女性の顔の中で、目元は印象に残りやすいパーツです。より綺麗に見えるためにも、まつ毛をもっと長く濃くしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
最近では、まつ毛ケアの一つとして「まつ毛が伸びる目薬」が注目されています。医薬品のため入手には医師の処方が必要ですが、一定の効果が実証されています。
本記事では、3種類のまつ毛が伸びる目薬の特徴や処方してもらう方法、そして市販のまつ毛美容液との違いや使用する際の注意点などについて解説します。長くてボリューム感のあるまつ毛を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
まつ毛が伸びる目薬は主に3種類
まつ毛が伸びる医療用の目薬は、主に3種類あります。これらを処方してもらうには、医師の診察と処方箋が必要です。
グラッシュビスタ|日本で初めての睫毛貧毛症治療薬
価格目安(5ml) | 1mlあたりの価格 |
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16,500円〜22,000円程度 | 3,300円〜4,400円 |
グラッシュビスタは、2014年に日本で初めて睫毛貧毛症治療薬として承認された医薬品です。
有効成分はビマトプロストで、まつ毛の長さ、太さ、濃さを改善する効果があります。使用方法1日1回、就寝前にまつ毛の根元に塗布します。効果を実感するまでには、約1〜2ヶ月かかります。
ルミガン|緑内障のための治療薬
価格目安(2.5ml) | 1mlあたりの価格 |
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4,500円〜5,000円程度 | 1,800円〜2,000円 |
ルミガンは、もともと緑内障治療用の点眼薬として開発されました。しかし、まつ毛を伸ばす効果があることが分かり、現在ではまつ毛貧毛症の治療にも使用されています。有効成分はビマトプロストで、グラッシュビスタと同じです。
ビマトプロスト|ルミガンのジェネリック
価格目安(2.5ml) | 1mlあたりの価格 |
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2,675円〜2,925円程度 | 1,070円〜1,170円程度 |
ビマトプロストは、ルミガンのジェネリック医薬品です。
先発医薬品と同じ有効成分を含んでいるため、同等の効果を持っていますが、開発費用が抑えられるため、先発医薬品よりも価格が抑えられるのが特徴です。
まつ毛が伸びる目薬はオンライン診療でも処方してもらえる
オンライン診療の普及により、自宅にいながらまつ毛が伸びる目薬を処方してもらうことが可能になりました。
問診をもとに医師が電話等で診察を行い、まつ毛が伸びる目薬を処方してくれます。スマホがあればどこでも手軽に診察を受けられ、郵送で目薬を受け取ることができるので、忙しい方や通院が難しい方にもおすすめです。
皮膚科や眼科で直接処方してもらうことも可能ですが、処方している薬剤と料金が事前に分からないため、どこに行けば希望の目薬を処方してもらえるか分からないことが多いです。
その点、オンライン診療であればサイトで事前に目薬の種類と料金を確認することができるので、何件もはしごして比較する必要がありません。
目薬の処方という目的が明確に決まっているのであれば、より確実に処方してもらえるオンライン診療がおすすめです。
まつ毛が伸びる目薬と市販のまつ毛美容液の違い
まつげが伸びる医療用の目薬と市販で販売されているまつ毛美容液の違いは、主に効果と入手方法にあります。
まつ毛が伸びる目薬|効果が実証されているが入手には医師の診察が必要
まつげが伸びる目薬 | |
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分類 | 医薬品(医師の処方が必要) |
有効成分 | ビマトプロスト |
効果 | まつ毛の成長を促進、長さ・太さ・濃さを増加 |
まつ毛が伸びる目薬とは、医療用医薬品として開発された目薬で、まつ毛の成長を促進する効果が認められています。
具体的には、先ほど紹介したグラッシュビスタやルミガンが挙げられます。
もともと緑内障の治療薬として使用されていたルミガンに、副作用としてまつ毛が伸びることが発見され、そこから睫毛貧毛症の治療薬として開発されたのがグラッシュビスタです。
まつ毛が伸びる目薬に含まれる有効成分「ビマトプロスト」は、まつ毛の成長期を延長させる効果があり、まつ毛を長く、太く、濃くする効果が期待できます。
しかし、まつ毛が伸びる目薬は医療用医薬品であるため、医師の診察と処方箋が必要です。
市販のまつ毛美容液|手軽に購入できるが効果は少ない
市販のまつ毛美容液 | |
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分類 | 化粧品(ドラッグストアなどで自由に購入可能) |
有効成分 | 栄養成分、保湿成分など |
効果 | まつ毛にハリやコシを与える |
市販のまつ毛美容液は、化粧品に分類されるため、ドラッグストアや化粧品店などで手軽に購入できます。
あくまで日常的なケアや美容目的で使用されるため、まつ毛の乾燥を防いだり、ハリやコシを与えたりする効果は期待できますが、まつ毛を伸ばす効果は限定的です。
市販のまつ毛美容液を選ぶ際は、成分や使用上の注意をよく確認し、自分の肌質に合った商品を選ぶようにしましょう。
まつ毛が伸びる目薬の注意点
まつ毛が伸びる目薬は長くて濃いまつ毛を手に入れられる一方、いくつかの注意点があります。安全にそして効果的に使用するために、以下の点に注意しましょう。
注意点1|副作用のリスクがある
まつ毛が伸びる目薬を使用する際には、副作用のリスクを理解しておくことが大切です。
例えば、目のかゆみ、充血、色素沈着などが報告されています。
これらの副作用は、すべての人に現れるわけではありませんが、使用前に医師または薬剤師に相談し、自分の体質や健康状態に合っているか確認することをお勧めします。
注意点2|正しい使用方法を守らなければならない
まつ毛が伸びる目薬の効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを最小限に抑えるためには、正しい使用方法を守ることが重要です。
例えば、1日に何度も使用したり、必要以上の量を塗布したりすると、副作用のリスクが高まる可能性があります。
使用前に必ず添付文書をよく読み、用法・用量を守って正しく使用してください。
注意点3|継続的な使用が必要である
まつ毛が伸びる目薬の効果は、使い始めてすぐに現れるわけではありません。効果を実感するためには、数週間から数ヶ月間、継続して使用することが必要です。
また、使用を中止すると、まつ毛は徐々に元の状態に戻ってしまうため、効果を維持するためには継続的な使用が求められます。
まとめ
本記事では、主に3種類の医療用目薬について紹介しました。グラッシュビスタ、ルミガン、ビマトプロストは、いずれも医師の処方が必要です。
これらの目薬は、有効成分ビマトプロストによってまつ毛の長さ、太さ、濃さを改善する効果があります。一方、市販のまつ毛美容液は手軽に入手できますが、効果は限定的です。
近年では、オンライン診療を通じてこれらの目薬を処方してもらうことも可能になりました。事前に目薬の種類と料金を確認することができるので、目薬の処方という目的が明確に決まっているのであれば、より確実に処方してもらえるオンライン診療がおすすめです。
しかし、使用にあたっては注意点もあります。副作用のリスクがあること、正しい使用方法を守る必要があること、そして効果を維持するには継続的な使用が必要であることを忘れてはいけません。
まつ毛が伸びる目薬は、確かな効果が期待できますが、医薬品であることを念頭に置き、慎重に検討することが大切です。長くてボリューム感のあるまつ毛を手に入れたい方は、まずは専門医に相談してみてください。