「マンジャロの自己注射って難しそう…」「失敗したらどうしよう」「正しい打ち方がわからない」そんな不安をお持ちの方も多いはず。マンジャロは確かに自分で注射する必要がありますが、実は誰でも簡単に扱えるよう設計された「アテオス」という自動注射器を使用するため、注射に慣れていない方でも安全に投与することが可能です。
本記事では、マンジャロの正しい打ち方を3つのステップでわかりやすく解説し、守るべき注意点まで詳しく紹介します。初めての方でも安心して自己注射ができるよう、ぜひ参考にしてください。
※本記事に掲載されている体験談や口コミは、あくまで個人の感想です。効果・効能には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。また、本記事の内容は医学的アドバイスではありませんので、使用を検討される際は必ず医師にご相談ください。

三重大学医学部医学科を卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院にて糖尿病・代謝・内分泌内科を専門とする臨床経験を積み、専門医としての研鑽を重ねる。糖尿病、脂質異常症、甲状腺疾患、副腎疾患、骨粗鬆症などの内分泌・代謝疾患に幅広く対応し、生活習慣病を含む慢性疾患の包括的な管理に精通している。専門は「糖尿病・代謝・内分泌」。エビデンスに基づいた診療と、患者一人ひとりの生活背景を重視したきめ細やかな医療を実践している。
目次
マンジャロの打ち方は?安全に自己注射する3ステップ

マンジャロの自己注射は「アテオス」という、誰でも簡単に扱えるように設計されたオートインジェクター(自動注射器)を使用します。針が内蔵されており、ボタンを押すだけで自動的に注射が完了するため、注射に慣れていない方でも安全に投与することが可能です。
ただし、安全かつ確実に効果を得るためには、正しい手順を守ることが不可欠です。ここに記載する手順は一般的なものですが、必ず医師や薬剤師から受けた指導に従ってください。
事前準備
事前に手を洗い、打つ部位をアルコール綿で消毒します。専用ペン型注射器(アテオス)を使い、指示通りにキャップを外し、異常がないことを確認してから使います。
打つ場所は「お腹(腹部)」か「太もも」がおすすめです。毎回同じ場所に打つと皮膚が硬くなったり内出血のリスクが高まるため、毎回少しずつ部位をずらしましょう。
手順1|灰色のキャップをはずす
準備ができたら、ペンを操作します。まず、ペンが「ロック位置(鍵が閉まったマーク)」になっていることを確認してください。確認できたら、灰色のキャップ(底のキャップ)をまっすぐ引き抜いて捨てます。
なお、一度はずしたキャップは針を傷つける可能性があるため、絶対に戻さないでください。また、安全のためペン内部の針には触れないようにしてください。
手順2|皮膚にあてロックを解除する
次に、ペンの安全ロックを解除します。消毒した注射部位に、ペンの透明な「底」の部分を「垂直に、しっかりと」あてがいます。ペンを皮膚にあてがったまま、緑色のリングを「ロック解除位置(鍵が開いたマーク)」まで回します。
これで、いつでも注射できる状態になりました。
手順3|注入ボタンをおす
最後に、薬液を注入します。
- ペンを皮膚にしっかりとあてがったまま、上部にある緑色の注入ボタンを長押しします。
- ボタンを押すと「カチッ」と1回目の大きな音がします。これが注射が始まった合図です。
- 注入ボタンを押したまま、ペンも皮膚にあてがい続けます。
- 約5〜10秒後に「カチッ」と2回目の大きな音がしたら、注射完了の合図です。
- 音が鳴ったら、ペンを皮膚から離します。
注射が終わると、ペンの窓から灰色のプランジャーが見えます。これが、薬液がすべて注入されたことの確認になります。使用済みのペンは、速やかに専用の廃棄容器に捨ててください。
マンジャロを打つときの注意点3つ

