フォシーガの副作用は?カンジダや腎臓へのリスクも解説

フォシーガは、ダイエット効果も期待できる糖尿病治療薬です。正しく服用すれば、血糖値をコントロールするだけでなく、体重減少効果も期待できますが、その副作用に不安を感じる方も多いはず。

この記事では、フォシーガの主な副作用や、ダイエット目的で服用する際の注意点、入手方法まで詳しく解説していきます。フォシーガの服用を検討している方は、是非参考にしてみてください。

フォシーガの主な副作用4つ

引用:医薬品医療機器総合機構「フォシーガ錠5mg、フォシーガ錠10mg

フォシーガは、糖尿病治療薬として処方されるSGLT2阻害薬の一種です。血糖値を下げる効果に加え、尿中に糖を排出することで体重減少効果も期待できることから、ダイエット目的での処方もされています。

しかし、フォシーガはあくまで医薬品であり、服用には注意が必要です。どのような副作用が起こり得るのかをしっかりと理解し、異変があれば速やかに医師へ相談しましょう。

副作用1|低血糖

フォシーガは血糖値を下げる薬であるため、低血糖の副作用が起こる可能性があります。

低血糖の症状としては、めまい、ふらつき、冷や汗、動悸などがあり、これらの症状が現れた場合は、すぐに糖分を摂取してください。万が一のために服用中は飴やジュースなどを携帯しておくと便利です。

副作用2|脱水症状

フォシーガは尿中に糖を排出することで血糖値を下げるため、尿量が増加して脱水症状を引き起こすことがあります。

脱水の症状としては、口渇、のどの渇き、尿量減少、倦怠感などがあります。脱水症状を予防するためには、こまめな水分補給が重要です。特に夏場や運動時は、意識して水分を摂るようにしましょう。

副作用3|膀胱炎やカンジダなどの感染症

フォシーガは尿中の糖が増えるため、膀胱炎やカンジダなどの感染症のリスクが高まることがあります。

膀胱炎の症状としては、排尿時の痛み、頻尿、残尿感などがあります。カンジダの症状としては、外陰部のかゆみ、おりものの増加などがあります。これらの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

副作用4|ケトアシドーシス

フォシーガはケトアシドーシスのリスクを高めることが報告されています。ケトアシドーシスは、血液中にケトン体という酸性物質が過剰に蓄積することで起こる病気です。

ケトアシドーシスの症状としては、吐き気、嘔吐、腹痛、倦怠感、意識障害などがあります。適切な治療を受けないと非常に危険な状態に陥る可能性がある合併症のため、これらの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

その他の副作用

フォシーガには、上記以外にも様々な副作用が報告されています。

部位自覚症状
全身けいれん、冷汗が出る、ふるえ、寒気、体がだるい、体に力が入らない、体重が減る、発熱、疲れやすい
頭部立ちくらみ、めまい、意識の低下
顔面血の気が引く
口や喉喉が渇く、吐き気、嘔吐
腹部お腹がすく、腹痛
背中背中を叩くと痛い
手・足手足がつる、手足のふるえ、脈が速くなる
皮膚陰部の皮膚が赤~赤紫色に腫れる、痛みを伴う水ぶくれ、ただれたりする
生殖器陰部の痛み

引用:医薬品医療機器総合機構「フォシーガ錠5mg、フォシーガ錠10mg

これらの副作用が現れた場合は、医師または薬剤師に相談するようにしましょう。また、フォシーガは腎臓に負担をかけることがあるため、腎臓病の方は注意が必要です。

フォシーガをダイエット目的で服用する際の注意点

ここでは、フォシーガをダイエット目的で服用する際の注意点を紹介します。健康的に痩せるために、しっかりと覚えておきましょう。

注意点1|こまめに水分補給をする

フォシーガは尿への糖の排出を促すことで血糖値を下げる薬ですが、その作用により体内の水分も同時に排出されてしまいます。

そのため、フォシーガを服用すると脱水症状を起こしやすくなるので注意が必要です。のどの渇きを感じなくても、こまめに水分を摂取するように心がけましょう。特に夏場や運動後は、より多くの水分が必要になります。

注意点2|バランスの取れた食事を心がける

フォシーガは食事療法や運動療法と併用することで、より効果的に体重を減らすことができます。しかし、フォシーガだけに頼って食事をおろそかにすると、栄養不足に陥ったり、かえって体重が増えてしまう可能性もあります。

