「ルネスタ」と「エスゾピクロン」は、即効性が高いことで知られている睡眠薬です。しかし、この2つの違いが分からないという人も多いはず。
この記事では、エスゾピクロンとルネスタの違いや、他の睡眠薬との比較、効果や副作用、おすすめのクリニックまで詳しく解説していきます。この記事を読むことで、自分に合った睡眠薬選びができるようになるでしょう。
ルネスタは先発医薬品、エスゾピクロンは成分&ジェネリック医薬品
成分:エスゾピクロン (先発品:ルネスタ) (ジェネリック医薬品:エスゾピクロン錠) | |
非ベンゾジアゼピン系 | 脳を落ち着かせる「GABA」の働きを助け、睡眠を促す薬剤 |
ルネスタは、エスゾピクロンを成分とする先発医薬品です。
エスゾピクロンは睡眠薬の成分名でもあり、ルネスタのジェネリック医薬品でもあります。ケミファ、トーワ、杏林、YD、サワイ、ニプロなど、多くの製薬会社からエスゾピクロン錠が販売されています。
エスゾピクロンは即効性が高く入眠障害に効果的
エスゾピクロンは、睡眠薬として処方されることの多い薬です。即効性があるため、寝つきが悪いといった入眠障害に効果があるとされています。
エスゾピクロンの主な効果
エスゾピクロンには、脳を落ち着かせる神経伝達物質である「GABA」の働きを高めることで、自然な入眠を促す効果と、睡眠の質を高めて朝までぐっすり眠れるようにサポートする効果があります。
「ベンゾジアゼピン系(デパスなど)」と比較して、睡眠効果に特化しているのが特徴です。
一般的に、服用後30分〜1時間程度で効果が現れ、総作用時間は3〜4時間程度と短いため、目覚めが良好で翌朝への眠気の持ち越しが少ないです。
エスゾピクロンは、不眠症の治療薬として広く使用されていますが、あくまで対症療法薬であり、不眠症の根本的な原因を解決するものではありません。不眠症の原因によっては、生活習慣の改善や認知行動療法などの併用が必要となることもあります。
参考:医薬品インタビューフォーム「不眠症治療薬 ルネスタ錠1mg ルネスタ錠2mg ルネスタ錠3mg」
エスゾピクロンの価格目安は2,500円〜6,000円程度
エスゾピクロンは医療用医薬品のため、医師の処方箋が必要な薬剤です。錠剤の用量は1mg、2mg、3mgの3種類で、症状に合わせて適宜増量します。
不眠症の診断を正式に受けている場合は保険適用となりますが、自由診療(保険適用外)でも処方を受けることが可能です。
《ルネスタ(先発品)》
用量 | 1ヶ月分の価格目安(自由診療) | 1錠あたりの価格目安 |
---|---|---|
1mg | 3,500円〜4,500円程度(30錠) | 117〜150円程度 |
2mg | 4,500〜5,500円程度(30錠) | 150〜183円程度 |
3mg | 5,500〜6,000円程度(30錠) | 183〜217円程度 |
《エスゾピクロン錠(ジェネリック医薬品)》
用量 | 1ヶ月分の価格目安(自由診療) | 1錠あたりの価格目安 |
---|---|---|
1mg | 2,500円〜3,500円程度(30錠) | 83〜117円程度 |
2mg | 3,500〜4,500円程度(30錠) | 117〜150円程度 |
3mg | 4,500〜5,000円程度(30錠) | 150〜167円程度 |
自由診療の場合、クリニックや薬局によって価格が異なるため、上記はあくまでも目安となります。なお、エスゾピクロン錠はルネスタのジェネリック医薬品なので、先発品よりも安価で処方してもらうことが可能です。
エスゾピクロンの主な副作用
エスゾピクロンの主な副作用としては、以下のようなものが挙げられます。
副作用 | 症状 |
---|---|
ショック アナフィラキシー | じんましん、目や口唇周囲の腫れ、呼吸困難 |
