウイルスの増殖を抑え、症状の軽減に役立つとされています。

オセルタミビルの効果とは?

インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因の感染症で、1〜3日の潜伏期間の後に高熱を伴って急激に発症し、全身倦怠感や食欲不振などの全身症状が強く現れます。

稀に肺炎や脳炎などを合併して重症化することもあります。

▼インフルエンザの諸症状

全身症状呼吸器症状
高熱(38度以上)
悪寒(寒気)
頭痛全身の倦怠感(だるさ)
筋肉痛食欲不振

喉の痛み
鼻水

インフルエンザウイルスは、体内で増殖する際、「ノイラミニダーゼ」という酵素を使って、感染した細胞から飛び出し、他の細胞に広がっていきます。

オセルタミビルの有効成分であるオセルタミビルリン酸塩は、インフルエンザウイルスの表面にあるノイラミニダーゼという酵素を阻害することで、ウイルスの増殖を抑える効果があります。

適切に服用することで、以下のような効果が期待できます。

  • 発熱期間の短縮:通常、服用しない場合と比べて発熱期間を1〜2日程度短縮させるとされています。
  • 諸症状の軽減: 咳、喉の痛み、鼻水、筋肉痛などのインフルエンザ特有の辛い症状を和らげます。
  • 重症化・合併症の予防:肺炎などの二次感染や、重篤な合併症のリスクを減らす効果が期待できます。

オセルタミビルの適応

オセルタミビルは以下のように、インフルエンザの治療だけでなく予防や疑い段階でも処方されることがあります。

  • インフルエンザウイルス感染症A型・B型
  • インフルエンザ発症予防
  • インフルエンザみなし陽性(インフルエンザの流行時期に典型的なインフルエンザ症状が見られた場合、医師の判断により、流行状況や症状の強さなどを総合的に評価したうえで、検査前でも処方される場合があります。)
  • インフルエンザ偽陰性(インフルエンザは発症後~24時間はウイルス量が少なく、検査をしてもウイルスを検出できないことがあり、医師の判断により、流行状況や症状の強さなどを総合的に評価したうえで、検査結果が陰性でも処方される場合があります。)

オセルタミビルの服用方法

治療の場合

通常、成人及び体重37.5kg以上の小児は、1日2回、5日間経口投与します。

コップ1杯の水またはぬるま湯で内服してください。

  • 服用開始のタイミング: 症状が出てから48時間以内に服用を開始することが重要です。48時間を過ぎてからの服用では、十分な効果が得られない可能性があります。
  • 飲み切ることが重要: 熱が下がったり症状が軽くなったりしても、体内にウイルスが残っている可能性があります。自己判断で中断せず、必ず5日間分を飲み切ってください。
  • 耐性ウイルスの防止: 服用を途中でやめると、ウイルスが薬に対して抵抗力を持つ「耐性ウイルス」に変化する原因となります。

予防の場合

・成人: 1回1カプセルを1日1回、7〜10日間服用します。
・体重37.5kg以上の小児: 1回1カプセルを1日1回、10日間服用します。

原則として、インフルエンザ感染者に接触してから2日以内に服用を開始する必要があります。

オセルタミビルカプセルの副作用

オセルタミビルの副作用の多くは軽度で一過性のものですが、稀ではあるものの、重篤な副作用が報告されています。

主な副作用

発生頻度部位と副作用
0.1%以上・消化器:下痢(0.9%)、腹痛(0.6%)、悪心(0.5%)、嘔吐・神神経系:めまい、頭痛、不眠症・腎臓:蛋白尿・皮膚:発疹・肝臓:ALT増加・その他:低体温
0.1%未満・消化器:口内炎(潰瘍性を含む)、食欲不振、腹部膨満、口腔内不快感、便異常・皮膚:蕁麻疹・精神神経系:傾眠、嗜眠、感覚鈍麻・循環器:動悸・肝臓:γ-GTP増加、Al-P増加、AST増加・眼:眼痛・その他:血中ブドウ糖増加、背部痛、胸痛、浮腫

重大な副作用

重大な副作用には以下のものがあります。

異常行動や精神・神経症状については、オセルタミビル服用との因果関係が不明確なものの、特に小児・未成年者の場合服用開始後少なくとも2日間は、保護者等が患者さんの行動を注意深く観察し、事故防止に努める必要があります。

