辛夷清肺湯エキス顆粒(しんいせいはいとう)とは

| 販売名 | ツムラ辛夷清肺湯エキス顆粒(医療用) |
| 有効成分 | 本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス 4.5gを含有する。 日局 石膏(セッコウ) 5.0g 日局 麦門冬(バクモンドウ) 5.0g 日局 黄芩(オウゴン) 3.0g 日局 山梔子(サンシシ) 3.0g 日局 知母(チモ) 3.0g 日局 百合(ビャクゴウ) 3.0g 日局 辛夷(シンイ) 2.0g 日局 枇杷葉(ビワヨウ) 2.0g 日局 升麻(ショウマ) 1.0g |
※引用:くすりのしおり「ツムラ辛夷清肺湯エキス顆粒(医療用)」
辛夷清肺湯エキス顆粒は、鼻の奥の熱や炎症を冷まし、鼻づまり・慢性鼻炎・蓄膿症(副鼻腔炎)に処方される漢方薬です。
辛夷清肺湯エキス顆粒の成分と効果
辛夷清肺湯には9つの生薬が含まれており、「辛夷(シンイ)」を主薬とする処方です。
また、漢方医学において鼻は五臓の「肺」に含まれ、鼻が正常に機能することは肺の機能が正常であることの現れと考えられることから、処方名に「清肺」と付けられています。
辛夷清肺湯の9つの生薬は、大きく2つの役割に分けられます。
①鼻の通りを良くし、熱を冷ます役割
辛夷(シンイ)、知母(チモ)、山梔子(サンシシ)、黄芩(オウゴン)、石膏(セッコウ)、升麻(ショウマ)
②膿の排出を促しながら、鼻の乾燥を防ぐ役割
麦門冬(バクモンドウ)、百合(ビャクゴウ)、 枇杷葉(ビワヨウ)
これらの役割によって辛夷清肺湯は、以下の効果が期待できます。
・鼻詰まりを改善する効果
・粘り気の強い鼻水や膿を排出しやすくする効果
・鼻の奥の炎症を和らげる効果
・鼻の乾燥を防ぐ効果
鼻詰まりの種類による漢方の使い分け
漢方は、鼻水の状態や体の丈夫さ・体質によって処方が変わります。
漢方では、心身の症状に合わせて漢方薬を選ぶことが大切です。水のようなサラサラした鼻水が出るタイプから、ドロっとした黄色い鼻水が出るタイプまで状態に併せて漢方薬があります。
①葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
葛根湯に「川芎(センキュウ)」と「辛夷(シンイ)」を加えており、体を温め、鼻の通りを改善します。
鼻の通りを良くする作用が強く、風邪の初期で鼻詰まりがある場合や、慢性的な鼻詰まり、鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)などで使われます。
比較的体力がある方が内服の適応になります。
②辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
鼻の熱を冷まし、膿を出しやすくする作用があります。
黄色く粘り気の強い鼻水、鼻詰まり、蓄膿症(副鼻腔炎)で炎症が強いなどがある際に使われます。
鼻詰まりとともに熱症状(顔のほてり、鼻の奥の熱感)がある方で、比較的体力がある方〜体力中程度の方に適しています。
③小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
体内の「水毒(すいどく)」と呼ばれる余分な水分を取り除く作用が強く、水っぽい鼻水を抑えることで鼻詰まりを改善します。
水のような鼻水、くしゃみ、アレルギー性鼻炎など、鼻詰まりは合ってもドロドロの膿は少ない時に使われます。
冷え性の傾向がある方や体力中等度〜やや体力がない方に適しています。
④荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
鼻詰まりとともに喉や扁桃腺の症状があるときに、全身の熱や毒を排泄する作用があります。
慢性鼻炎、蓄膿症、扁桃炎の他に、喉の痛みや扁桃腺の腫れ、耳鳴りなどにも対応し、首から上の熱症状や炎症が慢性しているときに使われます。
体力は比較的ある方〜体力中程度の方に適しています。
辛夷清肺湯エキス顆粒の服用方法
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与 します。
1包2.5gなので、1日2~3包内服します。
なお、年齢・体重・症状により適宜増減するため、医師の指示のもと内服しましょう。
辛夷清肺湯エキス顆粒の副作用
辛夷清肺湯は副作用が比較的少ないとされている漢方ですが、頻度不明で以下のような副作用があります。
①重大な副作用(頻度不明)
| 症状 | 関連部位 | 症状 |
|---|---|---|
| 間質性肺炎 | 肺 | 咳、息切れや呼吸困難、発熱、肺の音の異常など 。 |
| 肝機能障害・黄疸 | 肝臓 | 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、AST・ALTなどの検査値の著しい上昇 。 |
