つわりに漢方は効く?合う人・合わない人の違いと効かないときの対処法

「この吐き気はいつまで続くのだろう」「少しでも楽になる方法はないだろうか」と、つわりのつらさに悩んでいませんか。対処法の一つとして漢方を耳にすることもありますが、本当に効くのか、自分に合うのか、不安を感じる方も少なくないでしょう。

この記事では、つわりに漢方は効くのかという疑問を出発点に、合う人・合わない人の違いと、効かないと感じたときの対処法について解説します。情報を順番に確認しながら、今の状況に合った選択を考えていきましょう。

つわりに漢方は効く場合がある|ただし全員に合うわけではない

つわりの症状を少しでも楽にしたいと考えたとき、漢方薬を選択肢に入れる方は少なくありません。ただし、最初にお伝えしたいのは、漢方は「飲めば誰でもすぐに吐き気が消える」というタイプの薬ではないという点です。

漢方は、症状の出方や体質によって合う・合わないが分かれることがあります。実際に楽になったと感じる方がいる一方で、変化を感じにくい場合や、味や匂いがつらくて続けられない場合もあります。

まずは、漢方が医療の現場でどのように扱われているのか、立ち位置を整理しておきましょう。

漢方で症状が和らぐ人もいる

妊娠中の強い吐き気や嘔吐が続き、脱水や体重減少などを伴う状態は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれます。症状の程度や体の状態に応じて、さまざまな対応が検討され、そのなかで漢方が用いられることもあります。

日本臨床漢方医会のQ&Aでも、妊娠悪阻に対して複数の漢方薬が使われることがあると紹介されています。

▼妊娠悪阻で用いられることがある漢方薬の例

漢方名主に検討される症状の例
小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)強い吐き気・嘔吐、胃のムカつき
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)のどの詰まり感、不安感、よだれ
六君子湯(りっくんしとう)食欲不振、胃もたれ、全身のだるさ
五苓散(ごれいさん)むくみ、水様の嘔吐、体の水分バランスの乱れ

※症状や体質によって使い分けられます。

ただし、漢方薬も「医薬品」であり、副作用が起こらないとは言い切れません。体質によっては、むくみや血圧の変化、発疹などがみられることがあります。自己判断で量を増やしたり、長期間続けたりせず、医師や薬剤師に相談しながら使うことが大切です。

参考:日本臨床漢方医会「妊娠悪阻の漢方治療は?(産婦人科 漢方Q&A)

つらさが強いときは漢方だけに頼らない判断も必要

漢方を検討している方のなかには、「できれば自然なもので乗り切りたい」という思いが強い方もいるでしょう。ただし、つわりが重い場合は、漢方だけで様子を見ることが負担になることもあります。

特に、飲み物を受け付けない状態が続く・吐く回数が多い・尿の量が減って色が濃い・ふらつきが強いといったときは、脱水が進んでいる可能性があります。こうしたサインがある場合は、漢方の効果を待つのではなく、早めに医療機関へ相談してください。

つわりで漢方を検討する人が多い理由

つわりのつらさが続くなかで、漢方を検討する方は少なくありません。

背景には、赤ちゃんへの影響をできるだけ抑えたいという思いと、少しでも体を楽にしたいという切実な気持ちがあります。

胎児への影響が心配で選択に迷っている

妊娠中は、口にするものすべてが赤ちゃんに影響するのではないかと、不安になりやすい時期です。特に妊娠初期は大切な発育の時期でもあり、市販薬や処方薬の使用に慎重になる方も多いでしょう。

そうしたなかで、植物由来の生薬から作られる漢方薬は「自然のもの」というイメージから、比較的抵抗感が少なく感じられることがあります。

ただし、前述のとおり漢方も医薬品のひとつです。体質によって合う・合わないがあり、副作用が起こる可能性もゼロではありません。「体にやさしそう」という印象だけで判断せず、医師や薬剤師に相談しながら検討することが大切です。

食事や休養では限界を感じている

つわり対策として、「食べられるものを少しずつ口にする」「こまめに横になる」といったセルフケアをすでに試している方も多いはずです。それでも吐き気が続いたり、思うように動けなかったりすると、「このまま耐えるしかないのだろうか」と感じてしまいます。

仕事や家事、上の子の世話など、日常生活を続けながらつわりに向き合うのは簡単ではありません。セルフケアだけでは乗り切れないと感じたとき、医療の力を借りる選択肢として漢方に目が向くケースもあります。「もう少し楽になれる方法はないか」と探す中で漢方にたどり着くのは、ごく自然な流れといえるでしょう。

