マンジャロとオゼンピックの違いは?効果や副作用の違いと選び方を徹底解説

「マンジャロとオゼンピック、どちらを選べばいいのだろう」「両方とも注射薬だけど、効果や副作用にどんな違いがあるの?」など、どちらを選択するか迷っている方は多いのではないでしょうか。一見すると両薬剤とも似ているように感じられますが、作用メカニズムから効果の程度、副作用の現れ方まで、明らかな違いが存在します。

この記事では、マンジャロとオゼンピックの違いを、作用メカニズム・効果・副作用・費用の観点から徹底比較します。それぞれの特徴を正しく理解し、医師との相談を通じて最良の治療法を見つけるために、ぜひ参考にしてください。

※本記事に掲載されている体験談や口コミは、あくまで個人の感想です。効果・効能には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。また、本記事の内容は医学的アドバイスではありませんので、使用を検討される際は必ず医師にご相談ください。

マンジャロとオゼンピックの違いを一覧表で比較

マンジャロとオゼンピックは、共に2型糖尿病や肥満症の治療に用いられるGLP-1受容体作動薬です。主な違いは、作用メカニズムにあります。

項目マンジャロオゼンピック
有効成分チルゼパチドセマグルチド
作用GLP-1+GIP デュアル作用GLP-1 単独作用
主な適応2型糖尿病・肥満症2型糖尿病(肥満は一部国で適応)
投与方法週1回皮下注射週1回皮下注射
副作用吐き気・下痢・倦怠感など吐き気・下痢・便秘など
料金目安1〜2万円台/回1〜2万円台/回

マンジャロとオゼンピックの作用の違い

両者の効果の違いを生む根源は、作用するホルモンの種類にあります。

  • 【オゼンピック】GLP-1で食欲抑制が中心
  • 【マンジャロ】GLP-1+GIPで食欲抑制+脂肪代謝

オゼンピック|GLP-1で食欲抑制が中心

オゼンピック(セマグルチド)は、GLP-1というホルモンの受容体のみに作用する「GLP-1単独作動薬」です。その主な働きは以下の3つです。

  1. インスリン分泌促進
    血糖値が高い時にだけインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。
  2. グルカゴン分泌抑制
    血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑え、肝臓からの糖の放出を減らします。
  3. 胃内容物排出遅延
    胃の動きを緩やかにし、満腹感を持続させると同時に食欲を抑制します。

マンジャロ|GLP-1+GIPで食欲抑制+脂肪代謝

マンジャロ(チルゼパチド)の最大の特徴は、GLP-1に加えて「GIP」というもう一つのホルモン受容体にも作用する、世界初の「GIP/GLP-1デュアル受容体作動薬」である点です。GLP-1の上記作用に加えて、GIPの作用が加わることで、より強力な血糖改善効果と体重減少効果が期待されます。

GIPは脂肪細胞に直接働きかけ、エネルギー消費を促進する可能性も示唆されており、これが両者の効果の差を生む大きな要因と考えられています。

マンジャロとオゼンピックの体重減少効果の違い

マンジャロとオゼンピックの体重減少効果には明確な差異が認められており、複数の臨床試験データからマンジャロがより強力な体重減少効果を示すことが確認されています。

マンジャロは、現在利用可能なGLP-1受容体作動薬の中で最も強力な体重減少効果を示しています。SURMOUNT-2試験では、肥満または過体重で2型糖尿病を併発する成人938名を対象とした72週間の相臨床試験において、マンジャロ15mgで平均15.7%の体重減少を達成しました。(参考:Eli Lilly and Company

横浜市立大学が実施した日本人3875名を対象としたメタアナリシスでも、マンジャロ15mgで-9.5kgの体重減少が報告されており、これは調査された薬剤の中で最大の効果でした。一方、オゼンピックの体重減少効果は中程度に留まります。同じ日本人対象の横浜市立大学の研究では、オゼンピック1mgで-4.4kgの体重減少が報告されており、マンジャロ15mgの約半分の効果となっています(参考:YCU Research Portal

※比較臨床試験では、それぞれの最大認可用量で追試されています

マンジャロとオゼンピックの副作用の違い

(KEGG「医療用医薬品:マンジャロ」を元に編集部作成)

両薬剤に共通する最も一般的な副作用は、吐き気(悪心)、嘔吐、下痢、便秘、腹部の不快感、食欲不振といった消化器系の症状です。これらは、GLP-1受容体作動薬が持つ胃の動きを緩やかにする作用などが関係しており、特に治療を開始したばかりの時期や、薬の用量を増やしたタイミングで現れやすくなります。

