フォシーガでダイエットできるってほんと?効果と副作用、メトホルミンやリベルサスとの違いも解説

糖尿病の治療薬として開発された「フォシーガ」。体重減少の効果が期待できるとして、ダイエット目的で処方してもらえることをご存知でしょうか。

この記事では、フォシーガが持つダイエット効果のメカニズムや、服用方法、副作用、他のダイエット薬との比較など、フォシーガダイエットについて詳しく解説していきます。効果が出るまでの期間、他のダイエット薬との併用についてもわかりやすく紹介します。

フォシーガダイエットを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

フォシーガはダイエット効果が期待できる糖尿病治療薬

引用:医薬品医療機器総合機構「フォシーガ錠5mg、フォシーガ錠10mg

フォシーガは、もともと2型糖尿病の治療薬として開発された薬です。腎臓に作用して尿中に糖を排出することで、血糖値を下げる効果があります。

体内の糖を排出することでカロリー消費につながり、ダイエットに効果的と期待されています。

でもダイエット目的は保険適用外!フォシーガの価格目安は14,000円〜19,000円程度

ダイエット目的で処方してもらう場合、フォシーガは保険適用外となります。自由診療のため、価格はクリニックによって異なる点に注意しましょう。

用量1ヶ月分の価格目安1錠あたりの価格目安
5mg錠14,000円程度(30錠)約466円
10mg錠19,000円程度(30錠)約633円

価格の目安としては、1ヶ月分(30錠)で14,000円〜19,000円程度です。5mg錠と10mg錠の2種類があり、通常5mgから服用を開始します。そして効果が不十分であれば10mgへの増量を検討するのが一般的です。

フォシーガの副作用は?低血糖や膀胱炎に注意

フォシーガを服用すると、人によっては副作用が現れることがあります。服用する際は以下の症状を把握しておきましょう。

低血糖フォシーガは血糖値を下げる薬なので、服用しすぎると低血糖を起こす可能性があります。特に、他の血糖値を下げる薬と併用している場合は注意が必要です。
脱水症状尿の量が増えることで、体内の水分が失われやすくなり、脱水症状を引き起こす可能性があります。
尿路感染症
(膀胱炎など)
尿中の糖が増えることで、細菌が繁殖しやすくなるため、尿路感染症のリスクが高まります。
性器感染症
(膣カンジダ症など)
尿中の糖が増えることで、性器周辺の環境が変化し、カンジダ菌などの真菌が繁殖しやすくなるため、性器感染症のリスクが高まります。
むくみフォシーガは、体内の水分量を変化させるため、むくみが現れることがあります。
ケトアシドーシス糖尿病の患者さんが、インスリンが不足した状態になると、体内でケトン体が過剰に作られ、血液が酸性に傾くケトアシドーシスという重篤な状態になることがあります。フォシーガは、ケトアシドーシスのリスクを高める可能性があります。

これらの副作用は個人差があり、必ずしも全ての人に現れるわけではありません。便秘や頻尿など、上記以外に報告されている副作用もあるため、少しでも異変を感じたら、速やかに医師へ相談しましょう。

フォシーガにダイエット効果があると言われるのはなぜ?

フォシーガは本来ダイエット薬として開発されたものではありませんが、ダイエット目的で処方されることもある薬です。ここでは、フォシーガがもつダイエット効果について詳しく紹介します。

ダイエット効果1|糖分を尿として排出する効果がある

先述の通り、フォシーガはもともと糖尿病の治療薬として開発されました。腎臓に作用することで、1日約85gのブドウ糖(約340kcal)を尿と一緒に排出するとされています。

食事で摂取した糖の一部は、通常であれば腎臓で再吸収されて血液中に戻りますが、フォシーガはこれを阻害して、体外に排出するため、カロリー消費につながると考えられています。

ダイエット効果2|体内脂肪を積極的に燃焼する効果がある

通常、体はエネルギー源として糖を優先的に利用しますが、フォシーガによって糖の排出が促されると、体はエネルギー源として脂肪を利用し始めます。このため、フォシーガは体内の脂肪燃焼を促進し、ダイエット効果につながると考えられているのです。

フォシーガ10mgを服用した場合、24週間の臨床試験では平均約3.17kgの体重減少効果。52週間の大規模調査では平均2.8kgの体重減少が報告されています。

参考:医薬品医療機器総合機構|アストロゼネカ「臨床に関する概括評価フォシーガ®錠

フォシーガとリベルサス、 メトホルミンの違いを徹底比較!

