アダパレンゲルとは

アダパレンゲルは、ニキビの治療に用いられる外用薬です。レチノイド(ビタミンA誘導体)の一種で、肌の細胞に働きかけることで、毛穴の詰まりを改善します。日本では処方箋医薬品として取り扱われています。効果や副作用が比較的強いため、取り扱いには注意が必要なお薬に分類されています。そのため、使用前はしっかりと医師の処方を受けることが大切です。
主な特徴
- 角化細胞の分化調整により毛穴の詰まりを改善する
- 1日1回、洗顔後に就寝前に患部に適量を塗布する外用薬
- 治療開始2週間以内に皮膚乾燥などの副作用が現れやすい
- 顔面のニキビのみ使用が認められている
顔面以外の部位(胸部、背部等)には使用できないため注意が必要です。
アダパレンゲルを使用する前に知っておくべきこと
ここでは、アダパレンゲルを使用できない方や注意が必要な方について紹介します。使用前に該当していないか確認しておきましょう。
参考:KEGG「医療用医薬品 : アダパレン」
アダパレンゲルを使用できない方(禁忌)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
アダパレンゲルの使用に注意が必要な方
- 授乳中の方
- 12歳未満の小児
- 切り傷、すり傷、湿疹のある皮膚の方
- 結節及び嚢腫のニキビがある方(他の適切な処置が必要)
アダパレンゲルと他の薬剤との相互作用
他の外用剤と併用する場合は、皮膚刺激症状が増すおそれがあるため注意が必要です
アダパレンゲルの料金

通常購入 | 定期購入 | |
---|---|---|
価格 | 745円(税込820円 ) | 745円(税込820円) |
アダパレンゲルの使用方法
アダパレンゲルは、1日1回、洗顔後に患部に適量を塗布します。使用時は以下の点に注意しましょう。
使用時の注意点
- 就寝前に使用する
- 外用としてのみ使用する
- 切り傷、すり傷、湿疹のある皮膚への塗布は避ける
- 眼、口唇、鼻翼及び粘膜を避けながら患部に塗布する
- 眼に入った場合は直ちに水で洗い流す
- 使用中は日光への曝露を最小限にとどめ、日焼けランプの使用や紫外線療法は避ける
- 過敏症や重度皮膚刺激感が認められた場合は使用を中止する
- 治療開始3ヵ月以内に症状の改善が認められない場合は使用を中止する
- 症状改善により塗布の必要がなくなった場合は塗布を中止し、長期間使用しない
アダパレンゲルの副作用
頻度の高い副作用
5%以上- 皮膚乾燥(56.1%)
- 皮膚不快感(47.6%)
- 皮膚剥脱(33.5%)
- 紅斑(21.9%)
- そう痒症(13.2%)
比較的多い副作用
0.1~5%未満- 湿疹
- ざ瘡
- 接触皮膚炎
- 皮膚刺激
- 皮脂欠乏症
- 眼瞼炎
- 水疱
- 皮膚炎
- 皮脂欠乏性湿疹
- 皮膚疼痛
- 発疹
- そう痒性皮疹
- 脂漏性皮膚炎
- 皮膚浮腫
- 顔面腫脹
- 蕁麻疹
- 乾皮症
- 単純ヘルペス
- 血中ビリルビン増加
- AST増加
- ALT増加
- γ-GTP増加
- 血中コレステロール増加
その他の副作用
頻度不明- 顔面浮腫
- 皮膚灼熱感
- 丘疹
- 皮膚の炎症
- 紅斑性皮疹
- 皮膚反応
- アレルギー性皮膚炎
- アレルギー性接触皮膚炎
- 眼瞼刺激
- 眼瞼紅斑
- 眼瞼そう痒症
- 眼瞼腫脹
注意:本剤の使用中に皮膚乾燥、皮膚不快感、皮膚剥脱、紅斑、そう痒症などの副作用があらわれることがあります。これらは治療開始2週間以内に発生することが多く、通常は軽度で一過性のものですが、症状が継続または悪化する場合は医師に相談してください。
アダパレンゲルに関するよくある質問
アダパレンゲルに関するよくある質問とその回答を紹介します。
- アダパレンゲルはどのようなニキビに効果がありますか?
- アダパレンゲルは、毛穴の詰まりを改善し、白ニキビや黒ニキビ(面皰)などの初期段階のニキビに特に効果があります。炎症性の赤ニキビにも一定の効果が期待できます。
- 使い始めに副作用が出ることはありますか?
- 使用初期には、赤み、ヒリヒリ感、乾燥、皮むけなどの刺激症状が出ることがあります。多くは1~2週間で軽減しますが、強い症状が続く場合は医師に相談してください。
- 使用してからどれくらいで効果が現れますか?
- 効果を実感するまでに4~8週間ほどかかることが多いです。その期間は継続的な使用が必要になります。
- 日焼けやスキンケアで注意することはありますか?
- アダパレンゲル使用中は肌が敏感になるため、日焼けしやすくなります。日中は日焼け止めを使用し、刺激の強いスキンケア製品(ピーリング剤やスクラブなど)は避けてください。
- アダパレンゲルは妊娠中や授乳中でも使えますか?
- 妊娠中の使用は原則として推奨されていません。授乳中は医師と相談のうえ、必要最小限の範囲で使用してください。