つわりに使われることがある漢方の考え方と選び方

つわりに使われる漢方は、「吐き気止め」のように一律で決まるものではなく、症状の出方や体の状態に応じて選ばれます。

ここでは、よくみられる症状のタイプ別に、漢方でどのような考え方が取られるかを見ていきましょう。

吐き気・嘔吐が中心の場合

つわりの代表的な症状が、強い吐き気や嘔吐です。特に朝起きた直後や空腹時にムカムカが強くなる方も多く、「胃のあたりからこみ上げてくる感じ」が続くことがあります。

漢方の考え方では、こうした状態を「胃の中に余分な水分がたまり、うまく巡っていない」と捉えることがあります。そのため、胃の働きを整えながら、停滞している水分をさばく方向で体のバランスを調えていきます。

吐き気を直接抑えるというよりも、胃の環境そのものを整えることで、少しずつ不快感を軽くしていくイメージです。

食欲不振や胃の不快感が続く場合

「吐くほどではないけれど、何を食べても胃が重い」「少し食べただけで満腹になってしまう」といったタイプも少なくありません。この場合は、胃腸の働きそのものが弱っている状態と考えられます。食べ物を消化して下へ送り出す力が落ちているため、みぞおちのあたりが詰まったように感じたり、食欲がわかなくなったりするのです。

漢方では、こうしたケースで胃腸の働きを後押しし、本来のリズムを取り戻すことを目指します。消化機能が整ってくると、少量ずつでも食事がとれるようになり、体力の回復につながることがあります。

よだれ・のどの違和感・気分の落ち込みがある場合

つわりの症状は胃だけに限りません。のどに何かが引っかかっているような違和感や、止めようとしても出てしまうよだれ、不安感や気分の落ち込みを伴うこともあります。

こうした状態は、漢方では自律神経の乱れや、気持ちの緊張による「気の巡りの滞り」と捉えられることがあります。精神的なストレスが体の症状として現れているケースです。このタイプでは、滞った気の流れを整え、心身の緊張をゆるめることで結果的に吐き気や不快感が和らぐことを目指します。

むくみや水分代謝の乱れがある場合

顔や手足のむくみが気になる、水のようなものを繰り返し吐いてしまう、全身が重だるいと感じる場合は、体内の水分バランスが崩れている可能性があります。水分を摂っても体の外にうまく排出されず、それが胃腸の不調や嘔吐につながっている状態です。

このようなケースでは、体にたまった余分な水分の巡りを整えることが重視されます。尿として排出しやすくすることで、むくみやだるさを軽減し、胃腸への負担を減らしていく考え方です。

漢方が効かない・飲めないと感じたときに考えたいこと

漢方を試しても変化を感じにくかったり、味や匂いがつらくて続けられなかったりするケースもあります。

ここでは、そうしたときに確認しておきたいポイントと、無理をしないための考え方を紹介します。

効果を感じるまで時間がかかるケースもある

漢方薬は、飲んですぐに変化を感じる場合もあれば、数日〜1週間ほどかけて少しずつ体調が整っていくケースもあります。食事や水分がある程度取れていて、日常生活が保てているようであれば、短期間は様子を見るのも一つの選択肢です。

ただし、1週間ほど続けても全く変化がない場合や、飲み始めてから症状が強くなったと感じる場合は今の状態に合っていない可能性があります。その際は無理に続けず、処方を見直してもらう、あるいは別の対応を相談してみましょう。

症状と処方が合っていない可能性

漢方は「つわりだからこれ」と一律に決めるものではなく、現在いちばん困っている症状や体の状態に合わせて選ばれます。市販薬を自己判断で選んだ場合、吐き気・食欲不振・むくみなど、細かな症状の違いまで考慮できていないことも少なくありません。

効果を感じられないときは、「漢方が合わない」と決めつける前に、今の症状を具体的に伝えたうえで、医師や薬剤師に相談してみるとよいでしょう。

粉薬がつらい・吐いてしまう場合の対処

つわりの時期は匂いや味に敏感になり、漢方特有の風味が強い刺激になることがあります。飲もうとするたびに吐いてしまう状態では、本来体調を整えるための薬が、かえって負担になりかねません。飲み方を少し変えるだけで、負担が軽くなることもあります

例えば、次のような方法です。

  • お湯に溶かし、少し冷ましてから飲む
  • 服薬ゼリーを使い、味や匂いを感じにくくする
  • 吐き気が比較的落ち着いている時間帯に服用する

それでも難しい場合は、無理に続ける必要はありません。漢方はあくまで選択肢の一つです。体に負担をかけてまで飲み続けるものではなく、飲めない状態が続くときは医師や薬剤師への相談を検討しましょう。

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まとめ

つわりに対して漢方が使われることもありますが、体質や症状によって合う・合わないがあります。飲みにくさや効果の感じ方にも個人差があるため、無理に続ける必要はありません。

水分が取れないほどつらい場合や、日常生活に支障が出ているときは、早めに医療機関へ相談してください。「つわりだから仕方ない」と抱え込まず、今の体調に合った方法を選ぶことが大切です。

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