依存性 | 薬がないといられない、(薬の中止で)不安・異常な夢・吐き気・不眠 |
呼吸制御 | 息苦しい、息切れがする |
肝機能障害 | 皮膚や白目が黄色くなる、倦怠感、食欲不振 |
精神症状 意識障害 | 悪夢、意識レベルの低下、興奮、錯乱、幻覚、睡眠中の異常行動 |
一過性前向性健忘 もうろう状態 睡眠随伴症状 (夢遊症状など) | 一時的に記憶喪失、入眠までの、あるいは途中で眼が覚めた時の出来事を記憶していない、もうろう感、睡眠中に大声を上げる、歩き回るなど不適切な行動をとる |
引用:くすりのしおり「エスゾピクロン錠3mg「DSEP」」
上記以外にも、悪心、便秘、下痢、食欲不振、鼻炎、皮膚の発疹やかゆみ、幻覚、異常行動(夢遊病、睡眠時遊行症など)のような副作用が報告されています。服用後に少しでも身体に異変を感じた場合は、速やかに担当医師または薬剤師に相談しましょう。
なお、高齢者や肝機能障害のある方は、副作用が現れやすいため、注意が必要です。
ルネスタ(エスゾピクロン)と他の睡眠薬との違い
ルネスタはエスゾピクロンを主成分とする睡眠薬です。他の睡眠薬であるデエビゴ(レンボレキサント)や、リスミー(リルマザホン)などとは、作用機序や特徴が異なります。
薬剤名 | ルネスタ | デエビゴ | リスミー |
---|---|---|---|
作用機序 | GABA受容体作動薬 (非ベンゾ系) | オレキシン受容体拮抗薬 | ベンゾジアゼピン系 |
適応 | 入眠障害、中途覚醒 | 中途覚醒、早朝覚醒 | 入眠から早朝まで幅広く対応 |
作用時間 | 3〜4時間 | 6〜8時間 | 6〜10時間 |
主な特徴 | 非ベンゾジアゼピン系で依存性が比較的低い。 | 自然な眠気を促す、依存性が極めて低い。 | 睡眠全体をカバーできる。 |
このように、睡眠薬にはそれぞれ異なる特徴があります。ご自身の症状や体質に合った睡眠薬を選ぶことが大切です。睡眠にお悩みの方は、医師に相談して適切な薬を処方してもらうようにしましょう。
エスゾピクロン錠とルネスタの処方ならミライメディカルクリニックがおすすめ
エスゾピクロン錠とルネスタを処方してもらうなら、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。スマホから簡単に申込みでき、夜間や休日であってもお家から出ずに薬を処方してもらえます。
仕事が忙しくて通院する時間がなかったり、通院時に周りの目が気になるという方でも安心して診察を受けることが可能です。
エスゾピクロン錠とルネスタのどちらの薬が自分に合っているかは、症状や生活習慣によって異なりますので、医師に相談して適切な薬を処方してもらうようにしましょう。
ミライメディカルクリニックでは、他にも数種類、睡眠薬をご用意しています。経験豊富な医師が、患者様一人ひとりの症状に合わせて、睡眠薬を処方いたしますので、不眠症でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について」
まとめ
この記事では、睡眠薬として知られる「エスゾピクロン」と「ルネスタ」の違いについて解説しました。エスゾピクロンは睡眠薬の成分名&ジェネリック医薬品であり、ルネスタとはその成分を含む先発医薬品の商品名です。
エスゾピクロンは即効性が高いのが特徴で、なかなか寝付けない入眠障害に効果を発揮します。他の睡眠薬であるデエビゴやリスミーとは、作用機序や適応、作用時間が異なるため、自身の症状や体質に合った薬を選ぶことが重要です。
エスゾピクロン錠やルネスタを処方してもらうなら、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。この記事を参考に、自分に合った睡眠薬を選んでみてください。