つわり中におすすめの飲み物を紹介!吐き気を和らげるコツや避けたほうがいい飲み物も解説

妊娠初期では、「水を飲もうとしても吐き気が…」「何を飲んでも受け付けない…」という方も少なくありません。しかし、つわりが続く時期こそ、脱水症状を防ぐためにも適切な水分補給が欠かせないのです。

この記事では、つわり中でも比較的受け入れやすい7つの飲み物と、吐き気を和らげながら水分補給するためのコツをご紹介します。また、避けた方が良い飲み物についても解説しています。つわりの症状は人それぞれですので、ご自身の体調に合わせて、「これなら飲める」という飲み物を見つける参考にしてくださいね。

医師 新田凌也
当記事の監修医師
医師:新田 凌也
島根大学医学部卒業卒業後、神戸大学医学部附属病院、丹波医療センター研修。ミライメディカルクリニックでオンライン診療全般を担当。

つわりでも飲める?おすすめの飲み物7選

つわり中は、吐き気や嘔吐、食欲不振などで、水分補給が難しくなることがありますが、脱水症状を防ぐためにも、こまめな水分摂取を心がけましょう。

ここでは、つわり中でも比較的飲みやすい飲み物を7つ紹介します。「これなら飲めるかも?」という飲み物があれば、少量ずつから試してみてください。

①ミネラルウォーター

つわりで味が受け付けない時でも、水なら比較的飲みやすいでしょう。常温や冷水など、自分の好みの温度で飲んでください。特に、朝起きた時や、吐き気を感じた時に飲むと効果的です。また、水分補給だけでなく、体温調節にも役立ちます。

②炭酸水

炭酸水は、口の中をさっぱりとさせてくれるので、吐き気がある時に効果的です。無糖のものを選び、レモンやライムを絞って飲むのもおすすめです。(薄い風味がついている炭酸水もおすすめ)

炭酸の刺激が、胃のムカムカを和らげてくれることもあります。ただし、炭酸が強すぎると、かえって吐き気を誘発する可能性があるので、注意が必要です。

③麦茶

麦茶は、カフェインを含まず、ノンカフェインなので、つわり中でも安心して飲むことができます。また、ミネラルも豊富なので、水分補給と一緒にミネラル補給もできます。温めても冷やしても美味しく飲めるので、体調に合わせて調整してみてください。

④レモン水

レモン水は、ビタミンCが豊富で、疲労回復効果も期待できます。レモンの酸味が、つわりの吐き気を抑えてくれることもあるため、おすすめです。酸っぱいものが苦手な方は、はちみつを加えて甘みを足したり、炭酸水で割ったりするのもよいでしょう。

⑤オレンジジュース

オレンジジュースもビタミンCが豊富で、つわり中の栄養補給に役立ちます。ただし、市販のジュースは糖分が多いので、飲み過ぎには注意しましょう。

100%のオレンジジュースを選び、水で薄めて飲むのもおすすめです。カリウムも豊富なので、つわりによる脱水症状の予防にも効果が期待できます。

⑥スポーツドリンク

スポーツドリンクは、水分と電解質を効率よく補給できるので、脱水症状予防に効果的です。

ただし、糖分が多いので、飲み過ぎには注意しましょう。「OS-1」などの経口補水液もおすすめです。

特に、嘔吐がひどい場合や、発汗が多い場合は、スポーツドリンクや経口補水液で水分と電解質を補給しましょう。

⑦アセロラジュース

アセロラジュースは、ビタミンCが豊富で、鉄分の吸収を助ける働きもあります。つわりによる貧血予防にも効果が期待できます。ただし、こちらも糖分が多いので、飲み過ぎには注意しましょう。ヨーグルトや牛乳と混ぜてスムージーにするのもおすすめです。