フォシーガ、リベルサス、メトホルミンは、いずれもダイエットにも効果が期待できる薬として注目されています。それぞれの違いは以下のとおりです。

フォシーガリベルサスメトホルミン
分類SGLT2阻害薬GLP-1受容体作動薬ビグアナイド薬
主な作用尿中に糖を排泄し、血糖値を下げる食欲抑制とインスリン分泌促進肝臓での糖生成を抑制
服用方法1日1回1日1回(空腹時)1日2~3回(食後)
主な副作用脱水、頻尿、性器感染症消化器症状、低血糖腹痛、下痢、低血糖
価格目安
(月あたり)
5mg、10mg:
14,000〜19,000円程度
3mg、7mg、14mg:
8,000〜30,000円程度
500mg:
3,000〜4,000円

これら3種類の薬はいずれも糖尿病治療薬として使用されていますが、作用や副作用、価格など多くの面で違いがあります。それぞれの違いを考慮し、個人の状態や目的、生活スタイルに合わせて最適な薬を選択することが重要です。

ダイエット目的でフォシーガの処方してもらうならミライメディカルクリニックがおすすめ

フォシーガは処方箋が必要な薬のため、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。しかし、忙しくてなかなか病院を受診する時間が取れない、ダイエット目的で来院するのに心理的な抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。

オンライン診療のミライメディカルクリニックであれば、自宅や職場など、ご自身の都合の良い場所から診察を受けることができます。また、予約も比較的取りやすく、待ち時間が少ないというメリットもあります。

フォシーガの服用を検討している方はぜひ利用してみてください。

参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について

フォシーガに関するよくある質問

フォシーガに関するよくある質問とその回答を紹介します。

フォシーガは服用してどのくらいでダイエット効果を実感できる?
ダイエット効果を実感するまでの期間には個人差がありますが、フォシーガは服用した当日から1日あたり200〜500kcal相当の糖分を尿から排出することが可能です。

継続的に服用を続けることで、約1か月後には1〜2kgの体重減少が見込まれるでしょう。また、適切な食事管理や運動を組み合わせることで、より効果的なダイエット結果を得られる可能性があります。

効果が実感できない場合や、副作用が気になる場合は、必ず担当医師に相談してください。
フォシーガに食欲を抑える効果はありますか?
フォシーガの主な作用は、腎臓での糖の再吸収を阻害し、尿中に糖を排出することです。そのため、食欲抑制効果は報告されていません。
フォシーガと他のダイエット薬を併用できますか?
種類によっては可能です。とくにフォシーガとリベルサスの併用ダイエットは、それぞれの薬の効果を相乗的に高めることができると考えられています。

ただし、自己判断で併用すると、副作用のリスクが高まる可能性があります。いずれの薬であっても、併用する際は必ず医師に相談して下さい。

まとめ

この記事では、フォシーガのダイエット効果について詳しく解説しました。フォシーガは、尿中に糖を排出することで体重減少を促す薬です。臨床試験では、体重減少効果だけでなく、内臓脂肪の減少効果も確認されています。

ただし、服用には副作用のリスクも伴うため、医師と相談の上、自分に合った方法でダイエットに取り組むことが大切です。

フォシーガは、即効性のあるダイエット方法ではありません。効果を実感するには、ある程度の期間が必要となります。医師の指示に従って継続的に服用し、定期的な経過観察を心がけることが大切です。

関連記事

LINE友達追加