妊娠検査薬の使い方を徹底解説!適切なタイミングや誤判定を防ぐポイントも紹介

生理が遅れていたり、妊娠初期の症状があるなど、「妊娠したかも?」と感じたら、妊娠検査薬の出番です。自宅で気軽に妊娠しているかどうかの可能性をチェックすることができます。

この記事では、妊娠検査薬の正しい使い方や結果の見方、誤判定を防ぐポイントについて解説します。初めての方でも安心して使えるよう、わかりやすく説明していますので、ぜひ参考にしてください。

医師 新田凌也
当記事の監修医師
医師:新田 凌也
島根大学医学部卒業卒業後、神戸大学医学部附属病院、丹波医療センター研修。ミライメディカルクリニックでオンライン診療全般を担当。

妊娠検査薬の使うべきタイミングは生理予定日の1週間後

妊娠検査薬を使用するタイミングは、生理予定日の1週間後が最適です。妊娠の心当たりがあったり、生理が遅れている場合に検査を行いましょう。

妊娠4週目頃になると、尿中に含まれるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の量が検査薬で検出できるレベルに達します。生理予定日を過ぎて1週間経っても生理が来ない場合に、妊娠検査薬を試してみるのがおすすめです。

妊娠検査薬の正しい使用方法

引用;ロート製薬オンライン「【第2類医薬品】ドゥーテスト・hCGa 2回用

妊娠検査薬は、妊娠しているかどうかを簡単に確認できる便利なツールです。しかし、正しい使い方を知らないと、正確な結果を得られない場合があります。

妊娠検査薬は、製品によって多少の違いはありますが、基本的な使い方は同じです。

検査前の準備
  • 説明書をよく読み、使用期限を確認する
  • 清潔な場所に検査台を用意する
  • 手を洗う
検査手順
  1. 検査直前にアルミ袋から検査薬を取り出し、キャップを外す
  2. 採尿部に尿を5秒以上かける
  3. キャップをかぶせ、平らな場所に水平に置く
  4. 1〜3分間待つ(製品により異なる)

判定窓の確認部分にラインが出ていることを確認し、結果を読み取ります。判定窓と終了確認窓の両方にラインが表示されていれば陽性、終了確認窓にのみラインが表示されていれば陰性です。ただし、10分以上経過しての判定は避けるようにしてください。

判定結果

陽性の場合(妊娠の可能性あり)陰性の場合

妊娠検査薬の精度は、正しく使用すれば99%以上とされています。しかし、尿のかけすぎや、尿中の糖やタンパク質の濃度が高い場合、あるいは不妊治療でhCG注射を受けた後は、偽陽性となる可能性があります。

妊娠検査薬を使用する際は、使用期限を確認し、説明書をよく読みましょう。早すぎる検査は避け、陽性反応が出た場合は、必ず医師の診断を受けてください。検査結果に関わらず、妊娠の可能性を感じたら、医療機関で確認することをおすすめします。

誤判定を防ぐ!妊娠検査薬を使用する際のポイント

妊娠検査薬は、手軽に妊娠の可能性を確認できる便利なアイテムです。しかし、使い方を間違えると誤判定につながる可能性があります。なるべく適切な結果を得るために、いくつかのポイントを押さえて正しく使用しましょう。

ポイント1|検査薬は使用直前に開封する

妊娠検査薬は、湿気に弱いため、使用直前に開封することが重要です。開封後はなるべく早く使用し、長時間放置しないようにしましょう。

例えば、検査薬をあらかじめ開封しておき、しばらくしてから使用すると、検査結果に影響が出る可能性があります。また、保管場所にも注意が必要です。高温多湿な浴室や洗面台などに放置するのは避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管するようにしましょう。

ポイント2|決められた場所に適量の尿をかける

妊娠検査薬には、尿をかける採尿部があります。この採尿部に決められた量の尿を、決められた時間かけることが重要です。尿のかけすぎや少なすぎは、誤判定の原因となる可能性があります。

