メトホルミンで痩せないのはなぜ?痩せにくい原因と対処法を徹底解説

メトホルミンは糖尿病の治療薬として使われていますが、血糖値を下げたり、食欲を抑える効果があることから、ダイエット目的で処方されることもあります。しかし、実際に服用してみたものの、思ったように痩せないという声も少なくありません。

この記事では、メトホルミンで痩せない理由を3つ解説し、さらに効果を高めるための対処法や、服用する際の注意点などをご紹介します。この記事を読むことで、メトホルミンをより効果的に活用し、理想の体重に近づくための方法が理解できるでしょう。

メトホルミンを服用しても痩せない理由は?

引用:株式会社三和化学研究所「メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「三和」

メトホルミンは糖尿病の治療薬として広く使用されていますが、体重減少効果も期待できるとして、ダイエット目的で処方されることもあります。

しかし、メトホルミンを服用しても「痩せない」といった悩みを抱える方も少なくありません。ここでは、痩せない理由として考えられる要因を3つ紹介します。

痩せない理由1|効果が出にくい体質である

メトホルミンのダイエット効果には個人差があり、効果が出にくい体質の方もいます。

メトホルミンは主に肝臓に作用し、血糖値を下げる効果がある薬です。この作用が間接的に食欲抑制や脂肪燃焼を促進すると考えられていますが、インスリン抵抗性が低い人や、もともと代謝が良好な人は効果が現れにくい場合があります。

痩せない理由2|ストレスなどの他の要因が効果を妨げている

ストレスを感じると、体はコルチゾールというホルモンを分泌します。コルチゾールは血糖値を上昇させ、脂肪を蓄積しやすくする作用があるため、メトホルミンの効果を弱めてしまう可能性があるため、注意しましょう。

また、睡眠不足も食欲を増進させるホルモンであるグレリンの分泌を促し、食欲抑制効果を弱めてしまう可能性があります。不健康な食習慣も、メトホルミンのダイエット効果を妨げることがあるため、心身ともに健康的な生活を心がけてください。

痩せない理由3|もともと標準体重に近い

もともと標準体重に近い、あるいはBMIが低い方がメトホルミンを服用しても、体重が大きく減少することはあまり期待できません。

メトホルミンは肥満に伴うインスリン抵抗性を改善することで体重減少効果を発揮すると考えられています。そのため、もともとインスリン抵抗性が低い標準体重の方では、体重減少効果は限定的です。

また、BMIが低い方では、基礎代謝量が低く、エネルギー消費が少ないため、体重が減少しにくい傾向があります。

メトホルミンを服用してから効果を感じるまでの期間は3〜6ヶ月程度

メトホルミンは、服用したからといって、すぐに体重が減少するわけではありません。効果が出るまでには、個人差はありますが、一般的には3〜6ヶ月程度の期間が必要です。あくまでもダイエットを補助する薬剤であり、単独で劇的な効果を期待するのは難しいかもしれません。

効果が感じられない場合は、医師に相談し、個々の状況に応じた最適な治療法を見つけることが重要です。

メトホルミンを服用するとどうして痩せるの?3つのダイエット効果

メトホルミンには、大きく分けて3つのダイエット効果があるとされています。

ダイエット効果1|食欲を抑える

メトホルミンは、GLP-1というホルモンの分泌を促進し、脳の満腹中枢に働きかけることで食欲を低下させる効果があります。

また、胃腸の動きを緩やかにすることで、食べ物が長く胃の中に留まり、満腹感が持続します。これにより、過食を防ぎ、カロリー摂取を抑えることが可能です。

ダイエット効果2|糖分の吸収を抑える

メトホルミンは、おもに肝臓での糖新生を抑えることで血糖値を管理します。

これにより、体内に取り込まれる糖分の量が減少し、血糖値の急激な上昇を防ぎます。これにより、体内に脂肪がたまりにくくなり、太りにくい体質に改善することが可能です。

ダイエット効果3|脂肪の蓄積を抑える

メトホルミンにはAMPKという酵素を活性化させる作用があります。

AMPKは体全体のエネルギー量を調整する働きを持っているため、脂肪がエネルギーに変換されやすくなり、筋肉量が増え、太りにくい体質が改善されます。また、肝臓での脂肪酸の合成を抑制し、脂肪の蓄積を防ぐ効果も期待できるでしょう。

メトホルミンで痩せない場合の対処法

メトホルミンを服用しても痩せない場合の対処法を3つ紹介します。

方法1|医師と相談し用法用量を見直す

メトホルミンを服用しても痩せない場合、用法や用量が適切でない可能性があります。

メトホルミンの効果には個人差があり、体質や生活習慣によって適切な服用量も異なるため、医師に相談し、現在の状況や体質に合わせた用法用量に見直してもらうようにしましょう。

方法2|フォシーガなどのSGLT2阻害薬と併用する

メトホルミン単剤で十分な効果が得られない場合は、他の糖尿病治療薬との併用を検討することもあります。

例えば、フォシーガなどのSGLT2阻害薬は、尿中に糖を排出することで血糖を下げる薬です。SGLT2阻害薬は、血糖コントロール効果に加えて、体重減少効果も期待できるため、メトホルミンと併用することで、より効果的に体重を減量できる可能性があります。

ただし、SGLT2阻害薬は、副作用として脱水症状や尿路感染症のリスク増加などが報告されているため、医師の指示に従って服用する必要があります。

方法3|生活や運動の習慣を見直す

メトホルミンは、あくまで糖尿病治療薬であり、ダイエット薬ではありません。そのため、メトホルミンを服用していても、生活習慣や運動習慣を見直さなければ、体重減少効果は限定的になる可能性があります。

食事療法としては、カロリー制限や糖質制限など、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。また、運動療法としては、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を継続的に行うことが効果的です。

メトホルミンを服用しながら、健康的な生活習慣を維持することで、より効果的に体重を減量できるでしょう。

メトホルミンの処方ならミライメディカルクリニックがおすすめ!

メトホルミンの服用を検討しているのであれば、オンライン診療のミライメディカルクリニックでの処方がおすすめです。

オンライン診療であれば、自宅にいながら医師に相談し、処方箋を受け取ることができます。これは、忙しい方や通院が難しい方にとって、手軽にメトホルミンを入手できる便利な方法です。

移動中や待合室でほかの方と顔を合わせる必要もないため、心理的な抵抗がある人でも安心して受診することができます。

時間や場所の制約を受けずに診察を受けられるため、メトホルミンによるダイエットを検討している方は、ぜひ選択肢の一つとして考えてみて下さい。

参考:厚生労働省「健康・医療オンライン診療について

まとめ

この記事では、「メトホルミンを飲んでいるのに体重が減らない」と悩んでいる方に向けて、その原因やメトホルミンの効果、体重減量を成功させるための対処法などを解説しました。

メトホルミンは、食欲を抑えたり、糖や脂肪の吸収を抑制する効果がありますが、体質や生活習慣によっては効果が出にくい場合があります。

効果を実感するまでには、一般的に3~6ヶ月程度の期間が必要です。もしメトホルミンを服用していても体重が減らない場合は、医師に相談して服用方法を見直したり、他の薬との併用を検討したり、生活習慣の改善に取り組むことが大切です。

メトホルミンはあくまでも治療薬であり、魔法のようにすぐに痩せる薬ではありません。医師の指示に従って正しく服用し、健康的なダイエットと組み合わせることで、より効果的に体重管理を進めることができます。

メトホルミン服用について疑問や不安がある方は、オンライン診療などで気軽に医師に相談してみてください。

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