エチゾラムにはどんな効果がある?効果が出るまでの時間や持続時間、副作用を解説

エチゾラムは、不安や緊張を和らげ、ぐっすり眠れるようにしてくれる効果が期待できる薬です。しかし、副作用や依存性など、気になる点もあるかもしれません。

この記事では、エチゾラムの効果や副作用、ジェネリック医薬品、服用方法などについて詳しく解説していきます。エチゾラムの服用を検討している方は、ぜひこの記事を参考に理解を深めてみてください。

エチゾラム(デパス)は抗不安作用と睡眠改善効果を持つ向精神薬

成分:エチゾラム
(先発品:デパス)
(ジェネリック医薬品:エチゾラム錠)
ベンゾジアゼピン系抗脳を落ち着かせる「GABA受容体」の働きを助け、心身のリラックスを促す薬剤

エチゾラムは、1984年に発売されたベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一般名(成分名)であり、「デパス」のジェネリック医薬品(商品名)です。

従来の抗不安薬と同様の作用機序で、脳を落ち着かせる「GABA受容体」に作用して中枢神経を抑制し、不安や緊張の緩和、睡眠の改善に効果を発揮します。

エチゾラムは「チエノトリアゾロジアゼピン系」に分類され、主にうつ病、神経症、心身症における不安・緊張と睡眠障害、および統合失調症の睡眠障害などの治療に使用されています。

エチゾラムの主な効果は3つ

エチゾラムは、主に「抗不安作用」「催眠作用」「筋弛緩作用」という3つの効果を持つ医薬品です。

抗不安作用不安や緊張を和らげ、心を落ち着かせる効果が強いGABA受容体に作用して、神経細胞の興奮を抑制する
催眠作用不眠症状の改善に効果がある特に不安からくる入眠障害や中途覚醒に効果を発揮する
筋弛緩作用体の緊張をほぐす効果がある肩こりや筋緊張からくる頭痛などの症状改善にも効果がある

日常生活で感じる不安や緊張、イライラなどを軽減し、心を落ち着かせるのに役立ちます。不安や緊張からくる不眠症にも効果があり、肩こりや腰痛、頭痛といった身体の痛みを和らげる効果も期待できます。

エチゾラム0.25mg、0.5mg、1mgの価格目安は2,500円〜4,500円程度

エチゾラムは医療用医薬品のため、医師の処方箋が必要となります。錠剤の用量は0.25mg、0.5mg、1mgの3種類で、効果の強さではなく、効果の持続時間に影響します。

うつ病、神経症、心身症、統合失調症などの診断を正式に受けている場合は保険適用となりますが、自由診療(保険適用外)でも処方を受けることが可能です。

用量1ヶ月分の価格目安(自由診療)1錠あたりの価格目安
0.25mg2,500〜3,500円程度(30錠)83〜117円程度
0.5mg3,000〜4,000円程度(30錠)100〜133円程度
1mg3,500〜4,500円程度(30錠)117〜150円程度

自由診療の場合、クリニックや薬局によって価格が異なるため、上記はあくまでも目安となります。エチゾラムはデパスのジェネリック医薬品なので、先発品よりも安価で処方してもらえます。

エチゾラムの副作用はふらつきやめまい

エチゾラムの主な副作用には、眠気、ふらつき、めまい、倦怠感などがあります。また、長期連用すると依存性や耐性が生じる可能性があります。そのため、服用する際は、医師の指示に従い、決められた量と期間を守ることが大切です。

また、エチゾラムは、アルコールとの併用は禁忌とされています。アルコールと同時に摂取すると、効果が強く出すぎたり、副作用が増強したりする可能性があるため、控えましょう。