| 腸間膜静脈硬化症 | 消化器 | 腹痛、下痢、便秘、お腹の張りなどが繰り返し起こる、便潜血陽性 。 |
辛夷清肺湯を長期間服用する場合、ごくまれに「腸間膜静脈硬化症」と呼ばれる消化管の副作用が報告されることがあります。
これは、含有されている生薬の一つ「山梔子(サンシシ)」が関連しているとされ、特に5年以上の長期連用で発症リスクが指摘されています。
長期間の服用が必要な方は、定期的な医師の診察や、必要に応じた画像検査(CT、大腸内視鏡など)を受けることで、安全に服用を続けることができます。
②その他の副作用
・過敏症:発疹、発赤、蕁麻疹 等
・消化器症状:食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢 等
※参考:くすりのしおり「ツムラ辛夷清肺湯エキス顆粒(医療用)」
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辛夷清肺湯は市販薬としても販売されていますが、配合されている成分や量が異なることがあります。体質や症状に応じた適切な選択のために、医師に相談することをおすすめします。
忙しくてなかなか通院する時間が取れないという方もいるかもしれません。
通院が難しい方には、オンライン診療という選択肢もあります。
インターネット環境があれば、ご自宅などから医師の診察を受けることが可能で、辛夷清肺湯の処方についても相談できます。
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また、ミライメディカルクリニックでは、辛夷清肺湯エキス顆粒以外にもさまざまな漢方薬を処方しています。医師に相談しながら、ご自身の症状や体質に合った漢方薬を見つけることができます。
漢方の服用に興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
※参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」
辛夷清肺湯エキス顆粒に関するよくある質問
辛夷清肺湯エキス顆粒に関するよくある質問とその回答を紹介します。
- 辛夷清肺湯の効果を感じるまでの期間はどれくらいですか?
- 辛夷清肺湯の効果を感じるまでの時間は、体質や症状、服用量などによって個人差があります。
内服を始めてから副作用が見られない場合、まずは1ヶ月継続して効果を確認することが多いです。
漢方薬は、西洋薬(一般的な薬剤)と比べて効果が現れるまでに時間がかかる傾向がありますが、根本から体質を改善する効果が期待できるため、根気強く服用を続けることが大切です。
効果が感じられない場合は、服用量や服用方法を見直したり、他の漢方薬との併用を検討したりする必要があることもあるため、医師または薬剤師に相談してみてください。
- 眠くなる成分は入っていますか?
- 鼻炎の薬には抗ヒスタミン薬のような眠くなる成分が入っていることがありますが、辛夷清肺湯には眠くなる成分は配合されていません。
- 妊娠中や授乳中に辛夷清肺湯を服用しても大丈夫ですか?
- 妊娠中や妊娠の可能性がある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ処方されます。
授乳中も治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、処方時に授乳の継続又は中止が検討されます。
自己判断で内服せず、まずは内服前に医師に相談しましょう。
- 辛夷清肺湯との併用に注意が必要な漢方はなんですか?
- 辛夷清肺湯の成分と重複する漢方は、効果が強く出過ぎたり過敏症が起こる可能性があります。
併用禁忌の薬はありませんが、注意が必要な薬はあるため、診察時や処方時には内服している薬を申告するようにしましょう。
注意が必要な漢方薬には、「熱を冷ます漢方薬」と「体を温める作用がある漢方薬」と「山梔子(サンシシ)を含む漢方薬」があります。
「熱を冷ます漢方薬」・・・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)や三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)などは辛夷清肺湯と同様に熱を冷ます成分が含まれるため、体が冷えすぎたり、胃腸が弱り下痢を起こす可能性があります。
「体を温める作用がある漢方薬」・・・真武湯(しんぶとう)、附子(ぶし)**を含む処方、桂枝湯(けいしとう)などは 辛夷清肺湯が冷まそうとしている「熱」を、これらの漢方が「温める」ことで強めてしまい、治療効果が減弱する可能性があります。
「山梔子(サンシシ)を含む漢方薬」・・・山梔子に含まれる一部の成分が、長期または大量に服用された場合に肝機能に影響を与える可能性が指摘されています。(通常の用法・用量であれば山梔子の副作用を過度に心配する必要はありません。)