しかし、これらの症状の多くは一過性であり、治療を継続する中で体が薬に慣れていくにつれて、ほとんどは自然に軽減していくことが分かっています。また、インスリンなど他の血糖降下薬と併用しない限り、単独投与での重篤な低血糖のリスクは稀であることも共通の特徴です。

ただし作用が強力な分、マンジャロの方がやや副作用の頻度や強度が高い傾向が示されています。複数の臨床試験(SURPASS試験、SUSTAIN試験など)のデータを統合すると、「悪心(吐き気)」の発現頻度は、マンジャロで約18〜22%、オゼンピックで約16〜20%と報告されており、マンジャロの方がわずかに高い数値となっています。

どっちを選ぶべき?マンジャロとオゼンピックの使い分け

マンジャロとオゼンピックは、それぞれ優れた特徴を持つ一方で明確な違いがあります。ここでは、あなたの目的や状況に応じて、ちらの薬剤がより適しているかを考えるための具体的な指針を解説します。なお、最終的な判断は、必ず医師との相談の上で行うようにしてください。

マンジャロ|より高い減量効果を重視する人におすすめ

より高い効果を求めるなら、現在の医学的根拠ではマンジャロが第一選択肢となります。臨床試験ではオゼンピックを上回る平均15.7%という非常に高い体重減少率が報告されており、「とにかく早く、目に見える結果が欲しい」という方におすすめです 。

特にBMIが30を超えるなど大幅な減量が必要な場合や、糖尿病と肥満の両方を強力に改善したい場合に、その効果を最大限に発揮します。また、すでに他のGLP-1治療で効果が頭打ちになっている方が、GIPにも作用するマンジャロに切り替えることで停滞期を打破するきっかけになることも期待できます。

オゼンピック|副作用が心配。新しい薬には不安があるという人におすすめ

長年の実績と豊富なデータによる安心感を重視するなら、オゼンピックが向いている可能性があります。マンジャロよりも早くから世界中で使用されているため、長期的な安全性に関するデータが豊富にあります。「新しい薬には少し不安がある」「まずは標準的な治療から始めたい」という慎重派の方には、信頼できる選択肢です。

また、作用が強力な分、マンジャロの方が副作用を強く感じる人もいるため、副作用が心配な方や胃腸がデリケートな方が、比較的マイルドとされるオゼンピックから試すのも良いでしょう。クリニックによっては、わずかに安価な場合もあり、長期的な経済的負担を少しでも軽くしたい場合の選択肢にもなります。

最終判断は医師に相談して決めましょう

最終的にどちらの薬を選ぶべきかは、個人の健康状態、治療目標、費用、副作用への許容度などを総合的に判断する必要があります。自己判断で決めるのではなく、必ず専門家である医師に相談し、それぞれのメリット・デメリットについて十分な説明を受けた上で、自分にとって最適な薬剤を選択することが最も重要です。

マンジャロの処方なら、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめ

マンジャロダイエットに関心があり、手軽に始めたいとお考えであれば、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。オンラインでマンジャロの診察から処方、そして薬の受け取りまでをスムーズに行えます。

自宅や職場など、場所を選ばずに医師の診察を受けられるため、医療機関への移動時間や待ち時間を気にすることなく、ご自身の都合の良い時間にオンラインで相談が可能です。これは、ダイエットを継続していく上での大きな利便性と言えるでしょう。

また、オンライン診療でありながらも、医師による丁寧なカウンセリングと診察を受けることができます。マンジャロダイエットに関する疑問や不安をじっくりと相談し、ご自身の健康状態やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスを受けることができます。

なお、マンジャロ注射以外にも、リベルサスメトホルミンフォシーガなどの服用タイプの薬剤もあるため、医師と相談の上、ご自身に合ったものを検討してみてください。

まとめ|マンジャロとオゼンピックの違いを理解して適切に選ぼう

マンジャロとオゼンピックの最大の違いは作用メカニズムにあります。オゼンピックがGLP-1単独作用であるのに対し、マンジャロはGLP-1とGIPのデュアル受容体作動薬として、より強力な効果を発揮します。

体重減少効果については、臨床試験でマンジャロが平均15.7%の体重減少を達成し、オゼンピックの約2倍の効果を示しています。副作用は両者とも消化器系症状が中心ですが、マンジャロの方がやや頻度が高い傾向があります。

選択の指針として、より高い減量効果を重視し、大幅な体重減少が必要な方にはマンジャロが適しています。一方、長年の実績による安心感を重視し、副作用への不安がある方にはオゼンピックが向いている可能性があります。

両薬剤とも優れた治療選択肢ですが、個人の健康状態、治療目標、副作用への許容度などを総合的に考慮する必要があります。最終的な判断は必ず医師と相談し、十分な説明を受けた上で、自分に最適な薬剤を選択することが重要です。

関連記事

LINE友達追加