服用中に身体の異変を感じた場合は、速やかに医師または薬剤師に相談してください。

参考:医薬品医療機器総合機構「エチゾラム錠 0.25mg「SW」エチゾラム錠 0.5mg「SW」エチゾラム錠1mg「SW」患者向医薬品ガイド

エチゾラムの効果が出るのは服用から30分〜1時間程度

エチゾラムは、服用後30分から1時間程度で効果が現れ始めます。効果のピークは1〜2時間後とされており、その後は徐々に減衰していきます。

就寝前に1〜3mgを服用するのが一般的で、効果の持続時間は5〜6時間程度です。

効果には個人差があり、体質や体調によって変化します。高齢者の場合は効果の発現が遅れたり、効果が強く出たりする可能性があるので、注意が必要です。

エチゾラムのジェネリック医薬品について

ジェネリック医薬品とは、新薬の特許期間が終了後に、他の製薬会社が製造・販売する、有効成分や効果が同じ医薬品です。先発医薬品と比べて開発費用が抑えられるため、一般的に価格が安く設定されています。

エチゾラムは、デパスのジェネリック医薬品です。デパスのジェネリック医薬品は、エチゾラムのほかにも、様々な製薬会社からジェネリック医薬品が販売されています。

《主なジェネリック医薬品》

  • 共和薬品工業:エチゾラム錠「アメル」
  • 皇漢堂製薬:エチゾラム錠「クニヒロ」
  • 鶴原製薬:エチゾラム錠「ツルハラ」
  • 東和薬品:エチゾラム錠「トーワ」
  • 藤永製薬:エチゾラム錠「フジナガ」

エチゾラムの効果や副作用、ジェネリック医薬品との違いなどについて、不安な点や疑問点があれば、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

エチゾラムの処方ならオンライン診療がおすすめ

オンライン診療を利用すれば、スマホから簡単にエチゾラムを処方してもらえます。時間と場所の制約がなく、郵送で薬を受け取れるため、仕事が忙しくて通院する暇が無いという方にもおすすめです。

担当医師以外とは顔を合わせなくて良いため、周りの目が気になったり、プライバシーが気になることもありません。エチゾラムの服用を検討されている方は、ぜひオンライン診療を検討してみてください。

参考:厚生労働省「健康・医療 オンライン診療について

エチゾラムの効果に関するよくある質問

ここでは、エチゾラムの効果に関するよくある質問とその回答を紹介します。

エチゾラムに依存性はありますか?
はい、エチゾラムには依存性があります。
エチゾラムはベンゾジアゼピン系という種類の薬で、長期連用すると身体的・精神的な依存が生じることがあるため注意が必要です。依存症になると、薬を止めるときに離脱症状(不安、不眠、震えなど)が現れたり、薬を求めてしまうことがあります。

エチゾラムを服用する際は必ず医師の指示に従い、自己判断で量を増やしたり、服用期間を延長したりしないことが重要です。

参考:医薬品医療機器総合機構「エチゾラム
エチゾラムはロキソニンと併用できますか?
基本的には併用可能ですが、注意が必要です。

エチゾラムとロキソニンは、どちらも副作用として眠気やふらつきなどが起こることがあります。併用するとこれらの副作用が強くなる可能性があるので、注意が必要です。

特に、高齢者や肝臓・腎臓に障害のある方は注意が必要です。心配な場合は、医師や薬剤師に相談してください。
エチゾラム服用中にお酒を飲んでもいいですか?
エチゾラム服用中にお酒を飲んではいけません。

エチゾラムとアルコールを併用すると、互いの作用が強まり、眠気、ふらつき、注意力・集中力・反射運動能力の低下などが著しく増強される可能性があります。また、呼吸抑制が起こる危険性も高まるため、エチゾラムを服用している間は、お酒を飲まないようにしましょう。

まとめ

エチゾラムは、不安を和らげる、睡眠を改善する、筋肉の緊張をほぐすといった効果を持つ薬です。服用後30分〜1時間程度で効果が現れ、0.25mg、0.5mg、1mgといった用量があります。

ジェネリック医薬品も販売されており、アメル、クニヒロ、トーワなどから選ぶことができます。一方で、眠気やふらつきといった副作用や、依存性にも注意が必要です。

エチゾラムは医師の処方が必要な薬です。不安や不眠に悩んでいる方は、ミライメディカルクリニックなどの医療機関に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

服用に関する疑問や不安がある場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

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