花粉症などのアレルギー症状に効果的な薬として「フェキソフェナジン」という薬があります。フェキソフェナジンは、近年注目されている第二世代抗ヒスタミン薬で、眠気などの副作用が少ないのが特徴です。
この記事では、フェキソフェナジンの効果のメカニズム、服用方法、副作用、効かない場合の対処法、おすすめのクリニックについて解説していきます。つらい花粉症の症状を和らげ、快適な毎日を送りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
フェキソフェナジンは眠気が少ない第2世代の抗ヒスタミン薬
フェキソフェナジン塩酸塩錠 (先発品:アレグラ) | |
有効成分 | フェキソフェナジン塩酸塩 |
フェキソフェナジンは、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などのアレルギー症状を和らげるために用いられる、抗ヒスタミン薬の一種です。アレグラと同じ成分で、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒などの治療に用いられます。
第1世代の抗ヒスタミン薬は、眠気などの副作用を引き起こしやすいのに対し、第2世代の抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン)は脳への移行性が低いものが多く、眠気などの副作用が抑えられているのが特徴です。
参考:医薬品インタビューフォーム「フェキソフェナジン塩酸塩錠」
フェキソフェナジンの効果のメカニズム
花粉によるアレルギー反応が体内で起こると、肥満細胞という細胞からヒスタミンが放出されます。ヒスタミンは、血管を広げたり、血管の透過性を高めたりすることで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー症状を引き起こす物質です。
フェキソフェナジンは、ヒスタミンが結合するH1受容体を阻害することで、アレルギー症状(例:くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど)を緩和します。この作用により、ヒスタミンによる炎症性反応を抑えます。
フェキソフェナジン30mg、60mgの価格目安は1,500円〜2,800円程度
フェキソフェナジンは、アレグラのジェネリック医薬品です。医療用医薬品のため、医師の処方箋が必要な薬剤です。錠剤の用量は30mg、60mgの2種類で、症状に合わせて適宜増量します。
用量 | 1ヶ月分の価格目安(自由診療) | 1日あたりの価格目安 |
---|---|---|
30mg | 1,500円〜2,500円程度(60錠) | 50〜83円程度(1日2錠) |
60mg | 1,800円〜2,800円程度(60錠) | 60〜47円程度(1日2錠) |
自由診療の場合、クリニックや薬局によって価格が異なるため、上記はあくまでも目安となります。
フェキソフェナジンの主な副作用
フェキソフェナジンは、比較的副作用の少ない薬ですが、主な副作用として、頭痛、眠気、吐き気、発疹、血管浮腫、かゆみ、蕁麻疹、潮紅、発疹などが報告されています。
また、以下のような重篤な副作用が起こる場合もあります。
ショック アナフィラキシー | 呼吸困難、血圧低下、意識消失、血管浮腫、胸痛、潮紅 |
肝機能障害 黄疸 | 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる |
無顆粒球症 白血球減少 好中球減少 | 発熱、咽頭痛 |
上記以外でも、服用中に異変を感じた場合は、速やかに担当医師または薬剤師にご相談下さい。
参考:くすりのしおり「フェキソフェナジン」
フェキソフェナジンが効き始めるまで1〜3時間程度
個人差がありますが、フェキソフェナジンは1〜3時間程度で効き始めます。効果の持続時間は24時間なので、1日2回(12時間おき)の服用で効果を安定させるのが一般的です。
また、十分な効果を得るためには、2週間程度服用し続けることが大切です。1週間服用しても改善が見られない場合は、担当医師に相談してください。
フェキソフェナジンの効果的な服用方法
フェキソフェナジンの効果を最大限に得るためには、正しい服用方法を知っておくことが大切です。
服用方法1|花粉が飛び始める前から服用する