マンジャロは誰でも簡単に扱えるよう設計された自己注射薬ですが、最大限の効果を得るためには、守るべきいくつかの重要な注意点が3つあります。
注意点1|同じ部位に繰り返し打たない
マンジャロは「腹部」「太もも」「上腕の後ろ側」に注射しますが、毎週同じ場所に打ち続けないようにしてください。
同じ場所に注射を繰り返すと、皮膚の下の脂肪が硬くなったり、しこりのようになったりする「リポハイパートロフィー」という症状が起こることがあります。この硬くなった部分に注射をすると、薬の吸収が不安定になり、効果が弱まったり、逆に効きすぎたりする原因となります。
そうしたトラブルを避けるため、前回注射した場所から少なくとも2〜3cmは離れた場所に打つことを心がけ、腹部、太もも、腕といった部位をローテーションで使うようにしましょう。
注意点2|自己判断で増量や再投与をしない
「早く痩せたいから」といって、医師の指示なく投与量を増やしたり、週に2回以上注射したりすることは絶対にやめてください。
マンジャロは、体を慣らしながら副作用を最小限に抑えるため、専門的な知識を持つ医師が患者さん一人ひとりの状態を見ながら、段階的に投与量を調整していきます。自己判断で増量すると、激しい吐き気や嘔吐、下痢といった重い副作用を引き起こす危険性が非常に高くなります。
また、注射に失敗したと思った場合や、打ち忘れた場合でも、自己判断で追加の投与(再投与)は行わず、まずは処方元のクリニックに連絡して指示を仰ぐようにしてください。
注意点3|強い副作用やトラブル時は速やかに受診する
マンジャロの使用中に、以下のような通常とは異なる強い症状やトラブルが現れた場合は、ためらわずに速やかに医療機関を受診してください。
- 我慢できないほどの吐き気、嘔吐、激しい腹痛や下痢が続く
- 冷や汗、動悸、意識が朦朧とするなどの重い低血糖症状
- じんましん、呼吸困難、顔や唇の腫れなどのアレルギー症状
- 注射した部位が真っ赤に腫れ、熱をもって痛む
これらの症状は、急性膵炎や重篤な低血糖、アナフィラキシーなど、稀ですが重い副作用のサインである可能性も否定できません。「少し様子を見よう」と自己判断せず、すぐに処方医やかかりつけの医療機関に連絡・相談することが、ご自身の安全を守る上で最も重要です。
マンジャロの処方なら、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめ
マンジャロダイエットに関心があり、手軽に始めたいとお考えであれば、オンライン診療のミライメディカルクリニックがおすすめです。オンラインでマンジャロの診察から処方、そして薬の受け取りまでをスムーズに行えます。
自宅や職場など、場所を選ばずに医師の診察を受けられるため、医療機関への移動時間や待ち時間を気にすることなく、ご自身の都合の良い時間にオンラインで相談が可能です。これは、ダイエットを継続していく上での大きな利便性と言えるでしょう。
また、オンライン診療でありながらも、医師による丁寧なカウンセリングと診察を受けることができます。マンジャロダイエットに関する疑問や不安をじっくりと相談し、ご自身の健康状態やライフスタイルに合わせた適切なアドバイスを受けることができます。
なお、マンジャロ注射以外にも、リベルサスやメトホルミン、フォシーガなどの服用タイプの薬剤もあるため、医師と相談の上、ご自身に合ったものを検討してみてください。
マンジャロの打ち方に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、マンジャロの打ち方に関するよくある質問とその回答を紹介します。
- 注射を打つ時間帯やタイミングに決まりはありますか?
- 週に1回であれば、朝・昼・晩、食事の時間を問わずいつでもご自身の都合の良いタイミングで注射できます。 ただし、体内の薬剤濃度を一定に保って効果を安定させるため、毎週できるだけ同じ曜日・時間帯に投与することを習慣づけることをおすすめします。
- 注射を失敗した場合、打ち直しても大丈夫ですか?
- いいえ、自己判断で打ち直し(再投与)は絶対にしないでください。
注射が正常に完了しなかった可能性がある場合でも、打ち直しをすると過剰投与となり、強い副作用を引き起こす危険性があります。その週の投与はそのまま終了し、次回の投与前に必ず処方元の医師や薬剤師に状況を説明して指示を仰いでください。
- 注射が痛いとき、どうしたら良いですか?
-
注射の痛みを軽減するため、以下の方法をお試しください。
- 薬液を室温に戻す:
冷蔵庫から出したペンを、注射の30分ほど前に室温に置いておくと、冷たい薬液による刺激を和らげることができます。 - リラックスする:
注射部位の筋肉の力を抜き、深呼吸をしてリラックスすると痛みが感じにくくなります。 - 部位を変える:
毎回同じ場所に打つと皮膚が硬くなり、痛みの原因になることがあります。前回とは違う場所に注射してください。
- 薬液を室温に戻す:
- 注射を打ち忘れた場合はどうする?
- 打ち忘れに気づいた時点から、次回の投与予定日まで3日(72時間)以上空いていれば、気づいた時点ですぐに注射してください。その後は、元のスケジュール通りに次の注射を行います。
もし、次回の投与予定日まで3日(72時間)未満しかない場合は、忘れた分は注射せずに飛ばしてください。そして、次回の決まった曜日に1回分を注射し、通常のスケジュールに戻します。
まとめ
マンジャロの自己注射は、専用のアテオス(自動注射器)を使用して誰でも簡単に行うことができます。「灰色キャップを外す」「皮膚にあててロックを解除する」「注入ボタンを長押しする」の3ステップで、安全かつ確実に投与が可能です。
ただし、安全な使用のためには重要な注意点があります。同じ部位への繰り返し注射は避け、毎回2〜3cm離れた場所に打つこと、医師の指示なく投与量を増やしたり再投与したりしないこと、強い副作用やトラブルが起きた際は速やかに医療機関を受診することが必要です。
注射のタイミングは週1回であれば自由ですが、毎週同じ曜日・時間帯に投与することで効果が安定します。打ち忘れや注射の失敗など困った時は、自己判断せずに必ず処方医に相談してください。正しい手順と注意点を守ることで、マンジャロの効果を最大限に活かしながら、安全な治療を継続することができます。