つわりの吐き気を和らげる飲み方のコツ

つわり中は、何を飲んでも吐き気がする、という方もいらっしゃるかもしれません。つらい時期だからこそ、少しでも楽になるような飲み方のコツを紹介します。

コツ1|温度を工夫する

つわり中は、冷たい飲み物が飲みやすいと感じる方もいれば、温かい飲み物が良いと感じる方もいます。ご自身の体調に合わせて、飲み物の温度を調整してみましょう。

例えば、冷えた炭酸水がスッキリする場合もあれば、温かいハーブティーが胃を落ち着かせてくれる場合もあります。

コツ2|少量ずつ摂取する

一度にたくさん飲むと、胃に負担がかかり、吐き気を誘発する可能性があります。コップ1杯を一気に飲むのではなく、少量ずつ、こまめに水分を補給するように心がけましょう。小さめのコップやペットボトルを利用したり、ストローを使って少しずつ飲むのも良いでしょう。

コツ3|ジュースを薄めて飲む

市販のジュースは糖分が多く含まれているため、つわり中は濃いと感じるかもしれません。そういう方は、りんごジュースやアセロラジュースなど、お好きなジュースを水や炭酸水で薄めて飲んでみましょう。

飲みやすくなるだけでなく、糖分の過剰摂取も防ぐことができます。つわりでビタミンB6を積極的に摂りたい方は、野菜ジュースを薄めて飲むのもおすすめです。

つわり時に避けるべき飲み物は?

つわり中は、食べられるもの、飲めるものが限られてきます。もちろん、「これしか飲めない!」というのであればそれを優先してかまいませんが、中にはつわりを悪化させてしまう飲み物もあるため注意が必要です。

注意1|冷たすぎる飲み物

つわり中は、胃腸が敏感になっているため、冷たすぎる飲み物は胃に負担をかけ、吐き気を誘発する可能性があります。キンキンに冷えた炭酸飲料や氷たっぷりのジュースは、一時的に爽快感を与えますが、その後、胃の不快感を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

できれば常温、もしくは温かい飲み物を選ぶように心がけましょう。白湯や温かいハーブティーなどがおすすめです。

注意2|カフェイン含有量が多い飲み物

コーヒーや紅茶、緑茶など、カフェインを多く含む飲み物は、利尿作用があり、脱水症状を引き起こす可能性があります。つわり中は、吐き気や嘔吐によって脱水症状になりやすい状態です。そのため、カフェインの摂取は控えめにするのが賢明です。(1日200mgであればOK)

ノンカフェインの飲み物を選ぶ、もしくはカフェインレスのコーヒーや紅茶を選ぶようにしましょう。

注意3|糖分の多い飲み物

糖分の多い飲み物は、血糖値を急上昇させ、その後急降下させるため、かえって気分が悪くなる可能性があります。また、糖分の摂りすぎは体重増加にもつながるため、注意が必要です。

ジュースやスポーツドリンクなどを飲む際は、糖分の少ないものを選ぶ、もしくは水で薄めて飲むようにしましょう。りんごジュースやつわり中に人気の飲み物でも、飲みすぎには注意が必要です。

まとめ

つわりで辛い時期、何を飲めばいいのか迷いますよね。水分補給は、吐き気や嘔吐が続くなかでも欠かせない重要なケアです。脱水症状を防ぐためにも、少量ずつでも継続的に飲み物を摂取することが大切です。

本記事でご紹介した7つの飲み物は、つわり中でも比較的受け入れやすい選択肢です。特に水分と電解質のバランスを考えると、経口補水液やスポーツドリンクは効果的です。飲み方のコツとしては、自分に合った温度で飲む、少量ずつこまめに摂取する、濃いジュースは水で薄めるなどの工夫が効果的です。

一方で、冷たすぎる飲み物、カフェイン含有量の多い飲み物、糖分の多い飲み物はつわりを悪化させる可能性があるため、控えめにすることをおすすめします。

つわりの症状や好みは人それぞれですので、自分の体調と相談しながら、「これなら飲める」という飲み物を見つけることが最優先です。少しでも楽に水分補給ができるよう、いくつかの飲み物を試してみて、ご自身に合ったものを見つけてくださいね。

もし、水分を摂っても改善しない、または悪化する場合は、我慢せず医師に相談することをおすすめします。つわりは辛いものですが、必ず終わりが来ます。焦らず、自分の体と向き合いながら、乗り越えていきましょう。

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