生理が来ないのはなぜ?妊娠以外の原因や病院へ行く目安、年齢別の注意点を解説

女性の身体は非常にデリケートなので、ちょっとした変化で生理周期が乱れてしまうこともあります。しかし、なかなか生理が来ないと不安になってしまいますよね。

この記事では、ストレスや生活習慣、婦人科系の病気、年齢による体の変化など、生理が来ない主な原因を解説し、妊娠検査薬を使うタイミングや病院へ行く目安、そして年齢別の注意点についてもお伝えします。

生理が来ないのはなぜ?妊娠以外で考えられる主な原因5つ

毎回きっかりと同じ周期で生理が来ている人は、1日でも遅れると不安になってしまいますよね。数日程度のズレはよくある人でも、なかなか生理が来ない場合は何かしらの原因があるかもしれません。

女性の身体は非常にデリケートなので、ちょっとした変化で生理周期が乱れてしまうこともあります。以下は「ルナルナ」ユーザーのアンケート調査による「生理不順のときの生活環境の変化」の結果です。

(PRTIMES「『生理不順について』の調査結果」を参考に編集部作成)

最も多かったのは「ストレスが溜まっていた」という回答で33.9%。次に多かったのは「疲れていた」で22.5%でした。調査結果から、多くの人がストレスや疲労が高まっているときに「生理不順」の症状を感じていることが分かります。

ここでは、妊娠以外で考えられる主な原因を5つ紹介しますので、心当たりがないか確認してみてください。

原因1|ストレスや生活習慣の乱れ

過度なストレスや不規則な生活は、ホルモンバランスを崩し、生理不順を引き起こすことがあります。自覚しにくい場合もありますが、心当たりがないか振り返ってみてください。

例えば、仕事や人間関係でのストレスが溜まっていたり、睡眠不足や不規則な生活が続いている場合、ストレスの解消や生活習慣の改善を心がけましょう。また、海外旅行などによる時差ボケといった環境の変化も、生理周期に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

原因2|過度なダイエットによる栄養不足

無理なダイエットや偏った食生活は、体に必要な栄養素が不足し、ホルモンバランスを崩す原因となります。特に、脂肪分の不足は女性ホルモンの分泌に悪影響を及ぼし、排卵障害や生理不順につながることがあるため、注意しましょう。

ダイエットは健康的に行うことが大切です。生理が来ないなどの症状が現れたら、ダイエット方法を見直す必要があるかもしれません。

原因3|甲状腺や婦人科系の病気

甲状腺疾患や婦人科系の病気は、女性ホルモンの分泌に影響を与え、生理が来ない原因となることがあります。

甲状腺疾患バセドウ病、橋本病など
婦人科系疾患多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮内膜症、高プロラクチン血症など

これらの病気が疑われる場合は、医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。定期的な健康診断を受けたり、異常を感じたら早めに医療機関に相談しましょう。

原因4|薬の影響による生理不順

服用している薬の中には、生理周期に影響を与えるものがあります。例えば、抗うつ薬や抗精神病薬などの精神科で処方される薬、ピルなどのホルモン剤です。特定の薬を服用してから生理が来ない、といった心当たりがある場合は、担当医師に相談してみてください。

また、緊急避妊薬であるアフターピルを服用したあとは、ホルモンバランスが崩れて生理が遅れることがあります。気になる場合は以下の記事を参考にしてみてください。

原因5|閉経や早期閉経

女性の体は、年齢を重ねるにつれて卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減少していきます。そのため、閉経が近づくと生理周期が乱れたり、生理が来なくなったりすることがあるのです。

また、40歳より前に閉経を迎える「早期閉経」の場合も、生理がこなくなることがあります。早期閉経は、骨粗鬆症や心血管疾患などのリスクを高める可能性があるため、早めに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。