多くの妊娠検査薬では、採尿部に尿を5秒以上かけるように指示されています。説明書をよく読み、適切な秒数だけ尿をかけるようにしましょう。尿を1秒しかかけなかったり、逆に10秒以上かけ続けてしまったりすると、正しい検査結果を得られない可能性があります。

ポイント3|判定時は平らな場所に置く

妊娠検査薬に尿をかけた後は、平らな場所に置き、判定時間を待ちます。検査薬を傾けたり、手に持ったままにしたりすると、検査結果に影響が出る可能性があるため注意が必要です。

検査薬には判定時間があり、通常は1〜3分程度です。この時間内に判定窓を確認し、結果を読み取ります。判定時間を待たずに結果を確認したり、逆に判定時間を大幅に過ぎてから確認したりすると、誤った結果を読み取ってしまう可能性があるため避けましょう。

妊娠検査薬の判定結果が出たあとは?

妊娠検査薬を使った後、結果によって取るべき行動は異なります。陽性反応が出た場合と陰性反応が出た場合、それぞれ適切な対応についてご説明します。

陽性反応が出た場合は産婦人科を受診しましょう

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。

陽性反応は妊娠している可能性が高いことを示しますが、確定診断ではありません。子宮外妊娠などの可能性も考えられるため、医師の診察を受けて確定診断を受ける必要があります。

妊娠初期は特に注意が必要な時期です。バランスの取れた食事、適切な運動、禁煙、禁酒など、健康的な生活を心がけましょう。また、葉酸などのサプリメントの摂取も必要に応じて検討します。

陰性反応が出た場合は再検査も

妊娠検査薬で陰性反応が出た場合、生理予定日を過ぎても生理が来ない場合は、再度検査するか、産婦人科を受診しましょう。陰性反応は妊娠していない可能性が高いことを示しますが、検査のタイミングや使用方法によっては、妊娠していても陰性反応が出る場合があります。

特に、生理予定日直後や、検査の直前に大量の水分を摂取した場合は、尿中のhCG濃度が薄くなり、陰性反応が出る可能性があります。必要に応じて病院を受診すると安心です。

生理予定日より前に検査したい場合は早期妊娠検査薬

妊娠検査薬には、一般的なタイプと早期妊娠検査薬の2種類があります。早期妊娠検査薬を使用すれば、生理予定日の3〜4日前から使用可能です。

生理が来るのが待ち遠しい方や、早く妊娠の有無を確認したい方は、早期妊娠検査薬を選択すると良いでしょう。ただし、早期妊娠検査薬は感度が高いため、妊娠していない場合でも陽性反応が出る場合があります。正確な結果が知りたい場合は、必ず医療機関で確認するようにしてください。

まとめ

妊娠検査薬は、尿中のhCGホルモンの量を測定することで、妊娠の可能性を判定する検査薬です。hCGホルモンは、受精卵が子宮内膜に着床すると分泌され始めるため、妊娠の早期発見に役立ちます。

妊娠検査薬を使用する適切なタイミングは、生理予定日の約1週間後です。この時期になると、多くの女性でhCGホルモンの量が、検査薬で検出できるレベルに達します。ただし、正確な結果を得るためには、検査薬の使用方法を正しく守ることが重要です。

検査薬は使用直前に開封し、決められた場所に適切な量の尿をかけ、平らな場所に置いて判定を待ちましょう。これらのポイントを守ることで、誤判定のリスクを減らすことができます。

陽性反応が出た場合は、できるだけ早く産婦人科を受診し、正常な妊娠かどうかを確認してもらいましょう。一方、陰性反応が出ても、生理が遅れている場合などは、数日後に再度検査を行うことをおすすめします。

妊娠検査薬は、妊娠の可能性を手軽にチェックできる便利なツールです。正しい知識と使い方を身につけ、適切に活用しましょう。もし、妊娠検査薬の使用に関して不明な点があれば、薬剤師や医師に相談してみてください。

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