症状が見られた場合は直ちに医療機関にご相談ください。

重大な副作用症状の具体例(特に注意が必要なもの)
ショック、アナフィラキシー蕁麻疹、顔面・喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、全身のむくみ、冷や汗、意識障害など
肺炎咳や痰、胸の痛み、呼吸困難、発熱の持続など
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸全身のだるさ、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる、尿の色が濃くなる
皮膚粘膜眼症候群 (SJS)、中毒性表皮壊死融解症 (TEN)高熱、目の充血、唇や全身の皮膚に水ぶくれやただれ、広範囲な皮膚の剥がれ
急性腎不全尿量の減少、むくみ、倦怠感
出血性大腸炎激しい腹痛、頻繁な下痢(血便を伴うこともある)
精神・神経症状、異常行動意識障害、せん妄、幻覚、妄想、痙攣、異常行動(飛び降りる、走り出すなど)

特定の背景がある場合の注意事項

以下の背景がある方の内服には注意事項があります。

1.高度の腎機能障害患者

オセルタミビルは主に腎臓から排泄されます。そのため、腎機能が低下している方など、薬の代謝や排泄に影響が出る可能性のある方は、薬の排泄が遅れるため、体内に薬が蓄積しやすくなり、副作用のリスクが高まる可能性があります。

必ず自己判断での内服は避け、医師の指示に従いましょう。

2.妊婦・授乳中の方

・妊婦:妊娠中にオセルタミビルを服用した場合の安全性は確立されていませんが、インフルエンザが重症化するリスクも考慮されます。治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ使用されます。

・授乳婦:少量ですが母乳中に移行することが報告されています。服用中は授乳を避けるか、治療の必要性を考慮して慎重に判断されます。

3.子ども

体重が37.5kg未満の子どもや、カプセルを飲み込むのが難しいお子さんには、カプセルをそのまま使用せず、水に溶かして飲めるドライシロップ剤が主に処方されます。

子どもでも、体重が37.5kg以上あり、カプセルを問題なく飲み込める場合は、成人と同じくオセルタミビルが処方されることがあります。

4.高齢者

一般に、高齢者では生理機能(特に腎機能)が低下していることが多いため、薬の血中濃度が高くなりやすい傾向があります。

高齢者で腎機能低下が疑われる場合は減量等の措置が検討されるため、医師の指示のもと内服しましょう。

5.ワルファリン(抗凝固薬)を内服中の方

血液を固まりにくくする薬「ワルファリン」を服用している方も注意が必要です。

タミフルとワルファリンを併用することでワルファリンの抗凝固作用が増強される可能性があるため、内服には注意が必要です。

継続して飲んでいる薬がある場合は、事前に医師に伝えましょう。

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診察後はレターパックで郵送され、最短当日発送で内服薬を受け取ることが可能です。
電話で気軽に診察を受けられるので、担当医師以外と顔を合わせる必要もありません。

オセルタミビルカプセルの服用に興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

オセルタミビルカプセルに関するよくある質問

オセルタミビルに関するよくある質問とその回答を紹介します。

効果が出るまでどれくらい時間がかかりますか?
オセルタミビルは、服用後すみやかに体内に吸収され、インフルエンザウイルスの増殖を抑え始めます。
臨床的には、服用開始から約24時間~48時間(1日~2日)程度で、発熱期間の短縮や、鼻水・関節痛などの症状が改善に向かうことが期待されます。

ただし、服用したからといってすぐに熱が下がるわけではありません。効果の感じ方には個人差がありますし、服用開始が遅れた場合(発症から48時間近く経っている場合)は、効果の現れ方が緩やかになることがあります。
ジェネリックですが、タミフルと同じ効果がありますか?
同じ有効成分(オセルタミビルリン酸塩)を同量含んでおり、効能・効果、用法・用量は先発品のタミフルと同じです。
厚生労働省の承認を得て製造されているため、安心して服用できます。
飲み忘れた場合はどうすればいいですか?
飲み忘れに気づいた時点で、できるだけ早く1回分を服用してください。
絶対に2回分を一度に飲まないように注意してください。

次の服用時間が近い場合(目安として4時間以内)は、飲み忘れた分は飲まずにスキップし、次の服用時間から通常の量を服用してください。
服用してすぐに熱が下がらないのはなぜですか?
解熱効果を感じない場合でも、薬が必ずしも効いていないわけではありません。タミフルはウイルスの増殖を抑える薬であり、即座に解熱させる薬ではありません。

個人差やインフルエンザの型、服用開始のタイミングなどにより、解熱に時間がかかることがあります。高熱が続く場合は、自己判断せず、再度医療機関にご相談ください。
妊娠中や授乳中に服用しても大丈夫ですか?
妊娠中のオセルタミビル服用は、安全性が確立されていません。
一方で、治療しないことでインフルエンザが重症化するリスクもあるため、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ使用されます。

授乳中は少量ですが、母乳中に移行する可能性があります。服用中は授乳を避けるか、治療上の必要性を考慮して慎重に判断されます。

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