アフターピル服用時に食べてはいけないものはある?効果に影響する食事と注意点を解説

アフターピルを服用する際、「食べてはいけないものはあるの?」「普段通りの食事をしても大丈夫?」といった疑問を抱く方は少なくありません。緊急避妊薬であるアフターピルの効果を確実に得るためには、薬の作用に影響を与える可能性のある食品について正しく理解しておくことが重要です。

この記事では、アフターピル服用時に避けるべき食品や成分について詳しく解説し、安全で効果的な服用のための食事のポイントもご紹介します。万が一の際に適切な判断ができるよう、正しい知識を身につけておきましょう。

アフターピル服用時に「食べてはいけないもの」はある?

結論から言うと、アフターピルの服用において、「これを食べたら効果がなくなる」というような、厳格な食事制限は基本的にありません。

ただし、一部の特定の食品や嗜好品は、薬の成分の吸収や分解(代謝)に影響を与え、効果を弱めてしまったり、逆に副作用を強くしてしまったりする可能性が指摘されています。万全を期すためには、これらの食品について知っておき、服用するタイミングでは避けるのが賢明です。

アフターピルに影響する可能性のある食品4選

アフターピルを服用する際、厳格な食事制限はありませんが、薬の効果を確実に得て、副作用をできるだけ避けるために、摂取を控えるべき食品や成分がいくつか存在します。ここでは、特に注意が必要な4つの代表的なものを紹介します。

注意1|セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)

【影響:効果を弱める】

リラックス効果を謳うハーブティーやサプリメントに含まれることが多いハーブです。セイヨウオトギリソウには、肝臓の薬物代謝酵素の働きを強力に促進する作用があります。

これにより、アフターピルの有効成分が体内で通常より速く分解されてしまい、血中濃度が低下し、避妊効果が著しく弱まる可能性があります。アフターピル服用期間中は、この成分を含む製品は必ず避けてください。

注意2|グレープフルーツ

【影響:副作用を強める】

グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン類」という成分は、薬の分解を行う肝臓の酵素(CYP3A4)の働きを阻害します。その結果、アフターピルの成分がなかなか分解されずに体内に留まり、血中濃度が意図せず高くなってしまう可能性があります。

これにより、頭痛や吐き気といった副作用が通常よりも強く現れることがあるため、服用前後数日間は、果実だけでなくジュースなども含めて摂取を控えるのが安全です。

注意3|アルコール(お酒)

【影響:副作用の増強、効果の消失(嘔吐)】

アルコールは、アフターピルと同じく肝臓で分解されるため、薬の代謝に影響を与え、副作用を強める可能性があります。しかし、それ以上に注意すべきなのが「嘔吐」です。

アルコールによって吐き気が誘発され、もし服用後2〜3時間以内に薬を吐いてしまった場合、有効成分が吸収されず、避妊効果は完全に失われてしまいます。安全を期すため、服用当日の飲酒は控えるべきです。

注意4|カフェイン

【影響:吸収への影響、副作用の増強】

コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなどに多く含まれるカフェインも、薬の吸収に影響を与える可能性が指摘されています。また、胃腸を刺激することで、副作用である吐き気を助長することもあります。

医薬品は、成分の吸収を最も妨げない水またはぬるま湯で服用するのが基本です。アフターピルを飲む際も、カフェイン飲料で流し込むのは避けましょう。

食事以外でアフターピルの効果に影響する3つの要因

アフターピルの効果は、食事や特定の食品だけでなく、それ以外の要因によっても大きく左右されることがあります。薬を飲んだからと安心せず、確実に効果を得るために、食事以外で注意すべき3つの重要な要因について解説します。

要因1|服用タイミングが遅い

アフターピルの効果を決定づける最も重要な要因は、服用するタイミングです。アフターピルの作用は「排卵を遅らせる」ことにあるため、排卵が起こってしまう前に服用する必要があります。そのため、アフターピルの効果は時間の経過とともに低下してしまうのです。

一般的に、性行為から72〜120時間以内に服用する必要があるとされ、レボノルゲストレル系のアフターピルの場合24時間以内に服用した場合の妊娠阻止率が約95%であるのに対し、49〜72時間後では約58%まで低下するというデータもあります。

また、性行為の直前にすでに排卵が起こってしまっていた場合、薬を飲んでも排卵を抑制できないため、避妊効果は期待できません。こればかりは予測が困難なため、とにかく早く服用し、受精や着床のプロセスに影響を与える可能性に賭けるしかありません。

要因2|服用後2時間以内の嘔吐

アフターピルを服用した後、副作用の吐き気などによって2時間以内(医療機関によっては3時間以内)に嘔吐してしまった場合、薬の有効成分が体内に吸収されず、効果が全く得られない可能性があります。

これは、服用しなかったこととほぼ同じ状態になってしまうため、非常に注意が必要です。万が一、服用後すぐに吐いてしまった場合は、自己判断せずに直ちに処方を受けた医療機関に連絡し、指示を仰いでください。 通常は、追加でもう1錠服用し直す必要があります。クリニックによっては、あらかじめ吐き気止めを一緒に処方してくれる場合もあります。