そのため、フォシーガを服用している間も、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。野菜、果物、タンパク質、炭水化物をバランスよく摂取するようにしましょう。

注意点3|飲み過ぎ厳禁!適切な用量を守る

フォシーガは医師の指示に従って、適切な用量を服用することが重要です。フォシーガの飲み過ぎは、低血糖や脱水症状などの副作用のリスクを高める可能性があります。

自己判断で用量を増やしたり、服用回数を増やしたりすることは絶対にやめましょう。また、アルコールの摂取は副作用を悪化させる可能性があるため、控えるようにしてください。

フォシーガを処方してもらうならミライメディカルクリニックがおすすめ

フォシーガを処方してもらうなら、自宅や職場など、ご自身の都合の良い場所から診察を受けられるオンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。予約も比較的取りやすく、待ち時間が少ないというメリットがあります。

忙しくてなかなか病院を受診する時間が取れなかったり、ダイエット目的で来院するのに心理的な抵抗があるという方はぜひ利用してみてください。

フォシーガは、即効性のあるダイエット方法ではありません。効果を実感するには、ある程度の期間が必要となります。医師の指示に従って継続的に服用し、定期的な経過観察を心がけることが大切です。

参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について

フォシーガの副作用に関するよくある質問

ここでは、フォシーガの副作用に関するよくある質問とその回答を紹介します。

Q.フォシーガの副作用は腎臓に影響しますか?

A.はい。フォシーガは腎臓に作用して血糖値を下げるため、腎機能が低下している方は注意が必要です。

特に投与開始直後は急性腎障害のリスクがあり、一時的に腎機能が低下する可能性があります。尿量の減少、足のむくみなどに注意が必要で、症状が現れた場合は速やかに医師に相談しましょう。また、脱水による腎機能低下のリスクもあるため、十分な水分摂取が重要です。

腎機能が低下している方は、投与開始前および投与中は定期的に腎機能をチェックすることが推奨されているため、医師の指示に従って慎重に服用を検討してください

Q.フォシーガの副作用で死亡することはありますか?

A.フォシーガの副作用による死亡例は非常にまれですが、完全に否定することはできません。

フォシーガで報告されている重篤な副作用には、低血糖、脱水、ケトアシドーシス、腎盂腎炎、敗血症などがあります。これらの副作用は適切に対処しないと重症化し、最悪の場合、死亡につながる可能性があります。

適切に使用すれば、重篤な副作用のリスクは低いと考えられていますが、リスクを最小限に抑えるためには、医師の指示通りに服用し、少しでも体調に異変を感じたら、速やかに医療機関を受診しましょう。

Q.フォシーガと他の薬を併用しても大丈夫ですか?

A.フォシーガと他の薬の併用は、禁止されているわけではありませんが、注意が必要な組み合わせがいくつかあります。

併用注意薬剤具体例
糖尿病用薬インスリン製剤、スルホニルウレア剤、ビグアナイド系薬剤、GLP-1受容体作動薬
血糖降下作用を増強する薬剤β遮断薬、サリチル酸剤
血糖降下作用を減弱する薬剤副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、アドレナリン
利尿薬ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬

これらの薬剤とフォシーガを併用すると、低血糖のリスクが高まったり、フォシーガの効果が弱まったりする可能性があります。特に利尿薬との併用は脱水のリスクを高める可能性があるため、十分な水分補給が重要です。

ただし、併用が完全に禁止されているわけではありません。患者さんの状態や治療目的によっては、慎重に併用することもあります。

自己判断で薬の併用や中止をすることは危険ですので、他にも、常用薬やサプリメントがある場合は、必ず医師に相談してください。

まとめ

この記事では、糖尿病治療薬として知られるフォシーガの副作用について詳しく解説しました。フォシーガは血糖値を下げる効果がありますが、低血糖や脱水症状、感染症など、様々な副作用を引き起こす可能性があります。

特に、ダイエット目的でフォシーガを服用する場合は、こまめな水分補給やバランスの取れた食事を心がけるなど、注意が必要です。

フォシーガの服用を検討している方は、この記事で紹介した副作用や注意点をよく理解し、医師に相談の上、適切な服用方法を守ることが大切です。

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