エスゾピクロンは、脳を落ち着かせる「GAVA」の働きを助け、睡眠を促す薬剤です。特に入眠障害に効果が期待でき、スムーズに寝つけるよう手助けしてくれます。
この記事を読むことで、エスゾピクロンの効果のメカニズムや、服用量別の価格、起こりうる副作用、効果的な服用方法などを紹介します。また、エスゾピクロンの効果が感じられない場合の対処法についても解説しますので、服用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
エスゾピクロンとは不眠症治療に使用される睡眠導入剤の一種
成分:エスゾピクロン (先発品:ルネスタ) (ジェネリック医薬品:エスゾピクロン錠) | |
非ベンゾジアゼピン系 | 脳を落ち着かせる「GABA」の働きを助け、睡眠を促す薬剤 |
エスゾピクロンは、不眠症治療薬として処方される睡眠導入剤の一種です。非ベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一般名(成分名)であり、「ルネスタ」のジェネリック医薬品(商品名)でもあります。
エスゾピクロンの効果時間は3〜4時間程度
エスゾピクロンは、脳を落ち着かせる神経伝達物質である「GABA」の働きを高めることで、睡眠を促す効果があります。「ベンゾジアゼピン系(デパスなど)」と比較して、睡眠効果に特化しているのが特徴です。
一般的に、服用後30分~1時間程度で効果が現れ、睡眠状態へと導いてくれます。総作用時間は3〜4時間程度と短いため、目覚めが良好で翌朝への眠気の持ち越しが少ないです。
主に入眠障害(寝つきが悪い)場合に効果的で、急激に眠くなることがあるため、服用後はすぐに横になる必要があります。
エスゾピクロン1mg、2mg、3mgの価格目安は2,500円〜5,000円程度
エスゾピクロンは医療用医薬品のため、医師の処方箋が必要な薬剤です。錠剤の用量は1mg、2mg、3mgの3種類で、症状に合わせて適宜増量します。
不眠症の診断を正式に受けている場合は保険適用となりますが、自由診療(保険適用外)でも処方を受けることが可能です。
用量 | 1ヶ月分の価格目安(自由診療) | 1錠あたりの価格目安 |
---|---|---|
1mg | 2,500円〜3,500円程度(30錠) | 83〜117円程度 |
2mg | 3,500〜4,500円程度(30錠) | 117〜150円程度 |
3mg | 4,500〜5,000円程度(30錠) | 150〜167円程度 |
自由診療の場合、クリニックや薬局によって価格が異なるため、上記はあくまでも目安となります。なお、エスゾピクロンはルネスタのジェネリック医薬品なので、先発品よりも安価で処方してもらうことが可能です。
エスゾピクロンの主な副作用はふらつきや頭痛
エスゾピクロンの主な副作用としては、以下のようなものが挙げられます。
副作用 | 初期症状 |
---|---|
ショック アナフィラキシー | じんましん、目や口唇周囲の腫れ、呼吸困難 |
依存性 | 薬がないといられない、(薬の中止で)不安・異常な夢・吐き気・不眠 |
呼吸制御 | 息苦しい、息切れがする |
肝機能障害 | 皮膚や白目が黄色くなる、倦怠感、食欲不振 |
精神症状 意識障害 | 悪夢、意識レベルの低下、興奮、錯乱、幻覚、睡眠中の異常行動 |
一過性前向性健忘 もうろう状態 睡眠随伴症状 (夢遊症状など) | 一時的に記憶喪失、入眠までの、あるいは途中で眼が覚めた時の出来事を記憶していない、もうろう感、睡眠中に大声を上げる、歩き回るなど不適切な行動をとる |
引用:くすりのしおり「エスゾピクロン錠3mg「DSEP」」
上記以外にも、悪心、便秘、下痢、食欲不振、鼻炎、皮膚の発疹やかゆみ、幻覚、異常行動(夢遊病、睡眠時遊行症など)のような副作用が報告されています。服用後に少しでも身体に異変を感じた場合は、速やかに担当医師または薬剤師に相談しましょう。
なお、高齢者や肝機能障害のある方は、副作用が現れやすいため、注意が必要です。
エスゾピクロンの効果的な服用方法
エスゾピクロンは、不眠症の治療に用いられる睡眠薬です。効果的に服用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
服用方法1|食直後は避け就寝直前に服用する
エスゾピクロンは、食後に服用すると効果が現れるまでに時間がかかってしまうことがあります。就寝直前に服用することで、薬の効果が最大限に発揮され、スムーズに入眠することができるでしょう。