何日生理がこなかったらヤバい?受診の目安は3ヶ月

数日程度の遅れであれば、そこまで不安視することはありません。しかし、「どのくらい生理がこなかったら受診したほうがいいのか」という目安は知っておく必要があります。

1〜2週間程度の遅れ|妊娠検査薬の使用

引用;ロート製薬オンライン「【第2類医薬品】ドゥーテスト・hCGa 2回用

妊娠検査薬は生理予定日の約1週間後から使用できます。生理予定日から1〜2週間程度生理が来ない場合、まず妊娠の可能性を考えましょう。

市販の妊娠検査薬を使用し、結果を確認してください。陰性だった場合でも、不安がある場合は1週間後に再検査するのがおすすめです。

<妊娠検査薬の基本的な手順>

  1. 検査薬の先端部分に尿をかける(説明書で指定された秒数)
  2. 水平な場所に置いて判定結果を待つ
  3. 約1分で判定(10分以上経過した判定は避ける)

誤判定を防ぐために、説明書通りの量を守り、尿をかけすぎないこと。尿が薄まるため大量の水分摂取後の検査は避けることに注意してください。

3ヶ月以上の経過|早急に婦人科の受診を

生理が3ヶ月以上来ない状態は「無月経」と呼ばれ、重要な診察の目安となります。無月経の症状が長期化すると、回復が難しくなったり時間がかかる場合があるため、3ヶ月以上生理が来ないときは、できるだけ早くクリニックを受診することが大切です。

生理が来ない状態が長引けば長引くほど、自力で生理を取り戻せる可能性は低くなり、不妊の原因となる可能性があります。3ヶ月を超えて生理が来ない場合は、適切な治療を受けることが最優先です。

年代別に考えられる生理が来ない要因

ここでは、年代別に考えられる生理が来ない要因を紹介します。

10代|初潮から2〜3年は様子見でもOK

10代で生理が来ない、あるいは生理不順で悩んでいる方もいるかもしれません。初潮を迎えてから2〜3年は生理周期が安定しないことが一般的です。個人差が大きく、数ヶ月生理が来ない場合もあるため、過度に心配する必要はありません。

ただし、生理がこなくて悩んでいる場合や、初潮を迎えてから数年経っても生理が来ない、あるいは生理痛などの症状が重い場合は、一人で抱え込まず婦人科を受診して相談してみてください。

20代以上|婦人科系疾患の可能性

20代以上で生理が来ない場合、妊娠の可能性はもちろん、婦人科系の疾患が原因となっている可能性も考えられます。また、ピルを服用し始めたり、やめたという場合も、生理周期に影響が出る場合があります。

おりものの変化(おりものがない、白いおりもの、透明のおりもの、ピンクのおりもの、茶色いおりもの、水っぽいおりものなど)にも注意し、普段と異なる症状がある場合は婦人科を受診しましょう。

生理がこなくて、下腹部痛やだるさ、体温が高かったり、イライラする、情緒不安定など、気になる症状がある場合も、放置せずに婦人科を受診することをおすすめします。

40代|更年期による生理周期の遅延

40代になると、更年期に差し掛かり、生理周期が乱れ始めることがあります。同時期に風邪のような症状、胃が痛い、貧血などが現れた場合は、更年期障害の症状である可能性が高いです。

閉経が近づくと生理が自然にこなくなるため、更年期による生理不順なのか、他の原因によるものなのかを判断するために、婦人科で検査を受けることをおすすめします。

まとめ

生理が来ない原因は、妊娠以外にもストレスや生活習慣の乱れ、過度なダイエットによる栄養不足、甲状腺や婦人科系の病気、薬の影響、そして閉経や早期閉経など様々です。特に、20代以上で生理が来ない場合は、婦人科系の疾患の可能性も考えられるため注意が必要です。

生理が来ない時の対応としては、まず1〜2週間程度の遅れであれば妊娠検査薬を使用してみましょう。もし妊娠の可能性がない、または3ヶ月以上生理が来ない場合は、早めに婦人科を受診することが大切です。

年齢によっても原因は異なり、10代の場合は初潮から数年経つまでは様子を見ても良いですが、40代で生理周期が遅れる場合は更年期の影響も考えられます。

生理が来ない原因を特定し、適切な対処をするために、気になる症状があれば自己判断せずに医師に相談しましょう。

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