フェキソフェナジンは、アレルギー症状が出てから服用するよりも、花粉が飛び始める前から服用する方が効果的です。
花粉が飛び始める2週間前くらいから服用を開始すると、症状の発生を抑えたり、軽くしたりすることができます。
服用方法2|12時間おきに服用する
フェキソフェナジンは、1日2回、12時間おきに服用します。例えば、朝7時に服用した場合、次は夜7時の服用がおすすめです。
毎日同じ時間に服用することで、薬の効果を安定させることができます。
服用方法3|シーズン終了まで継続的に服用する
花粉症の症状は、花粉が飛んでいる間は続きます。
途中で服用をやめてしまうと、再び症状が出てしまうことがあるため、フェキソフェナジンは、症状が治まったと感じても、花粉の飛散シーズンが終わるまでは継続して服用することが大切です。
フェキソフェナジンが効かないと感じる場合の対処法
ここでは、フェキソフェナジンが効かないと感じた場合の対処法をいくつかご紹介します。
対処法1|用量調整を検討してもらう
フェキソフェナジンの効果は、服用する量によっても変化することがあります。
もし、現在服用している量で効果が不十分だと感じる場合は、医師に相談して用量調整を検討してもらうのも一つの方法です。あなたの症状や体質などを考慮して、適切な量を判断してもらいましょう。
対処法2|他の抗ヒスタミン薬に変更してもらう
フェキソフェナジンは、抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬の一種です。
抗ヒスタミン薬には、フェキソフェナジンの他にも様々な種類があり、効果や副作用の程度もそれぞれ異なります。もし、フェキソフェナジンで効果が得られない場合は、他の抗ヒスタミン薬に変更することで症状が改善する可能性も考えられます。
医師に相談し、自分に合った薬を見つけてもらうことが大切です。
フェキソフェナジンの処方ならミライメディカルクリニックがおすすめ
フェキソフェナジンを処方してもらうなら、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。
診察から処方、薬の配送まで、すべてオンラインで完結するので、忙しくて通院する暇がないという方でも手軽に利用できます。時間と場所の制約がなく、夜間や休日であっても、思い立ったタイミングで気軽に処方してもらえます。
花粉症でお悩みの方は、ミライメディカルクリニックのオンライン診療をご検討下さい。
参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」
フェキソフェナジンの効果に関するよくある質問
ここでは、フェキソフェナジンの効果に関するよくある質問とその回答を紹介します。
- フェキソフェナジン服用中にお酒を飲んでもいいですか?
- フェキソフェナジンは、アレルギー症状を抑える効果のある薬ですが、服用中にお酒を飲むことは控えることをおすすめします。
アルコールは薬の効果を強めたり、副作用を悪化させる可能性があります。眠気やふらつきといった副作用がより強く現れる可能性がありますので注意が必要です。
- フェキソフェナジンは薬局でも購入できますか?
- はい、フェキソフェナジンは薬局でも購入できます。
ただし、処方箋なしで購入できるのは、有効成分の含有量が医療用医薬品より少ない市販薬です。そのため、症状が重かったり効果が不十分な場合は、医師の処方を受けるようにしましょう。
まとめ
この記事では、アレルギー症状を抑える薬「フェキソフェナジン」の効果について詳しく解説しました。
フェキソフェナジンは、花粉症などのアレルギー症状を引き起こすヒスタミンのはたらきを抑えることで効果を発揮します。
服用すると1〜3時間程度で効果が現れ始め、1日2回の服用で効果が持続します。
効果を最大限に得るためには、花粉が飛び始める前から服用を開始し、症状が落ち着いてもシーズン終了まで継続して服用することが大切です。
フェキソフェナジンは、効果が高く、眠気などの副作用が少ない薬ですが、体質や症状によって効果や副作用の出方には個人差があります。
この記事を参考に、フェキソフェナジンを正しく理解し、つらいアレルギー症状の改善に役立ててください。自宅から気軽に処方してもらいたいなら、オンライン診療のミライメディカルクリニックへご相談ください。