なお、服用後は急激に眠くなることがあるため、布団に入ってから服用するのがおすすめです。
服用方法2|規則正しい時間に服用する
エスゾピクロンは、毎日同じ時間に服用することで、効果が安定しやすくなります。不眠症の治療において、睡眠のリズムを整えることは非常に重要です。
そのため、エスゾピクロンを服用する際は、できるだけ毎日同じ時間に服用するようにしましょう。
服用方法3|アルコールとの併用は避ける
エスゾピクロンとアルコールを併用すると、エスゾピクロンの作用が増強され、眠気が強くなったり、ふらつきが出たりするなどの副作用が現れやすくなります。また、アルコールには睡眠を浅くする作用もあるため、効果が十分に得られない可能性もあります。
エスゾピクロンを服用する際は、アルコールの摂取は控えましょう。
エスゾピクロンの効果が感じられないときの対処法
エスゾピクロンの効果や効き目時間は個人差があります。効果が不十分だと感じるときは、いくつかの対処法がありますので、医師に相談してみましょう。
対処法1|増量を検討してもらう
エスゾピクロンは、1mg、2mg、3mgといったように、用量のバリエーションがあります。効果が不十分な場合は、医師の判断のもとで、エスゾピクロン2mgや3mgへの増量を検討するのも一つの方法です。
ただし、エスゾピクロン3mgは副作用のリスクも高まるため、慎重に判断する必要があるため、医師と相談しながら検討するようにしましょう。
対処法2|抗不安薬の併用を相談する
不眠の原因が不安やストレスの場合、エスゾピクロン単独では効果が不十分なことがあります。その際は、抗不安薬との併用が有効となる場合もあります。
医師に相談し、症状に合わせた薬の組み合わせを検討してもらいましょう。
エスゾピクロンの処方ならミライメディカルクリニックがおすすめ
エスゾピクロンを処方してもらうなら、ミライメディカルクリニックがおすすめです。ミライメディカルクリニックはオンライン診療なので、仕事が忙しくて通院する時間がないひとでも、お家から気軽に診察を受けることができます。
薬の受け取りまですべて自宅で完結できるため、担当医師以外の人と顔を合わせる必要がありません。精神科や心療内科へ通うことに心理的に抵抗がある方でも、安心して薬を処方してもらうことが可能です。
また、ミライメディカルクリニックの定期便であれば、通常価格の10%オフで薬を処方してもらえます。解約に関する縛りは一切ないため、少しでもお得に服用を続けたい方は、ぜひ利用を検討してみてください。
参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」
エスゾピクロンの効果に関するよくある質問
ここでは、エスゾピクロンの効果に関するよくある質問とその回答を紹介します。
- エスゾピクロンの効果はどのくらいで現れますか?
- エスゾピクロンの効果が現れるまでの時間は、個人差がありますが、一般的には服用後30分〜1時間程度といわれています。
エスゾピクロンは、睡眠導入剤の中でも「超短時間作用型」に分類され、効果の持続時間は3~4時間程度です。そのため、就寝直前に服用することで、効果的に作用し、スムーズに入眠することができます。
- エスゾピクロンは毎日服用しても大丈夫ですか?
- エスゾピクロンは、他の睡眠薬と比べて依存性や耐性が低いとされていますが、長期連用により依存が生じる可能性は否定できません。
毎日服用を続けると、薬の効果が薄れてきたり、薬がないと眠れなくなったりする可能性があります。また、急に服用を中止すると、反跳性不眠や離脱症状が現れることもあります。
エスゾピクロンを服用する際は、必ず医師の指示に従い、自己判断で服用を継続したり中止したりしないでください。
参考:患者向医薬品ガイド「エスゾピクロン錠 1mg「日新」エスゾピクロン錠 2mg「日新」エスゾピクロン錠 3mg「日新」 」
まとめ
この記事では、不眠症治療薬として用いられるエスゾピクロンの効果、服用方法、効果が感じられない場合の対処法などについて解説しました。
エスゾピクロンは、脳内の神経伝達物質に作用することで、睡眠を促す効果があります。服用する際は、食直後やアルコールとの併用を避け、就寝直前に服用することが大切です。
また、効果が感じられない場合は、医師に相談し、増量や他の薬との併用、生活習慣の見直しなどを検討する必要があります。
エスゾピクロンは効果的な睡眠導入剤ですが、自己判断で服用せず、必ず医師の指示に従うようにしましょう。処方してもらいたい場合は、ミライメディカルクリニックへの相談も検討してみてください。