関連記事:「アフターピル服用後に市販の吐き気止めは使える?吐き気を抑える3つの方法も紹介

要因3|常用薬との飲み合わせ

日常的に服用している薬やサプリメントの中には、アフターピルの効果を弱めてしまうものが存在します。これは「酵素誘導」と呼ばれ、特定の成分が肝臓の薬物代謝酵素の働きを活発にし、アフターピルの成分を通常より速く分解してしまうために起こります。

特に注意が必要なのは、以下の薬や成分です。

抗てんかん薬フェニトイン、カルバマゼピンなど
抗結核薬リファンピシンなど
抗HIV薬エファビレンツなど
ハーブサプリメントセント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)

これらの薬を服用している場合は、アフターピルの効果が十分に得られない可能性があるため、診察時に必ず医師に申告してください。場合によっては、アフターピルの用法・用量を変更するなどの対策が必要になります。

アフターピルの服用前後に食事をしてもいい?

アフターピルを服用する際、「食事はいつ摂ればいいの?」「空腹で飲んでも大丈夫?」といった、食事のタイミングに関する疑問を持つ方は少なくありません。

結論から言うと、アフターピルは食事の有無にかかわらず効果を発揮するため、基本的に食事のタイミングを気にする必要はありません。しかし、副作用を和らげ、薬の効果を確実にするために、知っておくと良いポイントがいくつかあります。

アフターピル服用前は空腹を避けたほうがいい

アフターピルは、食前・食後のどちらで服用しても、その避妊効果自体に大きな差はありません。ただし、副作用の一つに「吐き気」があるため、胃が空っぽの状態で服用すると、人によっては気分が悪くなってしまうことがあります。

もし、普段から胃が弱い方や副作用が心配な方は、何か軽く食事を摂った後に服用するのがおすすめです。その際、消化に時間のかかる脂っこい食事や、食べ放題のような満腹すぎる状態は、それ自体が胃の不快感や吐き気につながることがあるため、お粥やパン、うどんなど、消化の良いもので軽くお腹を満たしておく程度が良いでしょう。

アフターピル服用後は消化の良い食事がおすすめ

服用後に食事をすることも、もちろん問題ありません。

ただし、最も注意すべきなのが「嘔吐」です。もし、薬を服用してから2〜3時間以内に食事をし、それが原因で吐いてしまった場合、薬の有効成分が体内に吸収されず、避妊効果が得られなくなってしまいます。

そのため、副作用の吐き気が出やすいとされる服用後2〜3時間は、念のため、大量の食事や脂っこい食事は避けた方が安心です。もし食事をするのであれば、服用前の食事と同様に、消化の良いものを選ぶと良いでしょう。

関連記事:「アフターピル飲んだあと生理が来ない?避妊成功の確認方法や服用後の注意事項を紹介

アフターピルのオンライン処方なら「緊急アフピル」がおすすめ

種類120時間有効アフターピル72時間有効アフターピル
価格(税込)16,500円8,800円
有効成分ウリプリスタル酢酸エステルレボノルゲストレル
妊娠阻止率120時間以内の服用で98.9%24時間以内の服用で95%

アフターピルが必要なら、オンライン診療の「緊急アフピル」がおすすめです。従来は婦人科を受診するのが一般的でしたが、オンライン診療ならインターネット環境があればどこからでも受診できるので、手軽に処方してもらうことができます。

緊急アフピルでは、24時間365日待ち時間なしで無料相談が可能なため、夜間や早朝、休日であってもすぐに診察を受けることができます。担当医師以外とは顔を合わせる必要がないため、クリニックを受診するのに心理的な抵抗がある方でも、周りを気にせずに受診が可能です。

通常配送なら、日本全国どこでも配送可能で、17時までの決済完了で最短翌日到着となっています。診察後はレターパックで郵送され、自宅でアフターピルを受け取ることが可能です。また、関東圏にお住まいで、アフターピルを少しでも早く入手したい場合は、エクスプレス配送※が利用可能です。関東圏の場合は当日10時までの決済完了、東京23区内であれば17時30分までの決済完了で、最短当日の到着に対応しています。

※エクスプレス配送は別途税込み9,900円(東京、千葉、神奈川、埼玉、栃木、茨城、山梨、群馬、名古屋市、大阪市のみ対応)

まとめ

アフターピルの服用において厳格な食事制限はありませんが、食べてはいけないものとして注意すべき食品が存在します。セイヨウオトギリソウは薬の効果を弱め、グレープフルーツは副作用を強める可能性があるため避けましょう。アルコールは嘔吐を誘発するリスクがあり、カフェインも吸収に影響する場合があります。

食事以外では、服用タイミングの遅れが最も重要な失敗要因です。また、服用後2〜3時間以内の嘔吐や、常用薬との飲み合わせも効果に大きく影響します。

食事のタイミングについては、空腹時の服用は吐き気を誘発することがあるため、軽い食事の後に服用するのがおすすめです。服用後も消化の良い食事を心がけ、嘔吐を避けることが重要です。アフターピルで食べてはいけないものを正しく理解し、医師の指示に従って確実な効果を得ましょう。

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